トム・クルーズやロザムンド・パイク、クリストファー・マッカリー監督は9日、東京・六本木のザ・リッツ・カールトン東京で行われた映画『アウトロー』の来日記者会見に登場した。

同会見に登場したロザムンド・パイク(左)とトム・クルーズ

同作で元米軍の秘密捜査官であるジャック・リーチャーを演じるトムは、「侍や浪人のようなスピリッツを持っている男。つまりデジタルの時代に住んでいるアナログな人間なんだよ」とジャック・リーチャーについて説明。続けて「映画人として、この役を演じたくて仕方なかった」とトム自身にとって"ジャック・リーチャー"がとても魅力的な役であったことを明かした。また、同作の撮影当時、ロザムンド・パイクが妊娠中であったため「お腹が大きくなるまでに撮り終えなくていけなかったんだ(笑)」と冗談交じりに語った。同作ではトム自ら挑戦したカーアクションが見所となっており、「この作品の撮影にあたり9台の車を用意したが8台を廃車にし、残った1台は誕生日プレゼントとしてもらったんだ(笑)」と会場の笑いを誘った。

一方、クリストファー・マッカリー監督は人気のあるリー・チャイルドの原作を映画化するにあたり、「原作者のリー・チャイルドは、映画やテレビに関連した仕事をしている人なので、彼の作品は非常に映画化しやすかった」としながらも「あまりにも忠実に(原作を)再現しすぎてしまうと(映画として)良い作品にはならないんです。そこで、何が一番大事かを考え、この映画では"ジャック・リーチャー"というキャラクターを大事することにしました」と映画なりの見せ方を考えたことを紹介した。なお、リー・チャイルドは自身も同作にカメオ出演している。

そのほか、同作でトムはプロデューサーも務めているが、キャスティングに関しては「監督の(俳優を)見る目が素晴らしいので監督に任せたよ」と監督との強い信頼関係をのぞかせ、「映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年)のクレジットには彼の名前は入っていないけど、実は彼の書いた脚本なんです。ミッション:インポッシブルの次回作は彼が監督します」とサラッと発表し、会場からはどよめきが起きた。

映画『アウトロー』は、2013年2月1日より、丸の内ピカデリーほか全国公開。