「月経カップ」のココがすごい!
さて日本で生理用品といえば、いまだにタンポンか紙ナプキンが主流だと思います。しかし現在は、「月経カップ」という新しい選択肢もあるのをご存じでしたか?
月経カップとは、カップ状のシリコンを膣内へ入れて経血をためておき、後で取り出して洗って再利用するもの。欧米では特に普及しており、スーパーで普通に並んでいます。
私も試してみたところ、体内の違和感はタンポンくらい。そこまで気になりません。何より12時間使い続けてもいいのが魅力的です。まれに漏れますが、大した量ではないのでおりものシートで十分対処できるのも魅力的。羽付きの紙ナプキンだと股関節の羽が当たる部分がどうしてもかぶれてしまうので、個人的には大満足です!
デメリットは、洗える場所でないと外せない、つまり実質的には家でしか外せないこと。12時間は入れておけるのでほぼ問題はありませんが、出張や長時間のフライトでは使いづらいです。あとは指を膣へ入れないと取り外せないのも気になる点。生理中の膣に指を入れていくのは、結構な抵抗感があります。
私は最終的にデメリットに負けてタンポン・紙ナプキン派へ戻りました。もし生理中の漏れが気になるけれどタンポンは合わなかったという方は、試してみることをお勧めします。
イギリスでは「あのブランド」が圧倒的1位
月経カップは実際に、どれくらい使われているのでしょうか。「海外で大人気! 」とうたわれることが多いものの、例えば私の住んでいるイギリスでは、まだ紙ナプキンが多数派です。
スタティスタ社が実施した2015年のランキングを見ると、イギリスで売れているのは断トツでAlwaysというブランド。これ、実は日本のウィスパーです。
日本人は生理用品にも気を配りますので、機能性や肌触りからスリムでかわいいデザインまで数多くのニーズがあります。一方のイギリスでは、経血の消臭効果まで考えた製品はもちろん、かわいいデザインのものはほぼありません。その中でもウィスパーはスリムかつ失敗が少ないとのことで、安定した人気があるようです。
ここまで、日本の生理用品事情と海外の最新アイテムをご紹介してきました。まずは"生理用品に秘められた日本のテクノロジーはすごい! "という自信を持ってください。私の経験上、羽がレース状になっているかわいい生理用品なんて買えるのは日本くらいです。だからこそ、海外旅行の際には生理用品を忘れずにお持ちください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
※本コラムは個人の体験や取材に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
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著者プロフィール: トイアンナ
外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。