意外にあのグルメがダメ……

どの国にも思わずゲテモノ扱いしてしまうような奇妙な食べ物があるものだが、アメリカにはそういう独特の食文化がちょっと少ないような気がする。反面、東南アジアや中国、お隣の韓国の食文化にさえ「え~っ」と驚いてしまうことも少なくない日本の食文化は、アメリカ人にとってはちょろいのでは? 日本在住ウン十年の超日本通のアメリカ人に、苦手な日本食があるか聞いてみた。

むりむり、絶対むり! な珍味系

日本一のゲテモノ扱いな食品といったら納豆では? と筆者は思っていた。健康にもよく、味もいいのにあの匂いとねばねばが苦手、という人は日本人にも少なくないからだ。当然アメリカ人たちも苦手なのかと思いきや、納豆を苦手食品に挙げる人は皆無! の結果に。むしろ好きだったり、アメリカに一時帰国した時にわざわざ近所の日本食材店に出向いて納豆を購入するほど、納豆LOVERが多かった。

意外や、これだけは勘弁して! という食品は魚の卵系。「明太子が出たら娘が食べる係りです」と、敬遠する人が少なくない。また、イカの塩辛などの内臓系も苦手という人もおり、どうやら魚介系の珍味が苦手な人が多かった。

さらに、島国である日本では海で取れる食品も多く、「わかめはいいけどもずくは絶対イヤ! あの鼻水みたいな食感が最悪」と拒絶反応を起こす人も。まぁ、確かにああいう食感のものは欧米には少ないかもしれない。ミネラル豊富でカロリーが少ない、優良食品なのになぁ……。

日本人が好きな料理ベスト3の定番もアウト!?

日本独特といえば魚介類だけではない。日本人には大人気の「日本のカレー」が実は苦手という人ももちろんいる。

「あの微妙な甘さがちょっと……」とのこと。玉ねぎを入れるから甘くなってしまうのか、はたまたリンゴとハチミツがとろ~りのカレーを食べてしまったのか……。とにかく日本のカレーは本場インドカレーとはかなり違った、日本オリジナルテイスト。インドカレーを想定して食べれば、「なんじゃこりゃ?」となってしまうのかもしれない。

中には、「真夏の民宿で、網戸がなかったために虫が入ってこないよう室内を暗くして食事をしていたところ、手元が暗くてよく見えずわさびをそのまま口に入れて食べてしまった!」という体験者も。そんな体験が原因か、わさびが苦手という回答だった。これはお気の毒である。「目と耳から火が出た」そうで、嫌いになるのも無理はない!?

やはり日本通となると、「刺し身」だの「納豆」だの「こんにゃく」だのは、すでに克服している様子。さすがである。

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