大容量ファイル転送サービス10選比較!活用シーンや選び方も解説

ファイル転送

サイズが大きなファイルは、メールや無料の転送サービスだと、送受信に数時間かかることもあります。そこでおすすめしたいのが、有料のファイル転送サービスです。有料の転送サービスなら、大容量ファイルでも迅速に送受信できる上に、セキュリティ対策も行えます。

しかし、有料のファイル転送サービスを利用するだけでは、思ったような効果は出ません。ポイントは自社の課題を明確にして、必要な機能を備えたサービスを選ぶことです。本記事では、大容量ファイル転送サービスの必要性や選び方、おすすめのサービス10選を紹介します。

大容量のファイル転送サービスの必要性

無料で利用できるファイル転送サービスは数多くあります。それにもかかわらず、有料の大容量のファイル転送サービスをおすすめする理由は、安全・迅速にファイル送信を行えるからです。無料のファイル転送サービスの場合、アップロードやダウンロードに時間がかかります。一方、有料のファイル転送サービスなら、無料サービスと比べて早くアップロード・ダウンロードが可能です。

さらに、アクセスや宛先制限、ログ管理などのセキュリティ機能も多彩です。無料の転送サービスやメール添付と比較しても、情報漏えいや誤送信、ウイルス感染のリスクが低く、セキュアに大容量ファイルの転送を行えます。利便性と安全性が高いため、大容量ファイルを送る頻度が高い企業は、有料サービスを利用するのがおすすめです。

大容量ファイル転送サービスの活用シーン

大容量ファイル転送サービスは、様々なシーンで活用できます。以下では、主な活用シーンをご紹介します。

1、大容量データを基幹システムへ自動送信

大容量のファイル転送サービスの中には、基幹システムと連携して、自動送信できるサービスがあります。このサービスを使うと、各事業所から送られてきた大量の契約データを、既存の契約システムに自動送信するなどの活用が可能です。大容量ファイル送信サービスを使えば、ファイル送信業務の自動化や効率化も進められます。

2、海外とのデータやり取りを円滑化

海外拠点との大容量データのやり取りは、送受信の失敗リスク、パスワードの連絡や暗号解答作業などが必要となります。様々な工程が発生するため、従業員は本来の業務に注力できません。大容量のファイル転送サービスなら、転送失敗のリスクを抑えつつ、セキュアな転送を行えます。結果的に、従業員の業務効率化にも繋がるでしょう。

3、ファイルの誤送信を防止

機密性の高いファイルを誤送信した場合、それは情報の流出を意味し、取引先からの信頼を失ってしまいます。大容量ファイル転送サービスの中には、上長承認機能など誤送信防止の機能をもつ製品が多くあります。

大容量のファイル転送サービスの選び方のポイント

大容量のファイル転送サービスはいくつもあります。数あるサービスの中から、自社に最適なものを選び方のポイントをご紹介します。

1、ファイルあたりの最大容量

サービスにより、転送可能な最大容量数は異なります。まずは自社が転送するファイルの容量を調査し、1ファイルあたりの最大容量数を確認しましょう。

2、ストレージに保管できる最大容量

リアルタイムで大人数がファイル転送サービスを利用するのなら、ストレージの最大保管容量もチェックしましょう。ファイルの転送が完了するまでは、ストレージ上でファイルは保管されます。大人数がサービスを利用し、ストレージに保管できる容量を超えると、ファイル送受信が滞ってしまう恐れがあります。

3、転送可能なファイル数

サービスの中には、転送可能ファイル数に上限を定めているものがあります。月当たりの大容量ファイルの転送数が少なければ、ファイル数の上限は大きな問題にはならないでしょう。しかし、毎月多くの大容量ファイルを転送するのなら、事前に転送可能なファイル数は確認する必要があります。

大容量のファイル転送サービスおすすめ10選

以下では、おすすめの大容量のファイル転送サービスの特徴をご紹介します。

「グローバルセキュアデータ転送サービス」
日立システムズエンジニアリングサービス株式会社

POINT
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 価格:月額30,000円~
  • 無料お試し:あり(30日間)

「グローバルセキュアデータ転送サービス」は、国内はもちろん、海外へも大容量ファイルを迅速かつ安全に配信できるサービスです。大きな特徴は、高いセキュリティ技術を用いていること。データの復元の困難化やHTTPS通信による盗聴防止などの4重セキュリティが施され、万が一ハッキングされても、データの中身が解読されることはありません。

また、送信時の確認画面表示や上長承認機能があり、ファイルの誤送信も防止できます。操作方法は簡単で、回線品質が悪くとも、送受信失敗リスクは少ないです。海外拠点などに大容量ファイルを転送する機会が多い企業におすすめのサービスです。

「Confidential Posting」
富士通Japan株式会社

POINT
  • 提供形態:パッケージソフト/SaaS
  • 価格:(共用)20,000円~、(専用)個別見積もり、初期費用110,000円
  • 無料お試し:あり(14日間)

「Confidential Posting」は、セキュリティを重視する多くの金融機関に選ばれている大容量ファイル転送サービスです。独自暗号化技術が利用されており、安全性の高いデータ送受信を行えます。また、データは最先端のセキュリティを備えた富士通データセンターで保管されるため、情報漏えいのリスクも極めて低いでしょう。

送信できるファイルの最大容量はクラウド版で2GBです。また、基幹システムと連携することで、事前設定した取引先へ自動でのファイル送受信が可能になります。宛先制御やファイルの自動削除、証跡ログなど機能性も多彩で、業務効率化を進めることも可能です。

「SPACE PORTER」
三菱スペース・ソフトウェア株式会社

POINT
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 価格:ライトプラン:月額22,000円~/ミドルプラン44,000円~/高セキュアプラン110,000円~(税込)
  • 無料お試し:あり(14日間)

「SPACE PORTER」は、安全な転送方式で大容量ファイルを送信できるサービスです。ファイル送信の際は、経路と保管ファイル内容が自動暗号化されることに加え、独自アルゴリズムが物理的痕跡を消します。通信やファイルも自動暗号化され、ファイルは日数固定で自動削除されるため、安心して機密ファイルを送信できるでしょう。

また、ファイルサイズ無制限で送信できるのも訴求ポイント。数GBを超えるファイルの送信も行えます。料金プランは保管サイズに応じているため、ユーザー数は無制限です。基本性能も豊富で、費用対効果の高さに期待できるサービスと言えます。

「DIRECT! EXTREME」
日本ワムネット株式会社

POINT
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:初期費用55,000円、21,780円/月(EXTREME PPUプラン、税込)など
  • 無料お試し:あり

「DIRECT! EXTREME」は、最大2TBの大容量ファイルの送受信を行えるサービス。独自のデータ転送高速化テクノロジーが使用されており、数百GBのファイルでもハイスピードで転送できます。ファイル送信は3ステップで実施できるため、誰でも簡単に大容量ファイルの送信を行えるでしょう。データ保管は国内のみ、およびファイル内容の自動暗号化や全アクションログ履歴の取得などセキュリティ機能も豊富です。

「SkeedDelivery」
株式会社Skeed

POINT
  • 提供形態:その他
  • 価格:別途お問い合わせ
  • 無料お試し:なし
「SkeedDelivery」は、多拠点にファイルを一斉配信できるサービスです。ファイルの配信はバケツリレー方式で行われるため、配信先が増えても高速配信を行えます。ファイルサイズの制限はなく、サーバーとネットワーク負荷分散技術により、大容量ファイルでもスムーズな配信が可能です。また、データの暗号化や複数種類のファイルの同時配信、ほぼリアルタイムでの配信状況の確認など豊富な機能性を備えています。多数拠点に大容量ファイルを送信する頻度が多い企業におすすめのサービスです。

「eTransporter」
株式会社NSD

POINT
  • 提供形態:オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS
  • 参考価格:クラウド版55,000円~、オンプレミス版2,200,000円
  • 無料お試し:あり

「eTransporter」は、企業間での大容量ファイルのやり取りを支援するサービスです。ユーザー数と送信ファイル数が無制限のため、ユーザー数の多い企業でもコストを気にすることなく利用できるでしょう。本サービスは、ワンタイムのファイル送信に特化しています。サーバー上にファイルは残らないため、セキュアなファイルの送受信が可能です。その他、第三者による承認機能や送信後のセルフチェック機能などの誤送信防止機能、細かなセキュリティ防止設定などが備わっています。

「WEB-CABINET」
株式会社石川コンピュータ・センター

POINT
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:5,500円(税込)~
  • 無料お試し:あり(30日間)

「WEB-CABINET」は、低コストで大容量ファイルの送信を可能にするサービスです。登録ユーザー数は無制限のため、ユーザー数が多い企業でも、安心してサービスを利用できます。ユーザーインターフェースは分かりやすく、直感的な操作が可能です。また、セキュリティ機能が豊富なのも大きな特徴。ワンタイムパスワードやアクセス制限、SSL暗号化通信などを備えており、安全に大容量ファイルのやり取りを行えます。低コストで大容量ファイルの送受信を行えるのが魅力なので、予算の限られた中小企業におすすめです。

「TeamFile」
コンピュータ・ハイテック株式会社

POINT
  • 提供形態:オンプレミス/ASP
  • 価格:共有:9,500円~、専有:9,600円
  • 無料お試し:あり(90日間)

「TeamFile」は、WebDAVプロトコルを利用したファイル配信サービスです。4GBを超える大容量ファイルも、直接アップロードによるファイル転送を行えます。大容量ファイルのダウンロード時は、ファイルを圧縮することで、転送時間の短縮へ繋げられます。また、アカウントを持たない取引先には、閲覧制限や公開制限などを設定できるため、安全に大容量ファイルの配信が可能です。全操作はブラウザ上で完結できるので、初心者でも簡単に使いこなせるでしょう。

「Bizストレージ ファイルシェア」
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

POINT
  • 提供形態:クラウド/SaaS
  • 価格:初期設定費用22,000円(税込)、月額基本料金16,500円(税込)~
  • 無料お試し:あり(14日間)

「Bizストレージ ファイルシェア」は、Webブラウザで利用できるファイル転送・ストレージサービスです。一度に最大2GBの大容量ファイルのやり取りを行えます。主にファイルの送受信と共有機能が揃っており、取引先が都度異なる場合は送受信、得意先とはフォルダ共有のように使い分けることが可能です。送信先制限や上長承認、アクセス制限などの機能が揃っているため、誤送信やファイル紛失などの防止に繋がります。

「SkeedSync」
株式会社Skeed

POINT
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 参考価格:600,000円~(年間ライセンス価格)
  • 無料お試し:あり(14日間)

「SkeedSync」は、高速で遠隔地と大容量ファイルの同期をするソフトウェアです。回線状況に課題を抱えるアジア圏にも、大容量ファイルのレプリケーションを高速で行えます。操作画面は分かりやすく、直感的な操作が可能なので、誰でも簡単に使いこなせるでしょう。セキュリティ面では、国際基準の暗号アルゴリズムの採用や独自プロトコルの利用により、情報漏えいなどの対策を行えています。同期スケジュールやアクセス権限管理などの便利な機能も揃っています。

おすすめの大容量のファイル転送サービス比較表

サービス名 提供形態 無料トライアル 特徴
グローバルセキュアデータ転送サービス クラウド/SaaS 30日間 高セキュリティで安全にファイル送信
Confidential Posting パッケージソフト/SaaS 14日間 独自暗号化技術によるセキュアなファイル送信
SPACE PORTER クラウド/SaaS 14日間 ファイルサイズとユーザー数が無制限
DIRECT! EXTREME クラウド あり 最大2TBの大容量ファイルの送信が可能
SkeedDelivery その他 なし 多拠点に大容量ファイルを高速配信
eTransporter オンプレミス/クラウド/パッケージソフト/SaaS あり ワンタイムのファイル送信だから、サーバーにファイルは残らない
WEB-CABINET クラウド 30日間 安全+低コストで大容量ファイル送信ができる
TeamFile オンプレミス/ASP 90日間 WebDAVプロトコルを利用したファイル転送
Bizストレージ ファイルシェア クラウド/SaaS 14日間 ブラウザで一度に最大2GBのファイル送信が可能
SkeedSync パッケージソフト 14日間 アジア圏とも高速で大容量ファイルの同期が可能

まとめ

大容量ファイル転送サービスを利用すれば、メールや無料の転送サービスで数時間かかるファイル送信が数分で完了します。さらに、万全のセキュリティ対策が実施されているため、機密性の高いファイルも安心して送信できます。現在はクラウド型が主流となっているので、比較的気軽に大容量ファイル転送サービスを利用できるでしょう。

本記事で紹介したファイル転送サービスの中で、気になるサービスがあれば、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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