お金を貯めるのは、自転車をこぎ始めるのと同じで最初が一番大変です。でも、少しの手間で貯まるシステムを作ってしまえば、あとは考えなくても確実にお金は貯まります。ボーナスをもらった直後は少し家計に余裕ができるので、貯蓄計画を考え直すいいチャンス! これまで貯蓄できなかった人は、この機会に貯まる家計のシステムを作りましょう!

貯まる家計のシステムを作ろう!

「強制貯蓄」の仕組みを作る

お金というのは、自分の意思で貯めていくのは至難の業。余ったお金を貯蓄に回そうと思っていたら、いつまでたってもお金は貯まりません。

使う前にお給料の中から貯蓄に回すのが一番とわかっていても、それを毎月実行できる人は限られています。ですから、貯蓄の第一歩は、自分の意思にかかわらず強制的に貯蓄にお金が回るようにすることです。

といっても、難しいことは何もありません。お給料の振込口座に自動積立をセットするだけです。毎月積み立てたいと思っている額を決めて、お給料日の翌日に積立日を指定して申し込めばOKです。あとは、忘れていても知らないうちにお金が貯まっていきます。

自動積立で注意すべき2つのポイント

積立を申し込むときに注意することは2つ。1つは積立額を無理して高額に設定しないこと。いつもお給料日前にはお金がなくなってしまっているという人が、毎月いきなり5万円ずつ積み立てようと思っても無理。まずは、お金の使い方を振り返ってみて、無駄に使っているなとか、何に使ったのかわからないというお金がいくらぐらいあるのか考えましょう。その額を目安に積立額を設定して。よくわからない人は、まず手始めに月々1万円から始めるといいでしょう。

積立を始めた後も、まだ余裕があるなと感じたら、その都度少しずつ積立額を増やしていき、しっかり考えて支出しないと苦しいなと思うあたりが適正な積立額です。

注意点の2つ目は、普通預金に自動積立をセットしたときに「当座貸越」ができないようにしておくこと。当座貸越とは、普通預金のお金が不足したときに、自動積立や定期預金などにある残高の90%を上限に自動的に低利でお金を借りることができるシステムのことです。

口座引き落としのときにうっかり残高が足りなかったというときに便利ですが、しっかりお金を貯めるには邪魔なサービスです。これを使ってしまうと、貯めているつもりがいつの間にかほとんど使っていたということになりかねないので、利用しないようにしましょう。