チップセットはvProに対応したQM57を採用で、GPUは内蔵のIntel HD Graphics

チップセットにはMobile Intel QM57 Express Chipsetが採用されている。QM57は、内蔵GPUを利用できるインタフェースであるFDIを備えたモデルで、機能そのものはHM57とほぼ同じになっているが、それに加えて企業向けの管理機能であるvProに対応している。

デバイスマネージャの表示。チップセットはMobile Intel QM57 Express Chipset

QM57には、AMT(Active Management Technology)と呼ばれる管理機能が内蔵されており、そのバージョンは最新版となるAMT 6.0に対応している。AMT 6.0ではPCが盗まれたときにリモートでデータを削除することができるIntel Anti-Theft Technologyなどの新機能などが追加されており、本製品を企業内のクライアントPCとして利用する時に、ユーザーの利便性を損なわず、情報システム部などが管理をより容易にすることができるようになっている。

インテルのPC管理機能であるvProに標準で対応

内蔵GPUは、Intel HD Graphicsと呼ばれるインテルの最新内蔵GPUで、前世代となるGM45などに内蔵されていたIntel GMA X4500などに比べて内部のスループットが1.5倍になるなど大きな性能向上を実現した内蔵GPUとなる。GPUの動作周波数は500MHzで、GPUのターボブースト時には最大で700MHzまで動的に動作周波数が変動する仕様になっている。

内蔵GPUはCPUに内蔵されているIntel HD Graphics

本製品はいわゆる1スピンドルと呼ばれるストレージが1つしかないたタイプのマシンで、光学ドライブなどを内蔵することはできない。しかし、オプションで用意されているウルトラベースを利用することで光学ドライブを内蔵することができるほか、ウルトラベースに用意されているビデオ出力やUSBポートなどにデバイスを接続して利用することができるようになる。つまりウルトラベースは光学ドライブ+ポートリプリケータの機能を備えているということができるだろう。なお、ウルトラベースは既存のX200に用意されているものと共通で、特に変更などはない。

メインストレージは2.5インチフォームファクタで、HDDかSSDから選択できる