「論理的に考えて、そりゃ痩せるよ」という話

ありとあらゆるダイエットのページに書いてある黄金ルール。それが「消費カロリーを摂取カロリーより増やせば痩せる」という話です。そして消費カロリーを増やすために運動してみたり、食事制限を課して摂取カロリーを減らしたりします。

じゃあ、両方やっちゃえばいいんじゃない? と思いついた私。

運動には有酸素運動と無酸素運動があって有酸素じゃないと痩せないとか、いやいや筋力トレーニングなくして美ボディーはどうとか、考えるのって面倒じゃないですか? 食事だって、やれこの野菜は糖質が多いとか、食べる順番がどうとか考える心の余裕、毎食ありますか??

こうして、忙しくてもできる究極のダイエットは「ハードな運動をしながら、摂取カロリーを制限すること」だと思いました。特にダイエットを始めた時期はプロジェクトが佳境で、長期的ダイエットを試みようものなら過労で倒れるリスクがありました。

そこで、たった2つのシンプルな方法で1カ月8キロ減量を達成しました!

1.摂取カロリーを800kcal/日に制限

2.5kmマラソン/日

ええ、このダイエットはハードで極端です。

特に私は運動が苦手で、学生時代から体育だけはビリをうろうろ。ドッジボールでは真っ先に当てられるドン臭い役回り。ですから集団競技ではなく、1人で黙々とこなせる競技を選びました。激務のため業務後の深夜1時から着替えてランニング開始。大体30分から1時間ほどかけて、ゆっくり走りました。

つらさを感じないためにトランスやアイドルソングなどアップテンポの曲をかけて、自然と足が動くようにテンションを上げていました。特につらいのは筋肉痛が襲い掛かる3日目ですが、逆に5日目くらいから「あれ、5kmってこんなに短かったっけ?」と思うくらい楽に。さらにコースが同じだと景色に飽きてしまうので、数日に1回は別のルートをたどっていました。

一方、800kcalに抑える食事制限ですが、朝はこんにゃくゼリー、昼はサラダチキン、夜はおでん……とコンビニでも意外と食べられるメニューでこなしていました。そのほかにもローカロリー食材として、白身魚のお刺し身、カップ麺の低カロリー商品、納豆、半熟ゆで卵あたりがオススメです。

肉体的に厳しいことも、短期間ならできる!

無謀とも言えるダイエットを達成できたのは「1カ月で終わらせる」心意気があったから。本当の目標体重は-6キロだったのですが、極端なダイエットでリバウンドも発生することを考えて、さらに-2キロを追加。最終的に8キロ減らすことができました。その後リバウンドもしましたが、最終的に-6キロをキープ。運動したおかげで汗をかいて老廃物が流れたのか、肌の調子も良くなった気がします。

このダイエットをたとえるなら、ボクサーの試合前減量。ダイエット期間中は記憶が飛ぶほどつらかったですが、そもそも仕事が忙しすぎて記憶も飛ぶほどつらかったので何の問題もありませんでした(悲鳴)。

ここまで、健康に非常に悪そうなダイエットをご紹介してまいりました。もちろん、期間に余裕が持てそうなときはマトモなダイエットを試みてほしいと思います。もし激務だからダイエットできないと思っている方がいらしたら、"やればできないこともないぞ"という「マインドセット」のご参考になれば幸いです。

※本コラムは個人の体験に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
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著者プロフィール: トイアンナ

外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。