生理がつらくて、今日だけはどうしても仕事する気になれない時、女性が使っていい権利が「生理休暇」。ただしその内容もあってか、なかなか申告しづらく、休みづらい休暇でもあるようです。知っていそうで知らない、生理休暇のあれこれをご紹介します。

■生理休暇は、労働基準法に定められている

生理休暇は労働基準法第68条に定められた、女性の権利です。労働基準法に「使用者は、生理日の就業に著しく困難な女性が休暇を請求した場合、その者を生理日に就業させてはならない」と定められており、生理痛がひどい時や、その他生理が関わる理由によって著しく就業が困難な場合は、休暇申請を出して休むことができます。

■生理休暇中のお給料は?

ただし生理休暇中の給料については、特に定められていないため、生理休暇中も給料を与えるかどうかは会社の自由となっています。そのため生理休暇はとれるけれども、無給という企業が多いようです。ただし女性向けの福利厚生が充実しており、生理休暇中も通常通り給料が出るという企業もあります。

■生理休暇は何日までとれる?

生理休暇でとれる休暇日数には、特に制限が設けられていません。1日単位でとることも、時間単位でとることもできます。ただし生理になったから誰でも休めるというものではなく、「就業が困難な」生理日に限って許される休暇なので、診断書は不要ですが、申請時に「生理」というだけでなく、どういう体調なのかも合わせて伝えるようにしましょう。

■でも「生理休暇」って、とりにくい…

上司が女性ならまだ申請しやすいですが、男性の上司の場合、まず「生理だ」ということが言いにくいもの。そのため他の体調不良を訴えて、ごまかして休むようにしたり、薬で痛みを散らして無理に働いてしまったりする女性も多いとか。また職場によってはズル休み扱いされてしまうことも。生理休暇は女性に与えられた当たり前の権利なのに、企業や職場によっては使うのがなかなか難しいところもあるようです。生理休暇を取りやすいようはからってくれる企業が、もう少し増えてくれると、女性としてはありがたいですね。

生理休暇はその名前もあって、なかなか申請しづらい休暇です。ただし女性なら誰にでも当たり前に取れる権利。少し恥ずかしいですが、本当につらい時には積極的に活用してみてくださいね。

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