交流機器が撤去された183系(元485系)による特急「こうのとり」

「北近畿ビッグXネットワーク」を構成する特急「こうのとり」「きのさき」「はしだて」に使用される183系は、もともと485系だったという変わり種の車両だ。国鉄時代とほぼ同じ塗装で活躍を続けており、いまや貴重な存在に。しかし新型車両287系などの投入により、将来的には全車引退が見込まれているという。

列車情報

JR西日本 183系

基本情報

JR西日本で使用される183系は、かつて485系だった車両。1991年に七尾線が直流電化される際、直流近郊形電車113系を交直流電車に改造するため、485系の交流機器を捻出したという。直流専用となったことから183系に編入されたが、外観は485系だった頃とほぼ変わらない。車体側面の窓下に細い赤帯が入ったところは従来の485系と異なる。

現在は新大阪駅~福知山・城崎温泉間の特急「こうのとり」、京都~福知山・豊岡・城崎温泉間の特急「きのさき」、京都~天橋立間の特急「はしだて」の一部列車で183系が使用されている。通常は4両編成だが、6両編成で運転される日もある。