修験者による火渡りの様子

山口県防府市の仏教寺院、周防国分寺で薬師大法要が行われる。開催日時は11月3日(土)10:00~16:00。みどころははだしで火の中を歩く「火渡り」。

薬師大法要は大きく二つの供養に分かれている。一つは健康加持、肌着祈願、赤子健康加持などを行う10:00からの「塔婆供養」。

もう一つは「柴燈護摩(さいとうごま)」。13:00から行われ、柴燈護摩壇で祈祷護摩を燃やす。息災招福、病気平癒、ぼけ封じ、眼病平癒、交通安全、商売繁盛、家内安全、良縁成就、開運成就の御利益があると言われる。

「火渡り」は、柴燈護摩の残り火の中を素足で渡り歩くもの。それを火生三昧と呼び、火渡りをすると身体の悪いところが薬師の炎で焼かれ、健康になると言われている。祈祷料は塔婆供養が2,000円、柴燈護摩が500円。当日申し込みのほか、事前申し込みも可能だ。

各地にあるほかのほとんどの国分寺同様、周防国分寺の本尊は薬師如来だ。薬師如来は病気平癒に御利益があるとされる。

また、周防国分寺は、本尊の薬師如来が重要文化財に指定されているほか、同じく重要文化財の日光菩薩、月光菩薩立像、阿弥陀如来坐像、持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王像、そのほか、県指定有形文化財の阿弥陀如来像、金銅毘盧舎那如来像、金銅誕生仏などがある。

拝観料は大人500円、子供300円、30人以上の団体は大人300円、子供250円となる。月曜休館。その他、建築物では金堂が重要文化財であるほか、仁王門が県指定有形文化財となっている。