衣服に血液がついてしまい、洗濯機ではなかなか落ちない状態になってしまうことがあります。この汚れを落とす方法はいくつかあると思いますが、ここでは酸素系漂白剤を使った方法を試してみます。

別に魔法のような方法じゃないですが

今回汚れを落とすのは、こんな感じの古くなった血液の汚れ。洋服の種類は、数年前に買ったユニクロのヒートテック。かなりくたびれて引退寸前。

ここではゴシゴシこすったりもんだりしません。

酸素系漂白剤を、水量にあわせて適量を入れます。この漂白剤の場合、「水1Lに対して5g」が適量とされているので、これを目安にボウルに投入します。ボウルにはお湯 (温度は50℃ぐらい) が入ってます。

あとは血液で汚れた部分だけつけ置きします。時間は1~2時間。今回は2時間つけ置きしました。

2時間後の状態。キレイに血液の汚れが落ちています。あとはいつも通り洗濯機で洗濯すればOKですね。

なお、漂白剤には大きく分けて塩素系と酸素系、還元系の3種類があるのですが、安全性や機能などを考慮すると、家庭での用途には酸素系がオススメです。

よく見かける塩素系のものは、「白いモノ」にしか使えない、分量を間違えると「塩素焼け」と言われる黄ばみを生じさせるといった取り扱い面での敷居の高さがあります。

クリーニングのプロでも、塩素系の漂白剤は白衣やおしぼりなど、限られた洗濯物に対してしか使わないそうです。

古くなった血液の汚れは酸素系漂白剤を使うとよく落ちるらしい

教えてくれたのは……

田辺明敏さん

田辺クリーニング 二代目店主。クリーニング一筋30年以上。専用の工場もあり、技術に定評がある埼玉県のクリーニング店を経営。地元商工会の洗濯講座などのセミナー講師も担当している。

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