老後は都会と田舎、どちらに住みたいですか?

ちょっと自分の老後の生活を想像してみよう。住むなら、コンサートに行ったり、楽しくショッピングしたりできる都会がいい? それとも、空気の美味(おい)しいところで畑仕事をしながらのんびり過ごす田舎がいい? 今回は、マイナビニュース会員の女性400名に、老後は都会と田舎のどちらに住みたいと思うか、考えてもらった。

Q.老後は都会と田舎、どちらに住みたいですか?
1位 都会 65.2%
2位 田舎 34.8%

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都会に住みたい

■何といっても便利
・「年を取ったらやっぱり便利ですぐに買い物や病院に行ける都会が良いですね」(27歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
・「自分が車の運転ができないため、交通の便が良い都会でないと住めないから」(23歳/医療・福祉/専門職)
・「子供などの厄介にならずに生きていくためには何かと便利な都会の方が都合が良い」(28歳/その他/その他)
・「交通機関も便利ですぐコンビニもあるし、具合が悪くなってもタクシーよんですぐに病院にいける」(39歳/マスコミ・広告/事務系専門職)

■都会のいいところ
・「毎日変化があって楽しいから」(29歳/通信/事務系専門職)
・「観劇とかしたいから」(33歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「いつまでもおしゃれに生きたいから」(28歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「日常生活を送るにも遊びに行くにも便利だから」(31歳/情報・IT/事務系専門職)
・「都会の方が高齢者の暮らしに優しい工夫が施されていると思うので」(22歳/その他/販売職・サービス系)

■おばあちゃんになったら
・「過疎がすすんでいて店がないところで、体が今ほど動かない地域で生活していけるとは思えないから」(29歳/機械・精密機器/事務系専門職)
・「年がいってからは、過酷な道に耐えられなさそうだから」(25歳/マスコミ・広告/販売職・サービス系)
・「若いうちは、遠くても大丈夫だが、年を取ると体の自由や無理がきかないからこそ、生活圏内にあらゆるものがそろっている方が、便利で安心だから」(26歳/金融・証券/専門職)

■田舎はイヤ
・「ずっと田舎に住んでいるので都会に住んでみたい」(49歳/電力・ガス・石油/事務系専門職)
・「もともと田舎出身で、買い物スポットに困ったから」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「田舎だと社会から切り離された気分になり落ち込みそうだから」(25歳/建設・土木/事務系専門職)
・「田舎はコミュニティが狭すぎて怖いし、バリアフリーとか全くすすんでいないから嫌」(28歳/金融・証券/事務系専門職)

田舎に住みたい

■のんびり過ごしたい
・「けん騒から離れてのんびり静かに過ごしたいから」(23歳/情報・IT/クリエイティブ職)
・「時間に追われたくないから」(23歳/ソフトウェア/技術職)
・「穏やかな心で暮らせそうだから」(24歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「田舎の方が車を自由に使えて逆に便利そうだから」(27歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)

■田舎サイコー!!
・「空気がおいしい、緑がある」(32歳/小売店/販売職・サービス系)
・「家賃が安いので」(48歳/その他/その他)
・「景色が綺麗だから」(28歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「緑が多い方がいい、御近所さんも温かい人が多そう」(25歳/商社・卸/事務系専門職)

■都会のイヤな面も
・「バリアフリーが増えているが、都会だと老人には環境的に厳しそう……田舎で周りの人たちとのつながりを持って生活したい」(31歳/学校・教育関連/その他)
・「都会は気が休まりそうにないから」(25歳/その他/その他)
・「都会は人が多すぎてしんどくなるから」(21歳/その他/その他)

■理想の田舎暮らしプラン
・「軽井沢や安曇野のような田舎で、家庭菜園をしながらのんびり暮らしたい……自然と空気と水のきれいなところが好きだから」(37歳/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「イヌを飼って野菜をつくって暮らしたい」(29歳/団体・公益法人・官公庁/その他)
・「田んぼ、畑があるところで住みたい……昼間は近所の人とお茶したりしたい」(27歳/その他/事務系専門職)
・「海が好きなので沖縄」(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

■総評
老後は田舎に住むか、都会に住むか……女性編では「都会」に軍配が上がった。その理由は、とにかく都会は便利!! というもの。店や病院、移動手段などが近くにそろう都会が老人には住みやすい、と利便性を重視した意見が大多数を占めた。都会派はまた「足腰が弱って、田舎の道は歩けない」「免許を返して車もなくなったら、買い物に行く交通手段がない」「子供に厄介になりたくない」など、老人目線の想像力たくましい回答が目立った。バリアフリー化が進んでいる都会の方が老人にやさしい、という意見は納得だ。

対して、田舎派は、自身の健康を前提に、明るい未来を抱いている人が多い印象だ。年をとったら田舎に引っこんで「のんびり暮らしたい」「緑の多いところがいい」「自給自足の生活をしたい」など、田舎暮らしに憧れを抱いている様子。もともと田舎育ち、という人も多く、いずれは田舎に帰りたい、という希望もあるようだ。また、人とのつながり、という点から、田舎の方が老人に住みやすい、と考える人もいた。女性の場合、話し相手になる近所の友達は、確かに必要かもしれない。

田舎派には「たまに都会に遊びに行きたい」、都会派にも「旅行でたまに田舎に行きたい」という回答があった。どちらの良さも享受でき、自分らしい老後の時間を過ごせる場所がベストということか。何十年か後の自分の生活を想像しながら、今から候補地を探しておきたいものだ。

調査時期:2013年8月20日~2013年8月25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:女性400名
調査方法:インターネットログイン式アンケート