“球菌”と呼ばれる「フェカリス菌」。球状で他の乳酸菌と比べサイズも極細なのが特徴

2月に入り、スギ花粉症の人は今年の花粉対策を考えなくてはならない時期になってきた。日本気象協会によると、今春のスギ花粉の飛散量は昨シーズンに比べ、関東・東北地方と北海道は3~7倍になる見込みだという。大量飛散するという今春の花粉対策に有効なものとは、何だろうか。

花粉症対策に「乳酸菌」。特に"フェカリス菌"に注目

花粉症対策として代表的なものには、マスクや空気清浄機、目薬などが挙げられるが、数年前から注目されているのが「乳酸菌」。乳酸菌は、摂取すると腸内の免疫細胞が活性化し、免疫系のバランスを整える効果がある。花粉症だけではなく、様々なアレルギーへの予防効果につながるとも考えられている。

腸内細菌学の権威でもある東京大学名誉教授の光岡 知足氏

その中でも特に注目されているのが「フェカリス菌」。ビフィズス菌の約5分の1サイズという小さな乳酸菌で、形も他の乳酸菌が棒状やY字型をしているのに対し、球状というのが特徴。この形状と極小サイズにより、一度の摂取で多量の菌を身体に取り入れることができる。しかし、乳酸菌をたくさん摂取するということは、どのようなメリットがあるのだろうか。

東京大学名誉教授の光岡 知足氏は、「摂取する乳酸菌は、生菌でも死菌でも、菌数が多いほど高い効果が期待できる」と語る。乳酸菌は殺菌された状態でも腸内免疫細胞に直接働きかけ、花粉症の症状緩和や整腸作用などの効果を発揮できるという。これらの点から、“球菌”と呼ばれる非常に小さな球状の菌体「フェカリス菌」は、大量摂取に適していると考えられている。

実際に、伊藤園の中央研究所が臨床実験を行ったところ、「フェカリス菌」を含む乳性飲料を毎日1本、継続的に摂取した結果、「鼻かみ回数」「鼻づまり」「目のかゆみ」など、スギ花粉による花粉症の症状緩和に有意な差が認められたという。

伊藤園中央研究所が、NPO日本健康増進支援機構の花粉曝露試験施設で行った臨床試験結果(2012年3月発表)。「飲用」とは、「フェカリス菌」を含む乳性飲料を毎日1本、継続的に摂取すること

※日本気象協会「2013年春の花粉飛散予測(第3報)」1月16日発表より