651系&E653系の今後の動向が気になるも…

2013年3月16日に行われるJR各社のダイヤ改正。在来線でとくに大きな動きが見られるのがJR東日本だ。首都圏を中心に新型車両の投入、従来の車両の置換えが行われる。

「スーパーひたち」「フレッシュひたち」はE657系に統一

浦和駅には湘南新宿ラインのホームを新設

常磐線では特急用の新型車両E657系を追加投入。これにともない、特急「スーパーひたち」「フレッシュひたち」はすべてE657系での運行となる。E657系は10両固定編成で運転され、勝田駅での分割・併合作業もなくなるため、上野~高萩・いわき間の一部列車では到達時分が最大5分短縮されるとのこと。

なお、現行の「スーパーひたち」651系「フレッシュひたち」E653系のダイヤ改正以降の動向については、今回の発表では明記されていない。

高架化工事が進む浦和駅では、宇都宮線・高崎線および京浜東北線の線路と並行する湘南新宿ラインにもホームが新設されることに。ダイヤ改正と同時に供用開始し、湘南新宿ラインの全列車に加え、JR・東武直通特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」(上下8本)も同駅に停車する。

高崎線の211系は4往復のみ残される

2014年度の東北縦貫線開業を前に、宇都宮線と高崎線では4ドアの新型車両E233系の投入が進み、3ドアの211系を置き換える。宇都宮線の上野駅発着の電車はすべて4ドア車両に統一されるとのこと。高崎線も大半がE231系・E233系での運転となるが、3ドアの211系も4往復残されるという。

211系に関しては、房総地区の総武本線・成田線で運転されている車両(3ドア5両編成)も、編成増強による混雑緩和と円滑な乗降りの促進のため、すべて209系(4ドア6両編成)に置き換えられることになった。一方、JR東日本長野支社管内では、一部の普通列車で211系による運行がスタート。同支社では、一般に「長野色」と呼ばれる淡いブルーとグリーンの帯をまとった211系の写真も公開している。

中央本線塩尻~辰野間で運転される1両編成の電車・123系は、今回のダイヤ改正をもって運転終了。代わって2両編成のE127系が投入されるという。E127系は茅野~長野間の一部普通列車にも使用される。日光線は全列車205系リニューアル車両(4ドア4両編成)での運転となり、107系など現行の車両を置き換える。

JR東日本ではその他、中央快速線の到達時分の短縮や、「東京メガループ」(武蔵野線、京葉線、横浜線など)の利便性向上が図られる。また、東日本大震災で被災した区間のうち、常磐線浜吉田~亘理間と石巻線渡波~浦宿間で列車の運転を再開するとのこと。

JR東海の117系引退、「セントラルライナー」廃止に

JR東海は東海道線や中央線などでダイヤを見直す。とくに中央線では、名古屋~中津川間の「セントラルライナー」(運賃のほかに乗車整理券310円が必要)の運転を取りやめることに。これにともない、昼間から夜にかけてのダイヤパターンが大幅に変更され、昼間時間帯は名古屋~瑞浪・中津川間の快速列車をおおむね20分間隔で運転。平日夕方から夜にかけてのダイヤも見直され、下り「ホームライナー」は17時台以降、名古屋駅を毎時58分に発車、21時台まで計5本の運転となる。

東海道線においては、2010年より進めてきた313系の新製投入が完了。これで同社管内の東海道線の快速・普通列車はすべて、JR発足以降に製造された車両となる。国鉄時代に製造された117系電車については、定期列車から引退することになった。

名古屋地区の東海道線では、朝の通勤時間帯を中心に輸送力増強を図り、大垣~豊橋間で快速の増発や区間延長を実施。豊橋駅8時5分発までのすべての快速と、大垣駅を6~7時台に発車する名古屋方面の快速の全列車を8両編成とする。

静岡地区の東海道線でもダイヤの一部見直しを行う。昼間時間帯における東海道新幹線「のぞみ」から快速「みえ」への接続も改善され、名古屋駅での乗換えの時間が10~15分程度に。2013年の伊勢神宮式年遷宮を前に、伊勢方面への利用が便利になる。

特急「くろしお」白浜・紀伊田辺発着はすべて287系に

JR西日本のダイヤ改正では、京都・大阪から南紀方面の特急「くろしお」と、北近畿方面の特急に大きな変化が。今年3月より新型車両287系が投入された特急「くろしお」は、来春のダイヤ改正でも287系の追加投入が進み、紀勢本線(きのくに線)白浜駅・紀伊田辺駅発着の列車はすべて287系での運転となる。

朝の通勤時間帯に運転される「くろしお2号」は始発駅が海南駅から和歌山駅に変更され、オーシャンアロー車両(283系)を使用。代わって海南駅を朝6時16分に発車する「くろしお4号」が増発され、287系での運転となる。

特急「こうのとり」「きのさき」「はしだて」の一部列車で使用されてきた485系改造の183系は、今回のダイヤ改正で381系に置き換えられ、定期列車での運転を終えることに。キハ189系を使用する特急「はまかぜ」は、山陰本線城崎温泉~浜坂間の構内線形改良工事が完成し、速達化が実現するのにともないスピードアップが図られ、鳥取発大阪行「はまかぜ2号」の所要時間は現在より12分短縮(4時間1分)される。

183系(元485系)は運転終了に

新快速などで活躍する225系。追加投入が進む

アーバンネットワークにおいては、225系16両が追加投入されるのを受け、平日朝夕の通勤時間帯を中心に新快速の充実を図る。すでに土休日の新快速は終日12両編成で運転されているが、ダイヤ改正以降、大阪駅16時発以降の三ノ宮・姫路方面、大阪駅17時発以降の京都・米原方面の新快速が終電まですべて12両編成に。平日朝の新快速も、12両編成で運転する時間帯が拡大される。

京阪神圏ではその他、JR京都線やJR宝塚線などで利用状況に合わせた列車の設定変更を実施。なお、平日朝の通勤時間帯にJR京都線・JR神戸線で普通列車に使用されてきた205系については、ダイヤ改正をもって両路線での運転を終了する。

「豊肥ライナー」格下げ、「九州横断特急」は「くまがわ」を統合

JR九州は来春のダイヤ改正で熊本~三角間の特急「A列車で行こう」が1往復増発され、計3往復の運転に。各列車とも三角駅で天草宝島ライン「シークルーズ」に接続し、天草への旅行がさらに便利になる。

熊本地区の豊肥本線では、昼間時間帯に運転されていた快速「豊肥ライナー」が、ダイヤ改正後はすべて普通列車に。快速がこれまで通過していた駅にも停車し、乗車チャンスが増加する。熊本~肥後大津間では朝の時間帯に普通列車が増発されるほか、光の森駅発着の一部列車が区間延長され、肥後大津駅発着となる。日中は列車の間隔も均等化され、九州新幹線との接続も改善される。

鹿児島本線には817系のロングシート車両も投入されている

福岡都市圏では昨年に続き、鹿児島本線で朝の時間帯にロングシート車両を追加投入。朝夕の普通列車の車両数も増やし、朝7~9時に博多駅に着く二日市方面からの列車(計21本)に関して、輸送力(定員)はダイヤ改正前と比べて約4%(720人)アップするとしている。

今年7月の九州北部豪雨で運転を見合わせている豊肥本線宮地~豊後竹田間の復旧見込みは2013年8月末頃の予定。それまでは引き続き特別ダイヤでの運転を実施し、特急「九州横断特急」も人吉~宮地間と豊後竹田~別府間でそれぞれ折返し運転を行う。なお、JR九州が公表した時刻表によれば、ダイヤ改正後の「九州横断特急」は現行の特急「くまがわ」の半数以上を統合しており、「くまがわ」は熊本~人吉間1往復のみの運行とされている。

JR四国も特急列車の区間変更や普通列車との接続改善などを実施。夕方の時間帯に岡山・高松方面から丸亀・多度津方面への速達化と利便性向上を図るべく、特急「いしづち」「しおかぜ」および「しまんと」「南風」の併結作業を宇多津駅から多度津駅に変更。土讃線では多ノ郷駅に特急列車4本を停車させ、通勤・通学時間帯の乗車チャンス拡大を図る。

各社とも、今回発表された内容は2012年12月現在の情報。最終的な列車時刻はJR時刻表3月号などで告知(新幹線・在来線特急の一部列車は2月号にも掲載)するとしている。