川崎重工業製バイクの発売元であるカワサキモータースジャパンは、同社のモトクロッサー「KX」シリーズの2008年モデルを発表した。発売日は「KLX110」のみ2007年8月20日、そのほかのモデルは2007年7月20日から。いずれのモデルも競技・遊技用であり、公道走行はできない。なお、2ストロークの「KX250」「KX125」は、この2008年モデルをもって生産終了となる。

KX450F

KX250F

レース用マシンであるモロクロッサーは、パワーの面で有利な2ストロークエンジンが長く使われてきた。しかし環境対策やコントロール性の面で、主力は徐々に4ストロークマシンに移行。カワサキも4ストローク250ccの「KX250F」を2003年6月に、450ccの「KX450F」を2005年6月に投入している。そして2ストロークの「KX250」「KX125」は2008年モデルをもって発売を終了することになった。なお、2ストロークでも小排気量の「KX85」「KX85-II」「KX65」は継続して販売される。

「KX450F」は2007年モデルで、50箇所以上にも渡る大幅な改良を受けたが、2008年モデルではさらにクランクシャフトやコンロッド部などを改良し、出力特性やレスポンスが向上した。オイルポンプやサイレンサーも見直している。価格は77万円。

「KX250F」はKX450F同様の改良に加え、フレームも変更。ねじり剛性の最適化やサスペンション設定の改良により、クイックな倒しこみ、トラクションの増加が図られている。ショーワ製フロントフォークは、ピストンロッドの太さを増し、剛性を高めることにより、ミッドストローク時の作動をスムーズなものとしている。希望小売価格は64万7,000円。

2ストロークの「KX250」「KX125」「KX85」「KX85-II」「KX65」、及び4ストロークのキッズ用モデル「KLX110」についてはグラフィックの変更のみ行なわれた。2007年モデルより性能・諸元に変更はない。希望小売価格は「KX250」が63万9,450円、「KX125」が51万8,700円、「KX85」が32万4,450円、「KX85-II」が34万5,450円、「KX65」が28万2,450円、「KLX110」20万8,950円となっている。

KX250

KX125

KX85

KX85-II

KX65

KLX110