ふわふわな食感が魅力的なシフォンケーキ。家庭で焼くとなると、専用のシフォンケーキの型が必要になりますが、専用の型を使わずに手軽に作る方法を試してみました。

シフォンケーキ型を使わずに焼いたシフォンケーキ

普通のスポンジケーキ型でチャレンジ

筆者宅ではシフォンケーキをよく作ります。できばえの良し悪しはともかく、ハンドミキサーさえあればとりあえずふくらみますし、同じ材料を使ってもスポンジケーキよりもかさが増えるので、食べ盛りの子どものおやつにぴったり。卵と砂糖、小麦粉、サラダ油だけできるので、いろいろ材料をそろえる手間もいらないし、コスパもいいのです。

しかし、面倒だと思うのは専用のシフォンケーキ型です。シフォンケーキ型は中心部分が空洞のドーナツ型をしています。シフォンケーキはスポンジケーキよりもふわふわ。とてもよくふくらむケーキなので、普通のスポンジケーキ型で焼きあげると、中心部分がへこんでしまうのです。それを避けるためにドーナツ型にして、膨らんだ生地の高さをキープしています。

筆者が持っているシフォンケーキ型。ドーナツ型なので重ねて収納できないのが難点です

シフォンケーキ型、筆者も持っていますが、かなりかさばるので収納にとても不便です。また、シフォンケーキ型自体もスポンジケーキ型と比べると割高。買おうか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで……シフォンケーキ型を使わず、シフォンケーキを焼くことができないか試してみました。

使うのは普通のスポンジケーキ型です。18cmの型を使いました。ドーナツ型にするにはどうしたらいいか? と考え、紙コップを使ってみることにしました。

スポンジケーキ型に紙コップを置いて焼いてみます

生地を入れてもずれないように、紙コップの中には重しを入れます。ここでは陶器製の箸置きやミニサイズのミルクピッチャーを使いました。

コップの中に重しを入れました

作り方ですが、筆者が作るシフォンケーキはかなりの工程を省略したズボラタイプです。なので好みのレシピで試してもいいと思います。

卵3個を白身と黄身に分けます。シフォンケーキは通常、白身の方を多く使うのですが、余った白身の使い方を考えるのは面倒なので、筆者宅では同量を使います。

泡立てると空気を含んで量が増えるので、大きめのボウルに入れた方がいいですよ

白身をハンドミキサーで泡立てます。

ハンドミキサーで白身をあわ立てます

角が立ち、ボウルをさかさまにしても落ちないくらい泡立てます。一般的には、白身の方にも砂糖を多少加えて泡立てるのですが、計量が面倒なので、黄身の方に全部混ぜてしまいます。

角がしっかり立つまで泡立てます

黄身を入れたボウルに砂糖120g、小麦粉110gを加えます。

黄身を入れたボウルに砂糖と小麦粉を入れます

続いて冷水80mlとサラダ油50mlを加えて混ぜます。

材料をどんどん入れて混ぜていきます

白身を泡立てたときに使ったハンドミキサーをそのまま使い、粉っぽさがなくなるまで混ぜます。

粉っぽさがなくなればOKです

白身のボウルに、黄身の生地を1/3だけまず加え、ゴムべらで混ぜます。

白身が入ったボウルに黄身の生地を入れていきます

なじんだら、残った黄身の生地を一気に入れて、ゴムべらで混ぜ合わせます。ぐるぐるっと混ぜ、全体がなじんだら大丈夫です。

ゴムべらで混ぜ合わせます

型に流し込みます。型の7分目くらいまでを目安にします。

型に生地を入れます。コップがずれないように注意して……

予熱しておいた180℃のオーブンで約40分焼きます。一般的なシフォンケーキとは違い、白身の量が少ないので、ふくらみ方は控えめです。

加熱して30分頃の状態。だんだんふくらんできました

生地の重さでケーキがつぶれてしまわないように、空き瓶などを利用してさかさまにして冷まします。

型を逆さにして冷まします

切り分けてみました。シフォンケーキ型で焼いたものと比べると、中心部分に焼き目があまりついていません。シフォンケーキ型は中心部分も金属製であるため、内側・外側も加熱されますが、紙コップを使ったので中心部分の加熱が少し甘かったようです。でもちゃんと火は通っていますよ。アルミホイルなどで紙コップを巻いて使うと、また変わってくるかもしれません。

内側の焼き目はついていません

片付けるときは、紙コップは破棄して、型だけ洗うので楽でした。今回はスポンジケーキ型を使いましたが、もしかしたら、パウンドケーキ型やコップなどを使っても、焼けるかもしれませんね。

執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)
猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。

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