米Googleは1月12日(現地時間)、スタートアップ企業の米eBook Technologies (ETI)を買収した。金額や条件等の詳細は不明。ETIは米カリフォルニア州サンディエゴ近郊のラジョーラ(La Jolla)に拠点を持ち、電子ブックリーダー向けのデバイス設計技術やコンテンツ管理システム、配信システムなどのソリューションを提供している。買収の目的は不明だが、最近同社が開始した「Google eBook / eBookstore」の事業強化ならびにデバイス開発(あるいは技術ライセンス)事業への進出が狙いとみられる。

現在、eBook TechnologiesのページはGoogleによる買収を歓迎するメッセージが表示されるのみで、コンテンツがすべて取り下げられた状態になっており、その事業内容や履歴は確認できなくなっている。だがキャッシュに残された情報からの要約で、電子書籍配信に必要なシステムや基礎技術を保持するスタートアップ企業であることがわかる。米Wall Street Journalなどの報道によれば、GoogleはETIの買収自体は認めたものの、買収に関する詳細やその後の展開についてのコメントは出していない。