キヤノンは4月8日、4K(4,096×2,160ドット)解像度に対応した業務用24型ワイド液晶ディスプレイ「DP-V2410」を発表した。発売は10月で、価格はオープン。

「DP-V2410」

DP-V2410は、4K映像制作での使用を想定して開発された4K液晶ディスプレイ。IPS液晶パネルを採用し、4,096×2,160ドットの解像度に対応する。業務用のリファレンスディスプレイとして、堅固なモノフレーム金属ボディを採用するほか、キャリングハンドルなどを装備。DC24Vでの駆動が可能だ。4K/60p表示が可能なHDMI端子も備える。

RAWデータからRGB3色の画像を作り出して現像処理できる「ディベイヤー機能」を内蔵。キヤノンの「CINEMA EOS SYSTEM」のカメラで撮影した4K RAW映像を、外部機器を使わずに3G-SDIケーブルで直接表示できる。カメラのメタ情報の表示や、画質設定値を連動させて切り替えることも可能だ。また、カラーマネジメント規格「ACESproxy」に対応するので、ACESproxyに対応した入力機器と接続することによって、撮影現場と編集現場で色味を一致させることができるなど、作業効率の向上にも役立つ。

HDR技術では、映像規格「SMPTE ST 2084」やキヤノン独自の映像記録方式「Canon Log」「Canon Log 2」の表示に対応し、白とびや黒つぶれを抑えながらディテールまで再現してディスプレイ上に表示する。

独自開発の映像エンジンによって、画面の色ムラ・輝度ムラを抑制する。バックライトにはRGB LEDバックライトを採用。そのほかにも利便性を高める機能として、フォーカスの状態をひと目で確認できる「ピーキング・ズーム」、波形モニターとベクトルスコープ、露出合わせを補助する「フォルスカラー」などを装備する。

主な仕様は画面サイズが24型ワイドの非光沢(アンチグレア)、解像度が4,096×2,160ドット(4K)、視野角が上下左右89度、輝度が100cd/平方メートル、コントラスト比が2,000:1。

映像入力インタフェースはHDMI×1、3G/HD-SDI×1。コントロール用インタフェースとして10BASE-T / 100BASE-TX対応有線LAN、USBを備える。VESAマウント100mmに対応し、スタンド含む本体サイズはW594×D187×H399mm、重量は約12kg。