東急ホテルズは5日、同社が全国で運営する20ホテルのレストランや宴会施設で、メニュー表示と異なる食材を使用した料理を提供していたと発表した。

虚偽表示が行われていたのは、「ザ・キャピトルホテル東急」「宮古島東急リゾート」など全国20ホテルの営業する22レストランおよび7宴会施設。

このうち「松江東急イン」の宴会施設では、2007年4月~2013年10月にかけて、メニューに「シャンパン」と表示しながら実際はスパークリングワインを提供していた。このほかのホテルでは、牛脂を注入した加工肉であることを明記せず「ステーキ」として提供していたり、「芝海老」と表示されたメニューにバナメイ海老やホワイトタイガーを使用したりしていた。

原因については、景品表示法に関する理解および知識不足、各担当者間の情報伝達ならびに確認の仕組みに不備があったことなどを挙げている。

虚偽表示が行われた東急ホテルズレストラン・宴会場一覧表(2013年11月現在)(出典:東急ホテルズWebサイト)

同社は利用者に対して「多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後については、社内教育を徹底するとともに、再発防止のためのメニュー表示管理システムを構築し、適切に運用していくとしている。なお、該当施設で食事をした人には、レシートなどにより利用状況を確認した上で、1レシート(1回の利用)につき2,000円分のギフトカードを郵送するという。