パナソニック、進化した微細セル・1/2.33型MOSセンサー搭載ビデオカメラ

パナソニックは1月10日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-V720M」「HC-V620M」を発表した。いずれも発売は1月25日で、価格はオープン。推定市場価格はHC-V720Mが100,000円前後、HC-V620Mが80,000円前後となっている。

従来モデル「HC-V700M」「HC-V600M」で搭載されていた「微細セル&高感度MOSセンサー」をさらに進化させたモデル。微細セル&高感度MOSセンサーは、配線層を短くすることでフォトダイオードの受光面積を確保したものだ。裏面照射型のセンサーに劣らない低ノイズを実現するとともに、フォトダイオードに光がダイレクトに届く裏面照射型で起こりやすい混色を防ぐ。

新モデルでは、この微細セル&高感度MOSセンサーの材質を変更。これにより、光の取り込み量を増やし、高感度化や高解像度化に成功した。

また、同時発表の「HC-X920M」でも採用されている新開発の傾き補正を搭載。従来より採用されている「5軸ハイブリッド手ブレ補正」と合わせて、一般的な手ブレに加えて水平の傾きを補正し、見た目に自然な映像を撮影しやすくなっている。

HC-X920Mと同様にWi-Fi(無線LAN)接続機能も搭載し、ライブ動画配信サービス「Ustream」に対応。撮影している動画をネットワーク経由でライブ配信できるほか、スマートフォンから本製品をリモート操作したり、「お部屋ジャンプリンク」機能に対応するパナソニック製テレビ「VIERA(ビエラ)」シリーズでワイヤレス再生したりできる。

その他の主な仕様は次の通り。撮像素子は1/2.33型MOSで、有効画素数は動画撮影時が414万画素(16:9、傾き補正オフ時)、静止画撮影時が324万画素(3:2時)・414万画素(16:9時)・324万画素(4:3)、レンズの焦点距離(35mmフィルム換算時)は動画撮影時が28～729.6mm(16:9時)、静止画撮影時が33.2～697.6mm(3:2時)・28～729.6mm(16:9時)・33.9～712.6mm(4:3時)、ズーム倍率は21倍、F値はF1.5～F3.5となっている。

モニターは約46万ドット・3型液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能なほか、HC-V720Mは64GB、HC-V620Mは32GBのメモリを内蔵している。

サイズ/本体重量は、HC-V720MがW60.1×D145.5×H69.3mm/約280g(カード・バッテリー装着時は約365g)、HC-V620MがW60.1×D126×H69.3mm/約278g(撮影時は約321g)となっている。