次は、『魔法の天使クリィミーマミ』に続く、スタジオぴえろ製作の「ぴえろ魔法少女シリーズ」第二弾『魔法の妖精ペルシャ』に主演した冨永みーなからのビデオ・レターの上映。冨永から太田への挨拶の言葉が述べられ、最後は、ペルシャの声でメッセージが送られた。

「ハイの、ペルシャですの。貴子ちゃん、お誕生日おめでとうございますの。今日は最後まで、みんなと盛り上がってくださいの。わーの、わーの」。ちなみにこのビデオ・レターは、冨永が自ら撮影されたもの。これを撮るのに、いかに苦心されたのかは、本人のブログで読むことができる。

冨永みーなからのビデオ・レター

この後、ぴえろさんのご厚意により、『魔法の天使クリィミーマミ』の第1話「フェザースターの舟」、第25話「波瀾! 歌謡祭の夜」、最終第52話「ファイナル・ステージ」がダイジェストで上映され、太田と水島のコメント添えられた。会場からは、来場されていたぴえろの方に向け感謝の拍手が起こった。

上映が終わると太田と水島に、IQから最終話のラストシーンを生アフレコで演じていただきたいとのリクエストが。実は、前日に全52話を観たIQは、このシーンをテープ起こしして、アフレコ原稿を用意していたのだ。25年前に一度演じているとはいえ、ほとんど初見に近い状況にもかかわらず、二人は見事に演じ、ファンは未だに変わらぬ懐かしい優と俊夫の生声を堪能した。

リクエストに応えて、生アフレコが行われた

これで第1部は終了。次の仕事に向かわれる水島とは、ここでお別れ。「これからも、太田貴子をよろしくお願いいたします」との挨拶を残して退席する水島を大きな拍手と歓声が包んだ。この後、休憩をはさみ、第2部は来場したお客さんから太田へ、バースデープレゼントを贈るコーナーから始まった。30組以上のファンが次々に壇上に上がり、お祝いの言葉とともに持参したプレゼントを手渡し握手を求めた。舞台上には、みるみるうちにプレゼントの山が……。ファンからは口々に、「デビュー当時から応援しています」「小さいころから憧れてました」「25年後も、また来ます」などの声が。中には、OVA『ラブリー・セレナーデ』の挿入歌のタイトルをもじって、「『あなたに一番効く薬』、ビール券でございます」と挨拶して会場の笑いを誘った男性や、森沢優のコスプレで現れた女性、ハグしてもらう女性もあった。

太田へのお誕生祝いだが、一番のプレゼントを受け取ったのは、こうしたファンの方たちのほうだったのかもしれない。そして今度は、太田からファンの皆さんへのお返しということで、高田明美さんのイラスト入りパッケージに太田がサインを添えた『魔法の天使クリィミーマミ』クッキーなどが抽選で10名にプレゼントされた。さらに最後のコーナーは、太田の生歌によるライブ。以下の4曲が披露されるに及び、訪れたファンの側もいかにも慣れた感じのコールや手拍子で応え、盛り上がりは絶頂を迎えた。

<セットリスト>
曲順 タイトル 備考
1 「BIN・KANルージュ」 『魔法の天使クリィミーマミ』挿入歌
2 「ハートのSEASON」 OVA『ロング・グッドバイ』テーマ曲
3 「囁いてジュテーム-Je t'aime-」 『魔法の天使クリィミーマミ』挿入歌
4 「デリケートに好きして」 『魔法の天使クリィミーマミ』オープニング曲

『魔法の天使クリィミーマミ』の関連曲も歌われ、ファンも大満足のイベントに

こうしてイベントは、拍手と喝采のうちに終了した。終了後には、本日のサプライズ・ゲスト、高田明美さんの前にも、サインを求めるファンの行列が見受けられた。