Q.自分を社畜だと思いますか?

会社のいいように飼いならされ、不平不満も言えずに、ひたすら家畜のように働き続けるサラリーマンを指す言葉「社畜」。今回はマイナビニュース会員のうち男女440名に、自分のことを「社畜」だと思うか聞いてみた。

Q.自分を社畜だと思いますか?

はい 13.6%
いいえ 86.4%

Q.そう思う理由を教えてください。

社畜だと思う

■社畜と感じる自分
・「こきつかわれている」(37歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「何だかんだで仕事優先の生活になっているから」(34歳男性/情報・IT/営業職)
・「思うがままに操られているから」(33歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「会社に逆らわないでいいように使われているから」(28歳男性/医療・福祉/専門職)
・「生きている限り働き続けるシステムの中にいる気がしているから」(40歳男性/食品・飲料/その他)

■その実態は……
・「朝6時30分に家を出て22時に帰宅するから」(62歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「分刻みで管理されてるから」(33歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「いつまでも残ってやったり、有給をとりたくても、忙しいから我慢する」(31歳女性/その他/事務系専門職)
・「サービス残業を当たり前のように毎日行い、土日出社も行っていたから」(23歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)
・「安月給で残業手当もない、休憩時間も電話やコール対応しないといけない」(25歳女性/医療・福祉/専門職)
・「残業のつかない始業時間1時間前から出社して仕事をこなすのが日課になっているので」(25歳女性/商社・卸/技術職)

■会社に不満が言えない
・「上に不満をぶつける勇気がないから、会社のいいなりです」(27歳女性/生保・損保/販売職・サービス系)
・「イエス以外の返事をすると怒鳴り散らされる」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「組織にいる以上、命令には従わなくてはいけない……皆そうなのではないか」(60歳男性/電機/技術職)
・「今の会社にしがみついてないと生活できないので」(41歳男性/自動車関連/技術職)

社畜ではない

■自分が出せて満足
・「自分の意志ははっきりと会社に伝えられるから」(25歳男性/農林・水産/技術職)
・「仕事に関しては自由にやらせてもらっているから」(41歳男性/商社・卸/営業職)
・「どちらかというと自分の都合のいいように(例えば機材を自分の得意なメーカーにしてもらったり)しているので、そうは思わない」(38歳男性/建設・土木/技術職)
・「自分のペースで仕事をしていることが多いから」(32歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「あるていど、自分の主張もしていると思うから」(37歳女性/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

■会社がきっちりしてる
・「17時半くらいに退社できているから」(25歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「定時上がり、有休もとりやすい」(27歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「それなりに自分の都合(有給や早退)を聞いてもらっているから」(42歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「フレックスもあるし有給、産休・育休必要な時に問題なく取れる」(33歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「シフトはフレキシブルに対応してくれる」(23歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「会社の面倒見がいい」(36歳男性/ソフトウェア/技術職)
・「比較的、福利厚生がしっかりしている会社ですから、そうおもいませんよ」(29歳女性/その他/技術職)

■プライベートを確保できる
・「オンオフをきりかえているから」(40歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「プライベートのバランスが取れているから」(31歳女性/医療・福祉/専門職)
・「どちらかというとプライベート優先してるので」(26歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「プライベートに仕事は一切持ち込みません、オフの時は仕事の事は一切考えない」(31歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「業務時間外の付き合いやムダなヨイショは一切しないから」(27歳女性/機械・精密機器/技術職)
・「残業は絶対にしない」(31歳男性/機械・精密機器/技術職)

■会社に対する距離
・「あまり会社のため、とは思わないから」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「そこまでの忠誠心はない」(32歳男性/金融・証券/専門職)
・「そこまで尽くしていない」(27歳女性/食品・飲料/技術職)
・「愛社精神もあまりないから」(37歳男性/通信/技術職)
・「お金のために働いているだけなので、もっと良くしようなんどの感情はありません」(30歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「出世もあきらめたので、ほどほどの仕事で、そこそこの給料をもらうだけです」(43歳男性/情報・IT/技術職)

■そこまで浸かってない
・「あんま残業しないし有給取るし」(26歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「そんなにガツガツ働いてないから」(29歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「適当に手を抜いて働いているから」(30歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「あまり頑張らない」(26歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「そこまで犠牲にしていない」(32歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「そこまで会社にどっぷりつかっているつもりがないから」(31歳男性/小売店/事務系専門職)
・「いらないと言われればいつでも辞める」(30歳男性/電機/技術職)

■社畜なんて……
・「仕事が大変で頑張った時期もあったし、貢献した時期もあったが、基本的に恵まれた仕事環境だし、条件も仕事内容のわりに良いので、むしろ私のほうが得している気がする」(40歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)
・「まだまだそこまで言える人材ではないから」(34歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「そんなに会社のためになっているとも思わないから」(32歳男性/金融・証券/事務系専門職)
・「そこまで有望じゃない」(29歳女性/生保・損保/営業職)
・「どちらかと言うと寄生虫」(47歳男性/電機/技術職)

■総評
自分のことを「社畜」だと感じている人は13.6%という結果になった。この結果を多いと見るか、少ないと見るか……。

会社にこき使われ、自分の時間が取れずに仕事優先の毎日を送っている人たちは、どうしても自分のことを「社畜」だと感じてしまうようだ。「生きている限り働き続けるシステム」「思うがままに操られている」なんて、かなりの閉塞感を会社に抱いていた。実際、サービス残業が日常化したり、休日出勤が当たり前になったり、その割に薄給だったりすると、不満ばかりが募っていくよう。しかし、生活のことを考えると会社を辞めることもできず、風通しの悪い会社では上に意見もできず、いいなりになるしかない、というのが現状らしい。

残りの86%以上の人は「自分は社畜ではない」と感じているよう。「自分の意志を伝えられる」「仕事を自由にやらせてもらっている」「主張が通る」と、おおむね仕事に満足している様子だ。また、会社の福利厚生がしっかりしていて、サービス残業がない、休みも取りやすい、有給や早退もいいやすいと、不満もたまらないよう。残業なし、仕事とプライベートとのバランスが取れて、オンオフをきっちり分けられている人も、自分のことを「社畜」とは感じていなかった。

社畜というほど会社に深入りしていない、というちょっと冷めた考えの人もいた。「そこまで愛社精神や忠誠心がない」「金のために働いているだけ」「適当に手を抜いて仕事している」「いつでも辞める覚悟はある」と、会社や仕事に対してある程度の距離をもって接している人も多いよう。それとは正反対に、「社畜」と言われるほど会社に貢献できていない、まだまだそこまで言えるほどの人材じゃない、という謙虚な意見もいくつか見られた。「どちらかというと寄生虫」なんて声も……。

「与えられた仕事を出来上がるまで必死にする事は当たり前……会社の言いなりではなく、いかに自分で考えて行動し成果を出せるかだと思う」という非常にまじめな意見もあった。もちろん劣悪な環境で働いている人はそんな風には到底思えないだろうが……。社畜と感じるかどうかは、仕事に対する自分の意識ひとつで変わる場合もあるかもしれない。

調査時期: 2014年6月3日~6月6日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性200名 女性240名 合計440名
調査方法: インターネットログイン式アンケート