俳優の阿部サダヲ、女優の菅野美穂が16日、東京・新宿バルト9で行われた、映画『奇跡のリンゴ』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

左から、小泉颯野、菅野美穂、阿部サダヲ、畠山紬、渡邉空美

同作を映画館で鑑賞したという主演の阿部は「劇場にいるお客さんの雰囲気も温かくて。渋谷を歩いてたら『映画観ました。阿部さんは今が旬ですよ!』って声を掛けられた」と手応えを感じているようで、菅野は「私が見に行った時はそんなに混んで無かった。本当にヒットしてるのかな?」と笑いを誘いつつ、「母から『良かったよ』とメールが来ました」とにっこり。この日は"父の日"ということで、父親のエピソードを聞かれた菅野が「父に『後楽園に行くぞ』って言われて、遊園地だと思ったら競馬場だった」と話すと、阿部も「うちもそう! 『馬の運動会に行くぞ』って(笑)。優しいけどパンチパーマの不思議な人でした」と打ち明けた。

イベントでは、同作のプロモーション活動を牽引してきた阿部をねぎらおうと、劇中で木村夫妻の3人の娘たちを演じた子役の畠山紬、渡邉空美、小泉颯野がサプライズ登場。3人は「100歳になるまで役者を続けて下さい!」とメッセージを読み上げて、阿部の似顔絵を書いたうちわをプレゼントすると、阿部は「作文って泣いちゃうんだよな……」と大感激。更に、「俳優と子役が共演してる関係じゃ無かった。ご飯を食べたり遊んだり、自然に一緒にいる感じでした」と阿部の"お父さん"ぶりを絶賛した菅野からも、マッサージ券と真っ赤なサーフボードをプレゼント。「ここらでハワイでも行って一段落しましょう!」と言う菅野に、阿部は「大きすぎてちょっと引いてるわ~。父の日って良いですね」と喜んでいた。

全国公開中の同作は、石川拓治の同名ノンフィクション(幻冬舎文庫刊)を映像化した作品。体の弱い妻・美栄子(菅野)のために無農薬栽培を決意したリンゴ農家の木村秋則(阿部)が、家族を巻き込みながらも、11年の辛苦の果てに“奇跡のリンゴ”を生み出すことに成功する――というストーリーで、監督を『チーム・バチスタの栄光』などを手掛けた中村義洋が務めた。