コミュニケーション研修のおすすめ10選を比較!メリットと選び方も解説

コミュニケーション研修

ビジネスパーソンにとって、コミュニケーションは重要なスキルながらも、適切な教育を受けた人は少ないのではないでしょうか。コミュニケーションを学べば、生産性の向上や風通しの良い組織文化の醸成など、数多くのメリットを得られます。

コミュニケーション研修を実施したい場合は、外部企業に委託して、準備にかかる手間の削減および質の高い研修提供をするのがおすすめです。本記事では、コミュニケーション研修のメリットや選定ポイント、おすすめの研修の比較を紹介します。

コミュニケーション研修とは

コミュニケーション研修とは、ビジネスを円滑に進める上で必要な「伝えるスキル」と「聴くスキル」を学ぶ研修です。コミュニケーションスキルが向上すれば、コミュニケーションの行き違いによる業務ミスの削減や生産性の向上、職場関係の改善などに期待できます。

自社でコミュニケーション研修を行う場合、コミュニケーション知識に精通した人材が必要です。適切な人材がいたとしても、研修準備に工数と時間がかかるでしょう。コミュニケーションは適切に教えるのが難しいからこそ、外部企業に研修の委託をするのがおすすめです。

ビジネスでコミュニケーションが重要な理由

業務を円滑に遂行するためには、他者との交流が必要不可欠であり、ビジネスパーソンには高いコミュニケーション力が求められます。例えば、マネージャーのコミュニケーション力が低ければ、部下に適切な指示が出せません。結果的に、理解のすれ違いが生じ、ミスが発生する可能性があります。

また、近年は職場のダイバーシティ(多様化)が急速に進んでおり、暗黙のルールは通用しなくなりました。これまで以上に、言葉で伝えることが重要視される時代だからこそ、適切なコミュニケーション方法を学ぶ必要があるのです。特に指示を出す立場の管理職こそ、確固としたコミュニケーション力を身につけて、生産性の向上や部下の満足度向上などを目指しましょう。

コミュニケーション研修の主な種類4つ

以下では、コミュニケーション研修の主な4つの種類について紹介します。

1 ビジネストーキング

ビジネストーキングとは、自身の考えや指示などを適切に伝える力です。ビジネストーキングスキルが不足すると、説明が一度で伝わらない、相手が言ったとおりに動いてくれないなどのデメリットが生じます。ビジネストーキング研修は、ワークショップやケーススタディなどの実戦形式の内容となっており、相手の理解と行動を促す話し方を身につけます。新入社員からマネージャー層にまで必須のスキルでありながら、体系的に教えることが難しいため、研修で学ぶことがおすすめです。

2 ビジネスライティング

ビジネスライティングとは、資料や取引先へのメール作成などのビジネスにおけるライティングのことです。ビジネス文書やメール作成では、適切な言葉やフォーマットを使用しなければ、相手に良い印象は与えられません。ビジネスライティングは一度身につければ、ずっと使えるので、文書やメール作成業務が多い部署におすすめです。特に入社2~3年目の若手に受講させる企業が多い傾向にあります。

3 ファシリテーション

ファシリテーションとは、会議や取引の場において、参加者の相互理解を深めるなどのサポートをすることです。社内のメンバーの多様化が進んでいる、もしくは社外メンバーとプロジェクトを進める機会が多い中堅社員や管理職に必要なスキルです。ファシリテーションは重要なスキルながらも、論理的に学ぶ機会が少ないため、研修が効果的になります。

ファシリテーションを高めることで、参加者が活発に意見を出せるようになり、会議の生産性が高まります。ファシリテーション研修では、会議の準備や進め方、問題点の対応などを実戦形式で学ぶのが一般的です。

4 ネゴシエーション

ネゴシエーション研修とは、売上や商談などの利益を得るために、取引先との交渉準備や進行方法などを学ぶ研修です。交渉で成果を出すためには、自社の要求ばかり伝えるのではなく、相手との信頼関係を構築しなければいけません。情報収集や交渉戦略の立て方、トーク術などを学ぶことで、交渉で成果を出せます。営業部所属の社員、マネージャーや経営層におすすめの研修です。

コミュニケーション研修で得られる主なスキル4つ

コミュニケーション研修で得られる主なスキルは下記4つです。

1 伝える力

自身の考えや指示を明確に相手に伝える力であり、言語化する力とも言えます。伝える力が身につけば、自身の考えを他者に理解させ、適切な行動を促せるようになります。それだけではなく、会議や職場でのコミュニケーションも円滑になるのです。現代のビジネスパーソンにとって伝える力は必須スキルではあるものの、なかなか学ぶ機会はありません。伝える力はビジネスコミュニケーションの基本なので、一度本格的に研修を受けることがおすすめです。

2 聴く力

コミュニケーション上手な人は、聞き上手でもあります。聴く力とは、相手の発言の意図をくみ取り、正確に理解する力です。特に部下を率いるマネジメント層には、聴く力が求められます。相手の発言に耳を傾け、積極的な発言を促すことで、信頼関係の構築や効果的に部下の育成を行えるでしょう。

3 非言語コミュニケーション

非言語コミュニケーションとは、ジェスチャーや表情などを用いたコミュニケーションのこと。例えば、話し相手の方に体を向けて、適度に相槌を入れるなどが非言語コミュニケーションです。一方、相手の表情から本心を読み解くのも非言語コミュニケーションとなります。つまり、非言語コミュニケーションもまた「伝える力」と「聴く力」に分けられるのです。

非言語コミュニケーションを学べば、相手が話しやすい雰囲気を醸成できます。聴く力と同様に、マネジメント層は身につけておきたいスキルです。

4 ファシリテーション

ファシリテーション研修を受講すれば、生産性の高いミーティングにするスキルを学べます。習得に期待できる主なスキルは、円滑な会議の設定・会議の書記方法・問題整理と対策です。座学でファシリテーションスキルについて学んだあと、ロールプレイで再現性の高いスキルを身につけるのが一般的です。結論の出ない会議が多かったり、個性派ぞろいのメンバーが揃っていたりするチームのリーダーにおすすめです。ファシリテーションスキルは会議の他、日常業務でも役に立ちます。

コミュニケーション研修を利用する3つのメリット

以下では、コミュニケーション研修を利用する3つのメリットを解説します。

1 仕事の効率化

社内のコミュニケーションが円滑になれば、社員間での報連相が活発に行われます。その結果、仕事の重複や漏れ、指示のミスなどの生産性が下がる原因を予防できるのです。また、相手と円滑な情報共有や伝達が行えるようになれば、効果的に業務を進められ、成果に繋がりやすくなるでしょう。

2 風通しの良い組織文化の醸成

コミュニケーションによって、相手との信頼関係を築けます。コミュニケーション研修を受講し、各社員のコミュニケーションが向上すれば、社内の交流が活性化し、風通しの良い組織文化が醸成されます。そうなれば、部署の垣根を超えたコラボレーションの創出や失敗を恐れずに前向きに挑戦できるようになるでしょう。

3 離職率の低下

退職理由で大きな割合を占めるのが人間関係です。社内の人間関係が悪ければ、優秀な人材が転職することも十分に考えられます。円滑なコミュニケーションによって、社員間の信頼関係が構築できると、明るい雰囲気の醸成や気軽に相談できる環境構築などの離職率の低下につながるメリットを得られるのです。また、人間関係が良好だと社会的欲求が満たされます。

おすすめのコミュニケーション研修10選を比較

以下では、おすすめのコミュニケーション研修10選の比較を紹介します。

『コミュニケーション研修』
株式会社インソース

POINT
  • 研修形態:公開型/インハウス型/eラーニング型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

株式会社インソースは、講義は4割以下で演習・ワークが6割以上 の豊富な研修を提供しています。コミュニケーション研修では、コミュニケーションの重要性を再認識、および 聴く・尋ねる・伝えるの基本3スキルの習得 を目指します。コミュニケーション研修は多様なプログラムが用意されており、コミュニケーション×人材育成やコミュニケーション×売上アップなどのように ニーズに合ったカスタマイズ を行えます。実際のビジネスシーンで頻出の疑似会議が20用意されているため、あらゆる階層や役職に最適な研修を選べるでしょう。


『ANAコミュニケーション』
ANAビジネスソリューション株式会社

POINT
  • 研修形態:インハウス型/公開型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

ANAビジネスソリューション株式会社は、ANAの客室乗務員を務め、多くの人材を育成した講師 が担当する研修を提供します。コミュニケーション研修では、実践的な研修を繰り返し、ANAならではのノウハウ を身につけます。大きな特徴は、伝えるスキルはもちろん、非言語コミュニケーションの読み取りも学べる 点です。言語情報と非言語情報の両方を学ぶことで、レベルの高いコミュニケーションを身につけられるでしょう。


『コミュニケーション・会話マンツーマンコース』
株式会社KEE’S

POINT
  • 研修形態:通学型/eラーニング型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員/経営者・役員/シニア社員
  • 参考価格:コミュニケーションコース88,000円(税込)、教材費:1,320円(税込)、システム使用料:5,500円(税込)

株式会社KEE’Sが提供する研修の特徴は、講師がアナウンサー であること。コミュニケーション研修はマンツーマン形式で行われ、 プロの発声と発音方法、信頼関係の構築テクニック、傾聴ルール などを学びます。プロのテクニックを体系的に学べるため、上司や同僚、取引先と心地よいコミュニケーションを取れるようになるでしょう。コミュニケーション研修終了後は、ビジネススピーチやエグゼクティブ・スピーチ、 課題に合わせた内容のカスタマイズ・コース などを受講することも可能です。人前で話す機会が多いビジネスパーソンにおすすめです。


『ヒューマン話し方教室』
株式会社アイ・ケイ・シー

POINT
  • 研修形態:通学型/公開型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員/経営者・役員/シニア社員
  • 参考価格:話力チェック&アドバイス:2,000円、ビジネス特訓集中講座(6時間):26,000円、ビジネスコース(トークジム):46,000円(90分×5回)

ヒューマン話し方教室は、東京と横浜にある話し方教室 。話すことに苦手意識を持つ方や人前だとあがってしまう方などにおすすめです。研修受講前には、話力チェックが実施 され、アドバイザーが課題に合った研修プログラムを提案します。トークジムやビジネス特訓集中講座など豊富なプログラムが用意されており、基本的には 発声と滑舌、非言語コミュニケーションを学び、自信をもって話せるようになることを目的にしています。


『ベーシックコース』
株式会社日本話し方センター

POINT
  • 研修形態:公開型/eラーニング型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員/経営者・役員/シニア社
  • 参考価格:ベーシックコース:66,000円、2日間集中コース:88,000円、ビジネスボイストレーンビングコース:39,600円

日本話し方センターは、日本で最初の話し方教室 であり、これまでに30万人以上が受講しています。ベーシックコースは3ヶ月12回の講義で、話す人の心の在り方と話し方を学び、 話し方の改善や効果的な伝え方、高いコミュニケーション能力 などの習得を目指します。講義は1回2時間で、初めの1時間は座学、残り1時間はスピーチ実習です。人前でのスピーチを繰り返すことで、 人前で話す抵抗感の消失や緊張の解消などに期待できます。


『オーラルコミュニケーションの全体像』
株式会社ラーニングエージェンシー

POINT
  • 研修形態:公開型/通学型/インハウス型
  • 受講対象:中堅社員/若手社員
  • 参考価格:定額制集合研修:初期費用300,0000円+月額費用55,000円(東京、1~99名)~、定額制オンライン動画研修:初期費用300,000円+月額料金45,000円~(1~99名)、定額制オンライン集合研修ライブ配信型:初期費用300,000円+月額料金45,000円~(1~99名)、チケット制ビジネス研修:初期費用150,000円(Aプラン)+月額料金360,000円(チケット枚数30枚)~

株式会社ラーニングエージェンシーは、13,000社以上の企業の社員研修を支援している研修会社。若手社員を対象に ビジネストーキングやポジティブリスニング、ビジネスライティング などの様々なコミュニケーション研修を提供しています。中でも人気の研修が、オーラルコミュニケーションの全体像です。これは、 仕事を円滑に進める聴き方と話し方の全体像とポイント を学ぶ120分の研修。研修内容にはワークショップが含まれているため、効果的にオーラルコミュニケーションの全体像を身につけられるでしょう。


『営業研修』
ソフトブレーン・サービス株式会社

POINT
  • 研修形態:公開型/インハウス型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/管理職/若手社員/経営者・役員/シニア社員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

ソフトブレーン・サービス株式会社は、7,400社以上が導入する90日でソリューション営業と組織営業が身につく研修 を提供。営業人材の育成に特化しており、営業力の底上げやセールストークの向上、営業マネジメントの標準化などに期待できます。 セールストークの研修では、トップセールスのセールストークに共通する要素を落とし込んだスクリプトを活用。スクリプトの暗記と反復練習を行うことで、 トップセールスのセールストークを身につけられます。 セールストーク強化はもちろん、営業部の底上げをしたい企業におすすめの研修会社です。


『人を育て、自らの成長も促進するコミュニケーション研修』
株式会社ジェイック

POINT
  • 研修形態:公開型/インハウス型
  • 受講対象:管理職/経営者・役員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

株式会社ジェイックは、管理職・経営幹部向けのコミュニケーション研修 を複数提供しています。「人を育て、自らの成長も促進するコミュニケーション研修」では、スキルを8つに分類しており、自社ニーズや課題に応じたスキル選択が可能です。どのスキルを選択しても、 ケーススタディとロールプレイングを繰り返す ため、現場で使えるスキルを習得できます。さらに、スキルを実践した結果を参加者同士で話す時間が設けられ、最後は公開ロールプレイングで スキルの習得レベルを講師に評価してもらえる手厚いフォローアップつきです。


『コミュニケーション研修』
株式会社ダイヤモンド社

POINT
  • 研修形態:インハウス型
  • 受講対象:新入社員/中堅社員/若手社員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

株式会社ダイヤモンド社は、ロールプレイ形式の演習を中心 としたコミュニケーション研修を提供。上司や部下、取引先などの様々なシチュエーションを想定して、ロールプレイを繰り返すことで、 実践に繋がるコミュニケーションスキルの習得 を目指します。1クラス30名程度で約4~5名のグループを作り、ロールプレイを実施するため、受講生全員が積極的に参加 して、コミュニケーションスキルを身につけられるでしょう。


『マネージメント研修』
株式会社ビジネスマネジメントソリューション

POINT
  • 研修形態:インハウス型
  • 受講対象:中堅社員/管理職
  • 参考価格:営業指導者研修:2日基本編540,000円+1日フォロー編270,000円、営業部門長マネジメント研修:3日基本編810,000円+2日フォロー編540,000円

株式会社ビジネスマネジメントソリューションは、営業指導者を対象にしたマネジメント研修 を提供。研修では、営業メンバーから信頼される考え方や具体的な指導方法、メンバーのモチベーション維持方法などを学びます。期間は2~3日間と短いながらも、 完全現場主義のコンサルタントと共にワークショップを繰り返し、実践で使えるスキルを効果的に得られるでしょう。

コミュニケーション研修を選ぶ4つのポイント

自社に最適なコミュニケーション研修を選ぶためには、下記4つのポイントをおさえてください。

1 目的を明確化する

コミュニケーション研修と一口に言っても、ビジネススピーキングやライティング、ファシリテーションの習得など様々な目的があります。まずは自社の課題やニーズを考え、コミュニケーション研修を導入する目的を明確にしましょう。目的が明確になれば、適切な効果測定法の設定も行えます。

2 研修内容を確認

複数企業のコミュニケーションを確認し、目的達成に繋がる内容の研修をリストアップします。研修内容を見る際は、期待できるスキルの他、提供形態や期間なども確認してください。

たとえば、ビジネススピーキングの習得が目的の研修だとしても、インハウス型なのか公開型なのかで効果は変わります。自社社員だけが集まるインハウス型なら、社員はリラックスした状態で臨める、社内交流を深められるなどの効果を得られます。他社社員と参加する公開型の場合、程よい緊張感で受講でき、人脈作りにも期待可能です。プログラム内容は当然ながら、研修形態や対象となる層の確認も行いましょう。

3 提案をチェック

2~3社に候補を絞ったら、企業の担当者と打ち合わせを行います。自社ニーズや課題を伝えることで、担当者が最適な研修内容を提案してくれます。ヒアリングの際は、担当者のレベルも確認しましょう。優秀な担当者なら、事前に業界事情を学び、迅速にニーズや課題の理解をします。また、プロ目線から適切なアドバイスをしてくれるのかもチェックしてください。担当者による提案内容をベースに、研修は作成されるため、ここは重要なポイントです。

4 複数会社の提案を比較

複数会社の提案と見積書が揃ったら、あとは比較検討するだけです。初めてコミュニケーション研修を外部委託する場合、研修内容の良し悪しや相場などは分からないでしょう。2~3社の提案と見積書を比較すると、各企業の研修の特徴や金額が判明し、自社に最適な研修会社を見つけられます。

コミュニケーション研修を活用して、ビジネスを成功させよう

ビジネスシーンで適切なコミュニケーションを取れば、社員間の信頼関係の構築や生産性の向上、風通しの良い組織文化の醸成などの効果に期待できます。コミュニケーションは重要なスキルですが、しっかりと学んだ経験がある人は少ないでしょう。だからこそ、コミュニケーションのプロが教える研修サービスを活用するのがおすすめです。

ぜひ記事で紹介したポイントを参考に、自社に合ったコミュニケーション研修サービスを選んでみてください。

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