Mac環境ではどうなのか?
仕事でMacも使っている筆者としては、HD-GDU3がMac環境だとどうなるか、という点も気になるところ。1GBキャッシュはHD-GDU3側で制御されるため、理屈上は効果が出るはずだが、やはり検証してみなければ断言はできない。また、NTFS以外のフォーマットでも効くのかもしっかり見ておきたい。
そこでUSB3.0を搭載したMacBook Pro Retina 13インチモデル(Mid2012、Core i5-3210M)を使って実験してみた。テストにあたっては、対象ドライブの全領域をOS X標準のJournaled HFS+で初期化し、「QuickBench」を利用して読み書き性能をチェックする。
QuickBenchはデータ量を細かく変えた時の挙動をチェックできるが、ひとまずテストデータのサイズを4KB/512KB、100MB、1024MBの4パターンで計測する。100MBと1024MBはシーケンシャル性能のみをチェックした。
OSもテスト内容も異なるため、先に紹介したCrystalDiskMarkでの数値と直接は比較できないが、HD-GDU3はMac環境においても旧来のUSB外付け型HDDに比べて、大幅なスループット向上を達成していることが分かる。ランダムリード・ライトが向上しているのもWindows環境と共通だ。
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