企業のセキュリティ対策において欠かせないウイルス対策ソフトですが、なかにはMacに非対応の製品もあります。しかしMACを使っているという企業も多くいるでしょう。この記事では、Mac対応の法人向けウイルス対策ソフト6選を比較して紹介。また、Macにウイルス対策ソフトを導入する際の注意点も解説します。Macに最適なウイルス対策ソフトをお探しの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ウイルス対策ソフト導入の際には対応OSに注意
Macユーザーがウイルス対策ソフトを導入する際は、製品の対応OSに注意が必要です。言わずもがな、WindowsOSにしか対応していないソフトを、MacOSで利用することはできません。逆もまた然りですので、ウイルス対策ソフトを導入するときは、必ずOSを確認しましょう。
1、対応OSがWindowsのみのことも多い
ウイルス対策ソフトの中には、Mac未対応の場合があります。なぜなら、そもそもデスクトップOSのシェアをWindowsがほとんど占めているからです。
アクセス解析サービス「StatCounter」の2021年9月の解析結果では、デスクトップOSのWindows利用率は75.23%に達していました。OS不明のアクセスもあるので、実際には8割を超えている可能性があります。このように、Windowsが高いシェア率を維持しているため、ウイルス対策ソフトもWindowsにしか対応していないケースが少なくありません。
2、Macを業務で利用していないかのチェックを忘れずに
社内PCにウイルス対策ソフトを導入する前に、Macを業務利用していないか確認しましょう。Windowsしか使っていないと思っていても、一部業務にMacを利用しているかもしれません。
仮に導入後に発覚し、さらにMacOSに対応していない場合、Mac用のウイルス対策ソフトを個別に購入する必要があります。無駄な出費と手間が発生するため、社内PCのOSをきちんと把握しておくことが大切です。
Mac対応の法人向けウイルス対策ソフトおすすめ6選比較
Mac対応のウイルス対策ソフトの中から、法人向け製品を6つ紹介します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「SentinelOne」
SentinelOne Japan 株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- 対応OS:Mac / Windows / Linux
- 無料トライアル:有り
「SentinelOne」は、自律型AIを活用したウイルス対策ソフトです。「対策実行型XDR」により、振る舞い検知による不正侵入の停止だけでなく、ウイルス侵入後の修復にも対応しています。これらの動きは全て自律的におこなわれるため、従来のEDRで陥りがちな大量の検知・対処に悩まされることがありません。
自律的な動きは、脅威への素早い対処と正確な判断を実現します。また、全てのイベントログを相関分析して可視化。第三者が自社ネットワークに、どのようなアクセスを試みたのかが把握できます。
「Trend Micro Apex One」
トレンドマイクロ株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- 対応OS: Mac / Windows / Android / iOS / iPadOS
- 無料トライアル:有り
「Trend Micro Apex One」は、ウイルスバスターを提供するトレンドマイクロの法人向けウイルス対策ソフトウェアです。マルチデバイスに対応しているため、PCだけでなくスマートフォンやタブレットでも利用できます。
高度なEDR機能により、巧妙化するサイバー攻撃も正確に検出し、自動で対処。管理者の手をわずらわせず、エンドポイントセキュリティを確実に高めます。さらに、不正アクセスの侵入経路を特定するため、今後の対策に活かすことも可能です。
「F-Secure ビジネス スイート」
エフセキュア株式会社
- 参考価格:別途お問い合わせ
- 対応OS:Mac / Windows / Linux
- 無料トライアル:有り
「F-Secure ビジネス スイート」は、メール/ファイルサーバーからPCのセキュリティまで、総合的に対応する保護パッケージです。サーバーからエンドポイントにあたるPCまで階層的に保護できるよう、厳しいセキュリティ要件のもと設計されています。そのため、既知の脆弱性に留まらず、未知の脅威にも対応可能です。
他にも、法人導入に適応し、企業内のセキュリティシステムを全て制御できる管理機能を備えています。強力な一元管理機能により、自社のセキュリティポリシーに沿った厳格な管理を実現できるでしょう。
パッケージは2種類用意されており、シンプルな「Standard」と多機能な「Premium」から選べます。
「ESET」
イーセットジャパン株式会社
- 参考価格:【ESET PROTECT Essential クラウド】6〜10ライセンス購入の場合、4,820円/1ライセンス【ESET PROTECT Complete クラウド】100〜249ライセンス購入の場合、5,170円/1ライセンス ※その他プラン多数有り
- 対応OS:Mac / Windows / Android / Linux
- 無料トライアル:有り
個人向けのセキュリティソフトを提供する「ESET」は、法人向けソリューションも展開しています。「ESET」の魅力の1つが動作の軽さです。ベンチマークテスト会社によるパフォーマンステストでは、最高評価を獲得しました。PCの負荷を軽減した快適な動作を実現しています。
検出エンジンには独自の「ヒューリスティック技術」を採用し、新種のマルウェアも的確に検知します。さらに複数のOSに加え、VMwareやCitrixなどの仮想環境にも対応しており、さまざまな業態・業務に合う形で利用可能です。
また、企業規模に合わせたソリューションを各種用意しているため、最適なコストで導入できるでしょう。
「ZEROウイルスセキュリティ」
ソースネクスト株式会社
- 参考価格:【10〜49ライセンス購入の例】1,782円/1ライセンス ※その他ライセンス数ごとに変動 【1台用】1,980円
- 対応OS:Mac / Windows / Android / iOS / iPadOS
- 無料トライアル:有り
ウイルス対策ソフト「ZEROウイルスセキュリティ」は、契約更新料や継続料が一切かかりません。一度購入すれば費用が発生しないため、非常にリーズナブルな価格でセキュリティ対策を施せます。
法人向けライセンス版は10ライセンスからの購入ですが、1台用や3台用といった小規模タイプも販売しています。10台未満で充分足りる企業であれば、小規模タイプの導入がおすすめです。
マルチデバイスに対応しており、PC・タブレット・スマートフォンにインストールできます。ウイルスを検知すると自動処理してから通知するため、検出後に対応を放置してしまうリスクがありません。
「スモール オフィス セキュリティ」
株式会社カスペルスキー
- 【PC5台+モバイル5台 1年プラン】16,280円 ※その他プラン有り
- 対応OS:Mac / Windows / Android
- 無料トライアル:有り
「スモール オフィス セキュリティ」は、従業員50名以下の小規模企業向けのセキュリティソフトウェアです。小規模で利用しやすいデザイン設計がされており、個人向け製品のような簡単な操作性と、ビジネスに必要なセキュリティ機能を兼ね揃えています。
ランサムウェア攻撃対策が施されているため、仮に従業員が誤って不正リンクをクリックし、社内ファイルが暗号化されても問題ありません。暗号化前のファイルのバックアップコピーを自動作成するので、攻撃者の要求に応じることなくファイルを復元できます。
Androidにも対応しており、スマートフォンやタブレットも保護可能です。遠隔操作を使った端末のロックや追跡、データ消去をおこなえるため、端末紛失による情報漏えいのリスクを抑えられます。
おすすめのMac対応の法人向けウイルス対策ソフト比較表
Mac対応の法人向けウイルス対策ソフト6選の特徴を、以下の表にまとめましたので、ぜひご覧ください。
サービス名 | 参考価格 | 対応OS | 無料トライアル |
---|---|---|---|
SentinelOne | 別途お問い合わせ | Mac / Windows / Linux | 有り |
Trend Micro Apex One | 別途お問い合わせ | Mac / Windows / Android / iOS / iPadOS | 有り |
F-Secure ビジネス スイート | 別途お問い合わせ | Mac / Windows / Linux | 有り |
ESET | 【ESET PROTECT Essential クラウド】6〜10ライセンス購入の場合、4,820円/1ライセンス 【ESET PROTECT Complete クラウド】100〜249ライセンス購入の場合、5,170円/1ライセンス ※その他プラン多数有り |
Mac / Windows / Android / Linux | 有り |
ZEROウイルスセキュリティ | 【10〜49ライセンス購入の例】1,782円/1ライセンス ※その他ライセンス数ごとに変動 【1台用】1,980円 |
Mac / Windows / Android / iOS / iPadOS | 有り |
スモールオフィスセキュリティ | 【PC5台+モバイル5台 1年プラン】16,280円 ※その他プラン有り | Mac / Windows / Android | 有り |
Macにもウイルス対策ソフトを導入してセキュリティ強化しよう
業務PCがウイルスに感染すると、機密情報の漏えいや破損などの被害に発展する恐れがあります。ウイルス対策ソフトを導入すれば、ウイルス感染のリスクを下げることが可能です。Macに導入する場合は、対応OSに注意して選びましょう。Mac向けのウイルス対策ソフトについてさらに知りたい方は、ぜひ資料請求してみてください。