転送モードでの性能差は?

HD-GDU3にドライバ(TurboPC EX2)を組み込んだら性能がどう変化するか、さらに転送モードの影響もチェックしてみたい。ここでも「CrystalDiskMark」を使い、100MB / 1000MB / 4000MBの3通りのデータを、ランダムおよびゼロフィルデータを使って検証する。比較対象として、先のページで使ったドライバ未導入時の結果(以下、inboxドライバと表記)を準備した。

まずテストデータの大きさに注目しよう。100MB×5テストではTurboPC EX2のどのモードでも、inboxドライバに対して大きく性能を伸ばした。しかしその一方、1000MB×5や4000MB×5では、若干の例外はあるがTurboPC EX2の効果は誤差程度に収まる。TurboPC EX2が「小さなデータをバッファでまとめてから転送することでスループットを稼ぐ」的な働きをしているため、バッファに入るデータが小さいほど速くなり、バッファからあふれるような大きなデータでは効果が消える、というカラクリだろう。逆に言えば、巨大なデータを扱うなら、HD-GDU3をつないだだけでも十分な効果が得られるということだ。

また、TurboPC EX2の「セーブ」モードは通常のファイルコピーにしか効力を発揮しないようで、圧縮しやすいゼロフィルデータを使ってもスループットが上がる訳ではないようだ。

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