法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフト5選比較!セキュリティリスクも解説

ウイルス対策

従業員に業務用の携帯電話・スマホを支給している企業は多いでしょう。テレワークなど働き方が多様になった今、円滑に仕事を進めるうえで欠かせないものと言えます。一方で、適切なセキュリティ対策をおこなっていなければ情報漏えいなど重大な問題が起きる可能性もあります。この記事では法人携帯・スマホのセキュリティリスクを解説するとともに、おすすめの法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフト5選を比較して紹介。あわせて選び方のポイントも解説します。

法人携帯・スマホのセキュリティリスクとは

法人用の携帯・スマホは便利な反面、誤った使い方をするとデータ流出や情報漏えいに発展する可能性があります。それでは、どのような使い方にセキュリティリスクが潜んでいるのでしょうか。以下3つの例を見てみましょう。

1、無料Wi-Fiスポットへの接続

カフェや施設などにある無料Wi-Fiの利用は、セキュリティリスクが潜んでいます。無料Wi-Fiの中にはセキュリティ対策が甘く、通信内容が暗号化されていないことがあるからです。暗号化されていない場合、攻撃者がスニファリングなどのパケット盗聴技術を使うことで、通信内容が盗み見られてしまいます。

また、攻撃者が不正なアクセスポイントを設置しているパターンも。不正なアクセスポイントに接続すれば、通信内容が筒抜けとなります。社内情報が流出する恐れがあるため、無料Wi-Fiの利用には注意が必要です。

2、業務外アプリのインストール

業務外アプリのインストールにもリスクがともないます。社用スマホの利便性を高めるため、私的にアプリをインストールする方がいるかもしれません。しかし、アプリの中には、正常なアプリを装ったマルウェアが潜んでいます。

マルウェアだと気づかずインストールすると、スマートフォンの乗っ取りやログイン情報の流出などにより、情報漏えい被害に繋がる場合があります。さらに、ウイルス感染した場合、社内ネットワークを通じ、社内サーバーや他の端末にまで被害が拡大するかもしれません。業務外アプリのインストールはなるべく控え、必要な場合は信頼できる提供元か確認しましょう。

3、紛失・盗難や画面ロックの未設定

法人用の携帯・スマホは、PCと違って社外に持ち出すことが多いデバイスです。サイズも小さいため、PCよりも紛失や盗難のリスクが高まります。法人用の端末には多くの社内情報が含まれており、紛失すると情報漏えい被害に遭う可能性があります。

仮に画面ロックが未設定で紛失・盗難が発生した場合、セキュリティリスクはさらに上昇するでしょう。また、単に画面ロックを設定しているだけでは、安心できません。パスコード入力式で単純な数字を設定していると、簡単に解除されるかもしれないからです。画面ロックを設定するときは、複雑なパスワードを設定、もしくは指紋認証などの生体認証の使用がおすすめです。

法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフト選びのポイント2つ

セキュリティリスクを低減するために企業ができる対策のうちの1つがウイルス対策ソフトを導入することです。ここでは法人携帯・スマホのウイルス対策ソフトの選び方のポイントを解説します。

1、一元管理できるか

法人携帯・スマホにウイルス対策ソフトを導入する際は、複数端末の一元管理が可能か確認しましょう。一元管理できると、全端末のウイルス対策ソフトのバージョンアップを一括しておこなえるため、更新忘れを防止できます。

仮に更新していない端末が1台でもあると、脆弱性を放置したままとなり、セキュリティホールが生まれます。しかし、一元管理機能があれば、全ての端末を常に最新状態に保つことが可能です。

2、マルチデバイスに対応しているか

法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフトを選ぶ上で、マルチデバイスに対応しているかも重要です。マルチデバイス対応であれば、携帯・スマホだけでなく、PCやタブレットにも同じウイルス対策ソフトをインストールできます。そのため、個別にソフトを購入・更新する必要がありません。

さらに、インターフェースも同じなので、設定変更などの操作も迷わずおこなえます。操作性や利便性を重視する方は、マルチデバイス対応製品を検討しましょう。

法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフトは、ご紹介した2つのポイントに注目して選んでみてください。

法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフトおすすめ5選比較

ここからは、法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフトを5つ紹介します。各製品の特徴を詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。

「Trend Micro Apex One」
トレンドマイクロ株式会社

POINT
  • 参考価格:別途お問い合わせ
  • 対応OS:Android / iOS / iPadOS / Windows / Mac
  • 無料トライアル:有り

エンドポイントセキュリティ製品「Trend Micro Apex One」は、マルチデバイスに対応しています。スマートフォン・タブレットに加え、PCもOSを問わずに導入可能です。さらに、PCにはオンプレミス版とSaaS版が用意されているため、自社の環境に合わせて柔軟に選択できます。

検出された脅威への対応が素早く、データ侵害を受ける前に対処します。まず攻撃の痕跡を捉えると、攻撃の目的を定義。続いて攻撃による影響を判断し、検出した脅威の分離・強制終了、あるいは端末の保護などの対応をスピーディに実行します。

Apex Oneのさらなる強みが、脆弱性の保護です。システムのスキャン後、脆弱性に対する正規パッチが適用されるまでの間、仮想パッチにて保護します。正規パッチ配布までのセキュリティリスクを、大幅に軽減してくれるでしょう。


「F-Secure Elements Mobile Protection」
エフセキュア株式会社

POINT
  • 参考価格:別途お問い合わせ
  • 対応OS:Android / iOS / iPadOS
  • 無料トライアル:有り

「F-Secure Elements Mobile Protection」は、モバイル端末向けのセキュリティプラットフォームです。リアルタイムの脅威検出機能により、有害ウェブサイトへのアクセスブロック、マルウェアの侵入阻止をおこないます。

さらにアプリケーションを刷新し、デバイス側の負担を軽くしたことで、バッテリー消費の抑制を実現しました。バックグラウンドで作動していても、ユーザーの操作性に影響を与えません。

また、ソフトウェアをクラウド上で一元管理できるため、バージョンの更新や設定変更などを一括して管理できます。管理画面からインストール用メールを送信すれば、新たな端末への導入もスムーズです。


「スモールオフィスセキュリティ」
株式会社カスペルスキー

POINT
  • 参考価格:【PC5台+モバイル5台 1年プラン】16,280円 ※その他ライセンス数ごとにプラン有り
  • 対応OS:Android / Mac / Windows
  • 無料トライアル:有り

「スモールオフィスセキュリティ」は、小規模事業向けに設計されたセキュリティ製品です。Androidのスマートフォン・タブレットに対応しており、PCはWindows・Macともに利用できます。契約プランによって、ファイルサーバーにもインストールできるので、自社システムの幅広い保護が可能です。

各端末にインストールしたソフトウェアは、クラウド上の管理ポータルからまとめて管理できます。ライセンスの有効期限確認やバージョンアップなど、担当者が一元管理できるため、ソフトウェア管理にかかる手間を大幅に減らせるでしょう。

機能に関しては、基本的なセキュリティ機能に加え、ランサムウェアからの保護、ネット決済保護、ファイル暗号など多彩な機能を搭載。メールに記載されたURLやWebサイトのスキャンもおこなうため、安全なサイトアクセスを実現します。


「ZEROウイルスセキュリティ」
ソースネクスト株式会社

POINT
  • 参考価格:【1台用】1,980円【10〜49ライセンス購入の例】1,782円/1ライセンス ※ライセンス数ごとに変動
  • 対応OS:Android / iOS / iPadOS / Windows / Mac
  • 無料トライアル:有り

「ZEROウイルスセキュリティ」の最大の特徴は、更新料0円の完全買切り型であることです。月々のランニングコストもかからず、最初の購入費用しか発生しません。低価格で導入できる上にマルチデバイスに対応しており、非常にコストパフォーマンスに優れたウイルス対策ソフトです。

法人向けはライセンス販売をしているため、10ライセンスからまとめて購入できます。PC・スマートフォンを合わせて10台未満の小規模な事業であれば、1台用や3台用などの購入がおすすめです。

セキュリティ機能は、ウイルスの検知・処理、個人情報送信時の警告、ランサムウェアのブロックなど基本的な機能が標準搭載されています。起動画面はシンプルな設計なので、更新や設定変更などを簡単に実施できます。


「ESET Endpoint Security for Android」
イーセットジャパン株式会社

POINT
  • 参考価格:別途お問い合わせ
  • 対応OS:Android
  • 無料トライアル:有り

「ESET Endpoint Security for Android」は、Androidの保護に特化したセキュリティアプリケーションです。機械学習と多層防御を組み合わせることで、たとえマルウェアが動作する前であっても的確に検知します。

デバイスのポリシー管理に対応しており、セキュリティポリシー違反を検知すると管理者に自動で通知されます。その際、遠隔操作によるデータ消去やロックを実行できるため、デバイスの紛失・盗難時の情報漏えいを防止できるでしょう。

おすすめ法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフト5選の比較表

サービス名 参考価格 対応OS 無料トライアル
Trend Micro Apex One 別途お問い合わせ Android / iOS / iPadOS / Windows / Mac 有り
F-Secure Elements Mobile Protection 別途お問い合わせ Android / iOS / iPadOS 有り
スモールオフィスセキュリティ 【PC5台+モバイル5台 1年プラン】16,280円 ※その他ライセンス数ごとにプラン有り Android / Mac / Windows 有り
ZEROウイルスセキュリティ 【1台用】1,980円
【10〜49ライセンス購入の例】1,782円/1ライセンス ※ライセンス数ごとに変動
Android /iOS / iPadOS / Windows / Mac 有り
ESET Endpoint Security for Android 別途お問い合わせ Android 有り

法人携帯・スマホにもウイルス対策ソフトは必要

ここまで、おすすめの「法人携帯・スマホ向けウイルス対策ソフト」をご紹介してきました。近年、サイバー攻撃の手口は巧妙化し、企業・組織を狙ったサイバー犯罪の発生件数も増加しています。サイバー犯罪の被害者とならないためにも、PCだけでなく、法人携帯・スマホにも適切なセキュリティ対策が必要です。

法人携帯・スマホにウイルス対策ソフトを導入すれば、データ流出・情報漏えいなどのリスクを抑えられます。各製品についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ資料請求してみてください。

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