アメリカで気運が高まる「銃規制」への反対を表明したブルース・ウィリス (C)BANG Media International

映画『ダイ・ハード』シリーズ、『エクスペンダブルズ』シリーズ、『シックス・センス』などへの出演で知られる俳優のブルース・ウィリスが、銃所持を認めているアメリカ合衆国憲法修正第2条に抵触するいかなる銃規制にも反対だと表明した。

バレンタインデーとなる来週2月14日(木)にも人気シリーズ第5弾『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の日本公開が控えているブルースは、これまで『ダイ・ハード』シリーズで銃を巧みに操るジョン・マクレーン刑事を演じるなど、ガン・アクションのベテランとして映画界で活躍してきた。

昨年12月に児童、教師合わせて26人が死亡したコネチカット州の小学校銃乱射事件が起こったことから、現在米上院で銃規制法案が審議され、バラク・オバマ大統領も規制法案の推進を訴えるなどアメリカ社会で銃規制の気運が高まっている。だがブルースは、アメリカ合衆国憲法の最初の修正10カ条に該当する権利章典の部分をいかなる形であれ変更することは、他の全ての権利を危うくしかねないと警告を発している。

「悪影響を考えること無くして、権利章典の部分を一行でも取り払ってしまおうとするのは暴挙としか言いようがないね。もし1つ権利や法律を無くしてしまったら、滑り坂論法でどんどん国民から全ての権利が奪われてしまうと思わないかい?」

さらにブルースは、コネチカット州の小学校銃乱射事件については「とても難しい問題だよね。犠牲者の家族の皆さんのことを思うと心が痛む」と言及しつつも、「僕も父親の身だから、ものすごい悲劇だって分かるさ。でもね、こういう狂気を法律上どうやって定義するかは難しいんだ。正直どうすればいいか分からないよ。どうやってこういう悲劇を無くせるかも分からないんだ」と続けていいる。

また、ハリウッド映画の暴力描写と実際の銃を使った犯罪の関連性に関しては「映画を見たから犯罪が起きるなんてことはないよ。そんな論法には荷担しないね。ハリウッドでは狂った奴の映画なんて作ってないんだ。第一、そんな映画を作ったとしても絶対に大衆から支持されなくなって後世まで残らないよ」と話している。

なお、ブルースは英BBCの番組『ザ・ワン・ショウ』に出演した際、第5作目の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』に続き『ダイ・ハード6』を製作すると明言している。

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