日本病児保育協会は、病児保育を利用する機会の多い、小学校就学前の子どもを持つ共働きの父親・母親を対象にアンケート調査を実施した。調査は5月22日~6月8日にかけて行い、600件の回答を集めた。

働く母親の負担が大きくなっている

看護休暇など、子育てと仕事の両立を支援するための制度を実際に勤務先で利用しているかどうか尋ねたところ、父親は68.8%、母親も52.2%が「いずれの(子育てと仕事の両立を支援するための)制度も利用していない」回答した。

子育てと仕事の両立を支援するための制度を実際に勤務先で利用していますか?

母親では「いずれの制度も利用していない」に次いで「短時間勤務」利用が多い(27.8%)。一方、男性は「短時間勤務」(8.6%)よりも、「看護休暇」(12.3%)、「フレックスタイム」(15.4%)の利用が多かった。

子供が病気にかかった時の家庭内での対応を尋ねたところ、「母親が仕事を休む」(62.7%)が最も多かった。次いで「祖父母に預ける」(24.8%)、「父親が仕事を休む」(7.8%)で、父親より母親の負担が大きくなっていることがわかる。

子供が病気にかかった時の家庭内での対応

子供が病気になったときの気持ちや状況について聞くと、67.7%の母親が「仕事を休むと職場に迷惑をかけると感じる」と回答した。

2002年に実施したワーキングマザーに関する調査(調査実施:マクロミル)でも約7割の母親が「子どもの病気で遅刻や欠勤で、周囲に迷惑をかけてしまう」と回答している。10年以上経過した現在も、母親にとって「子どもの病気」は子育てと仕事の両立する上で大きな悩みであることがわかる。

子供が病気になったときの気持ちや状況

子どもが病気になった場合の父親と母親の負担感を合計100%になるよう数値で記入してもらったところ、半数を超える母親が自分の負担が90%以上(父親負担10以下)と回答した。しかし同じデータを父親からみると、父親の負担は20%台という回答が最も多く、父親と母親の意識には大きな差があるようだ。

病児保育サービスの認知率につい調べると、55.2%が「知っている」と回答した。しかし実際に子供が病児保育サービスを利用した経験のある世帯は11.7%にとどまっている。今後、病児保育サービスを利用したいと考えている利用意向は37.3%だった。