3年で替えるべきだが、今は買い替え時期として良い? 悪い?

今回のテストでわかったのは、3年という期間は、パソコンの性能の進化にとっては十分に長いということだ。過剰コストでトップ性能を得るようなハイエンドマシンではなく、コストパフォーマンスのバランスに優れた10万円パソコンであっても、3年あればここまでの性能差が出てくる。大切に使って延命したいのは山々だが、3年間使い倒したのであれば、買い換えても損のない、お釣りがくるほどの性能アップを得られるというのは、一考の価値があるだろう。

そして、出来るのであれば、買い時は間違えたくない。デジタル機器の場合は、進化が早く、新製品も矢継ぎ早に出てくるので、「欲しい時が買い時」なんてこともよく聞くのだが、それでも、最新製品の出るタイミングや、新技術の投入タイミングなどで、多少は気にしておきたい部分もある。

で、今は買い時なのかどうか。ハードウェアで見れば、CPUやGPUは新アーキテクチャの導入が始まり、ちょうど製品が出揃ってこなれてきた時期が今であり、まさに良い時期と言える。Ivy Bridgeや、Keplerといったプロセッサ名称の横文字も見慣れてきたころだろう。

一方でソフトウェアは少々複雑で、なんと言ってもWindows 8の登場までのカウントダウンが始まっている。Windows 8にピッタリなモデルで、とも思えるが、筆者としては、ハードウェア部分はWindows 8が出たからといって現行から大きく変わることは無いと考えているので、Windows 8でも問題が出るとは考えていない。であれば、今買っておけば、Windows 8が良いOSならば簡単に乗り換えられるし、Windows 7のままが良いとなっても、そのまま使えばいい。なので、ちょうど買い替えの買い時としても今は良い時期ではないかと思う。特に今回、最新10万円PCとしてテストした「Lm-iH530X」などは、実際には9万円を切る価格でこの性能を獲得することができるのだ。