シンガーソングライターの高橋優が、8月11日(土)公開の映画『桐島、部活やめるってよ』の主題歌を担当することが発表された。本作のプロデューサー・佐藤貴博は、この映画の世界感には高橋優しかいないと吉田大八監督に提案、監督も即答でゴーサインを出し、実現に至ったという。

高橋にとって初となる映画主題歌は、本人が高知県で行われた撮影現場を訪問し、そこで自らが肌で感じたものを持ち帰って制作された楽曲。撮影の合間には、校舎の屋上で俳優たちにギター1本で弾き語りを披露した一幕もあったとか。"陽はまた昇る"と名づけられたこの楽曲は本作のために書き下ろされ、高橋は楽曲について「撮影現場の人々と、物語の人々を自分の中で重ね合わせて"何かに向かっていってる人達"ということがテーマになって少しずつ曲になっていった」と話している。

そして、レコーディングにあたっては"なげいているようで、なげいていないという声"を目指しながらも"答えを明確にしないでおきたい"という点に苦労したようで「"結局こんなもんだからダメだよ"って言いたいのか"どんなところにでも希望はあるんだよ"っていうことを歌っているのか、と、どっちとも取れる歌を作りました」と楽曲の構想を明かした。

また、プロデューサーの佐藤貴博は「簡単に正解を与えるのではなく、自らで答えを勝ち取ろうとする"力"を与える"歌"が必要だと思い、辿りついたのが高橋優」「この映画を締めくくるにふさわしい"歌"です。高橋優の強く優しい"歌"を映画とともに、早く皆様に感じていただきたいです」と今回の高橋の起用について太鼓判を押している。

映画『桐島、部活やめるってよ』は、大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を原作に映画化したもの。学校内の誰もが認めるスター、男子バレーボール部のキャプテン桐島が部活をやめたことをきっかけに、同級生やその周囲の人々の心情の変化を描いた青春群像劇。監督は『腑抜けども、悲しみの愛を 見せろ』(2005年)で数々の賞を受賞した吉田大八、主演は神木隆之介が務める。

(C)2012「桐島」映画部 (C)朝井リョウ/集英社

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