新型車両E657系の投入にともない、現在「フレッシュひたち」で活躍中のE653系も常磐線上野~いわき間の運用から離れる見込み。新潟~酒田・秋田間の特急「いなほ」への転用が報じられており、白新線・羽越本線で試運転する姿も目撃されているという。
列車情報
JR東日本 E653系
基本情報
常磐線の特急列車に使用されていた485系の後継車として、1997年10月にデビュー。アルミ製車体で軽量化が図られ、編成ごとに異なる配色になっているのも特徴。偕楽園の梅や霞ヶ浦など、常磐線沿線の自然と観光資源にちなんだものだという。普通車のみの編成で、座席にはリクライニング時に座面がスライドする方式のものを採用している。
常磐線上野~いわき間の特急列車は、将来的にすべて新型車両E657系に置き換えられる予定。2010年時点では、2012年秋をもって置換えが完了する予定だった。一方、いわき~仙台間ではE653系による新たな愛称の特急列車がデビューする予定だったが、東日本大震災と福島第一原発事故の影響で大半の区間が不通となり、新列車の見通しは立っていない。E653系は現在も「フレッシュひたち」で活躍を続けている。