営業力強化研修のおすすめ9選!メリットや選び方まで徹底解説

営業力強化研修

自社の営業社員や営業部門に課題を感じていませんか? どのような製品・サービスを扱うにしても、営業力は重要な要素の1つです。しかし、個人によってスキルにバラツキがあり、一部のトップ営業社員に頼っている状態の会社もあるかもしれません。

もし自社の営業力を底上げしたいと考えているなら、営業力強化研修の実施を検討してみてください。この記事では、営業力強化研修の概要からメリット、さらにおすすめの研修サービスまでご紹介。営業力強化研修について、わかりやすく解説します。

「営業社員ごとのスキル差が大きい」
「全社的に営業力を強化したい」
このように考えているなら、ぜひ本記事を参考にしてください。

営業力強化研修とは

営業力強化研修とは、その名の通り営業スキルを強化するための研修です。単に営業研修とも呼ばれます。主に営業部門の社員を対象とした研修サービスです。

営業部門の社員とひと口に言っても、法人営業から個人営業、さらには接客サービスなども対象です。つまり、顧客と接して自社製品やサービスを販売する部隊が研修対象となります。

また、研修内容も幅広いのが特徴です。名刺交換など営業の基礎はもちろん、提案力やプレゼンテーション力といった実践的なスキル習得を目指したものや、営業マネジメントに特化した内容などさまざまです。

まとめると営業力強化研修とは、顧客に自社製品やサービスを販売するための営業力が身につけられる研修です。

営業研修の内容例

ここでは、具体的な研修の内容例を見ていきましょう。営業研修の主な内容例を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。

研修名 研修内容
各種営業研修(シーン別研修) 新規開拓営業やルート営業など、シーンごとに必要なスキルを身につける営業研修
営業・ビジネスマナー研修 身だしなみや挨拶、電話対応など営業やビジネスの場におけるマナー研修
プレゼンテーション・交渉力研修 自社製品やサービスの魅力を伝えるプレゼンテーション力、価格やこちらの要望を受け入れてもらうための交渉力などを習得する研修
ヒアリング研修 顧客の要望やニーズを聞き出し、理解するための研修
営業マネジメント研修 営業部隊の目標達成、部下の行動管理にモチベーションの向上など、現場の営業社員を統括する営業マネージャーのスキルを学べる研修
新人営業研修 営業に対する考え方、営業活動の基本など営業としての基礎スキルを習得する研修

上記のように、営業研修の種類はさまざまです。新人営業研修のように、営業の基礎や全体的なことを学ぶ研修もあれば、プレゼンテーション・交渉力研修のように、1つのスキルに特化したものもあります。

営業力強化研修のメリット3つ

次は営業力強化研修のメリットについて、以下の3つに分けて具体的に解説します。

  1. 実践的な営業スキルを強化できる
  2. 営業社員のモチベーションアップにつながる
  3. 営業スキルのバラツキを減らせる

順番に見ていきましょう。

1 実践的な営業スキルを強化できる

営業力強化研修を受ければ、提案力や交渉力、プレゼンテーション力といった現場で使える実践的なスキルを習得できます。たとえば、「競合とのコンペで提案勝負で負けた」や「いまいち自社サービスのプレゼンテーションが上手くできない」といった課題はありませんか?

さまざまな営業スキルを強化することで、顧客のニーズに刺さる提案、自社サービスの魅力がより伝わるプレゼンテーションなどができるようになります。つまり、自社の営業が抱える課題を解決できるわけです。その結果、成果に結びつきやすくなり、ひいては会社全体の業績アップにも貢献します。

2 営業社員のモチベーションアップにつながる

研修を受けることで意識改革がおこなわれ、営業に関わる社員のモチベーションアップを図ることができます。成果が出ない、商談が上手くいかないといった状況が続けば、どうしてもやる気や営業に対する意識は低下していきます。

やる気がないまま行動している人と、高い意識を持ってハツラツと行動している人では、当然結果にも差が生まれるでしょう。

研修を受ければ自分の成長を実感したり、反対に足りないところがわかったりと、営業社員の意識にも良い影響を及ぼします。今の自分にとってやるべきことがわかるため、社員の積極的な行動や意識改革につながります。

3 営業スキルのバラツキを減らせる

営業部門や営業社員全体で研修を受ければ、社員ごとのスキル差を減らせます。営業社員の中には良い成果を出す人がいれば、そうでない人もいるでしょう。会社によっては、一部の社員の成果頼みになっているところもあるかもしれません。

仮に成果を出している一部の社員が退職してしまえば、その会社の売上は一気に落ちてしまいます。そのような事態を防ぐためにも、研修によって営業部門全体のスキルの底上げが必要です。

いずれの営業社員も一定の成果を出せる状態であれば、組織としても強い状態と言えます。そのためにも、営業力強化研修によってスキルのバラツキを減らすことが重要です。

ここまでが営業力強化研修の3つのメリットでした。次は実際の研修サービスについて見ていきましょう。

営業力強化研修の比較9選

ここからは、実際に展開されている営業力強化研修のサービス9選を比較紹介していきます。各社サービスの特徴も解説するので、ぜひご覧ください。

「営業力研修」
アチーブメントHRソリューションズ株式会社

POINT
  • 対象従業員規模:10名以上
  • 研修形態:トレーナー派遣型
  • 受講対象:若手層 / 中堅層 / 営業職
  • 参考価格:別途お問い合わせ

アチーブメントHRソリューションズの「営業力研修」は、導入社数2,000以上 の豊富な実績で培われたノウハウをもとにした研修を実施します。中小企業、スタートアップ、官公庁、その他あらゆる業界で研修実績があるので、 さまざまな業種・業界に対応可能です。

研修では購買プロセスを分解し、項目ごとに必要な具体的な営業スキルを学べます。マインド面では営業職の意義を再認識し、誇りや自信を持って行動できるような、モチベーションの向上を図れます。


「営業研修」
ウィル・スキル・アソシエイト株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:別途お問い合わせ
  • 研修形態:外部研修型
  • 受講対象:別途お問い合わせ
  • 参考価格:1講義 4日間24時間120,000円〜(1名あたり単発受講料金)

ウィル・スキル・アソシエイトは、顧客の共感を得る ことを重視した「営業研修」を実施しています。共感を得ることで成約率を高めると考え、ロールプレイやディスカッションなど、全ての講座で体感学習を取り入れた研修を実施。能動的に参加でき、 実践で使えるスキルの習得が可能です。

研修は、「営業基礎 前提」「営業基礎 トーク」「営業力向上」の3つに分かれており、基礎から丁寧に 学べます。営業で重要なヒアリング力やクロージング力に、タイムマネジメントやメンタル面など充実した講義を受けられます。


「営業研修」
株式会社セールスアカデミー

POINT

  • 対象従業員規模:別途お問い合わせ
  • 研修形態:オンライン型 / オンデマンド型 / 公開型 / インハウス型 /その他別途お問い合わせ
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 内定者 / 管理職 / 経営層
  • 参考価格:新入社員研修(23日間)506,000円 / 人、その他別途お問い合わせ

セールスアカデミーは、1年間に700回 もの各種研修を実施しており、豊富な経験を活かした「営業研修」を提供しています。さらに、営業研修も多数の種類があり、 階層・目的ごとに最適なプログラムの受講ができます。

たとえば、新入社員向けの営業研修、内定者向けの研修など。さらにはオンデマンド配信の営業研修といった企業のニーズを満たすプログラムが揃っています。

加えて、事前のヒアリングにより、完全オーダーメイド の研修内容を構築。企業の要望や目標を的確にとらえ、営業力の強化に貢献します。


「営業研修」
株式会社ジェイック

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:公開型/ インハウス型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 管理職 / 若手社員 / シニア社員
  • 参考価格:500,000円 ~ 1,200,000円

ジェイックの「営業研修」は、営業経験30年 のベテラン講師から営業スキルを学べます。あいまいな感覚ではなく、ロジカルに体系立てて学習し、案件の新規開拓力・継続力 を強化します。

研修内では、実際の営業シーンを想定したロールプレイング を実施。その場で講師からフィードバックをもらえるので、即座に営業トークや対応の改善点を見つけられます。


「営業人財育成コンサルティング」
ソフトブレーン・サービス株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:公開型 / インハウス型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 管理職 / 若手社員 / 経営者・役員 / シニア社員
  • 参考価格:別途お問い合わせ

「営業人財育成コンサルティング」は、既存の営業スタイルからの脱却と、売れる仕組み作り を目指すプログラムです。また、営業社員をまとめるマネージャーに対しても、マネジメントスキルから教育し、営業人材の 早期育成をサポートします。

営業に必要なスキルを体系化した「5ステップ70スキル」をもとに営業力を標準化。「5ステップ70スキル」を業種・商品・サービスに合わせてカスタマイズしながら、トークスクリプトとして具体的に落とし込みます。 再現性の高いスキルを学べるので、部門や組織全体の営業力を強化できるでしょう。


「ソリューションセールス研修」
株式会社ビジネスマネジメントソリューション

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:インハウス型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 管理職 / 若手社員
  • 参考価格:270,000円 ~(1日フォロー編)

「ソリューションセールス研修」では、営業の経験年数に応じた研修プランが複数用意されています。

新卒社員や経験年数1年目であれば「ベーシッククラス」、2年目以上は「ミドルクラス」、3年目以上なら「アドバンスドクラス」の3クラスで構成。営業人材の ポジションやスキルに合わせ、最適な営業研修を受けることが可能です。

基礎から学べる「ベーシッククラス」では、ロールプレイングを交えた2日間の研修に加え、6ヶ月後のフォロー研修により、 次世代の営業人材の着実なスキルアップをサポートしています。


「個人集合営業研修(オンライン)」
株式会社ビジネスマネジメントソリューション

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:eラーニング型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 管理職 / 若手社員 / 経営者・役員 / シニア社員
  • 参考価格:1メニュー19,800円〜

「個人集合営業研修(オンライン)」は、営業の心得や手法を学べるオンライン研修 です。全部で5つのメニューがあり、受けたい研修を自由に選べます。

メニューは、「営業の心得」や「クロージングの極意」など、それぞれ営業スキルや段階ごとに特化した内容で構成。 必要なスキルのみを学べるので、効率よく営業能力の向上を目指せます。

1回あたり3時間の週2回開催され、時間帯は昼と夜の部があるため忙しい人でも参加しやすいでしょう。また、4名からの 少数参加が可能なので、個人の集まりや小規模事業所の受講にも対応しています。


「【法人営業向け】新規開拓のコツ」
株式会社ラーニングエージェンシー

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:公開型 / 通学型 / インハウス型 / オンライン型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 若手社員
  • 参考価格:【定額制オンライン研修の場合】初期費用300,000円〜、月額費用45,000円〜【定額制以外】別途お問い合わせ

ラーニングエージェンシーは、職種・階層ごとに多数の研修を開催しており、営業力強化研修も実施しています。中でも、「【法人営業向け】新規開拓のコツ」は 法人営業に特化した研修で、シーンごとに細かくプログラムを分けて編成しています。

プログラムは商談準備編、案件フォロー・クロージング編、さらに提案型営業のコツとさまざまです。必要なスキル・段階 に特化した内容を受講できるので、営業スキルを段階的に習得したい場合に向いています。


「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」
フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 研修形態:公開型 / インハウス型
  • 受講対象:新入社員 / 中堅社員 / 管理職 / 若手社員 / 経営者・役員 / シニア社員
  • 参考価格:104,000円 ~

「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」は、単なる営業手法を学ぶのではなく、顧客と長期的な関係 を築くための対応の習得を目指す研修です。顧客は商品ではなく価値を買う と考え、企業のサービス・製品の価値を高めるために、顧客のニーズを明確化できる会話の方法を学びます。

研修では、独自のORDERプロセスに基づいて、顧客のニーズを発掘するステップを学習。単に売る側と買う側の関係性ではなく、顧客を支援する 真のパートナーとなるためのマインドおよびスキルの習得を目指します。

営業力強化研修の選び方3つ

自社に最適な研修サービスを見つけるためには、以下3つの選び方を参考にしてください。

  1. 研修内容の偏りがないか
  2. 対象となる業種はなにか
  3. 研修効果の実績はどうか

順番に説明していきます。

1 研修内容の偏りがないか

まずは研修内容が偏っていないかを確認してください。中でも、研修内容の中心がマインド面となっていたら要注意です。

マインドや意識改革の研修はモチベーションアップにつながる反面、人によって研修効果に差が生まれやすい傾向にあります。人の話を聞いてやる気が出るかは、聞いている人の性質にも大きく影響されるからです。

マインド面の研修は大切ですが、それよりも具体的なスキルを学べるかを確認しましょう。再現性の高いスキルであれば、多くの営業社員が習得することで組織全体の営業力を強化できます。単に「やる気が上がった」だけの抽象的な成果ではなく、具体的なスキルを得るためにも研修内容を確認しましょう。

2 対象となる業種はなにか

次に、研修内容がどのような業種に対応しているかをチェックしてください。営業とひと口に言っても、個人営業や法人営業、新規開拓営業にルート営業までさまざまです。より効果的な研修を受けるためにも、自社の業種にあった研修サービスを選びましょう。

仮に法人営業の社員が個人営業の研修を受けても、効果的とは言えません。もちろん学べることはありますが、同業種の研修を受けるほうがより必要なスキルを獲得できます。

ですので、研修内容の業種を確認し、自社に最適な研修サービスを選ぶことが大切です。

3 研修効果の実績はどうか

最後に、研修効果の実績を確認しましょう。過去に研修を受けた企業が、研修後にどれくらいの効果があったのか実績を確かめてください。実績のない研修を受けても、一時的なモチベーションアップで終わってしまい、成果につながらない可能性があるからです。

実績の確認方法は、サービス会社の公式サイトに掲載されているものはもちろん、問い合わせてみるのも良いでしょう。そのときに気をつけたいのは、数値をともなった実績であるかです。

たとえば、売上が何%向上したかなど。数値がない実績は具体性が乏しく、いまいち研修による効果が把握できません。なので、どの研修を受けるか選ぶ際は、数字で明示されている実績を確認しましょう。

以上の3つが営業力強化研修の選び方です。もし研修選びに迷ったときは、ここで紹介したポイントをもとに絞り込みましょう。ただし、実際に研修を導入する際は、次で解説する注意点を踏まえて検討してください。

営業力強化研修を導入する際の注意点3つ

最後に、研修を導入する際の注意点を3つ解説します。

  1. 研修を受ける目的を明確にする
  2. 短期的な効果を求め過ぎない
  3. 対象者の特性を考慮する

無駄なコストとならないよう、注意点を踏まえて適切な研修を導入しましょう。

1 研修を受ける目的を明確にする

最初に、研修を受ける目的を明確にしましょう。研修は営業力を強化するための手段であって、目的ではないからです。何となく研修を受けたところで、営業力の強化につながらなければ意味がありません。

営業部門または社員ごとの課題を整理し、どのようなスキルを伸ばしたいのか、または改善したいのかを明確にしましょう。何のために受けるのかがわからないと、実際に研修を受ける社員たちも、ただやらされるだけになってしまいます。

せっかく費用をかけて研修を受けるなら、最大限の効果が発揮できるように準備すべきです。ですので、研修を導入するなら、まずは研修を受ける目的を明確にしてください。

2 短期的な効果を求め過ぎない

営業力強化研修に、短期的な効果を求め過ぎないようにしましょう。研修を受けたからといって、翌日からいきなり売上がアップするわけではありません。スキルを身につけ、売上につながるまでは時間を要します。

研修を受けた後も社内で研修内容を反復したり、同じ研修を繰り返し受けたりすることで、徐々に営業力が強化されていきます。しかし、短期的な成果が出ないことにがっかりして社内での反復を怠れば、それこそ無駄な時間やコストになってしまいます。

営業力強化研修を受けるなら、長期的な視点で営業部門や社員のスキルを伸ばすことを考えましょう。

3 対象者の特性を考慮する

最後の注意点は、研修を受ける対象者の特性を考慮することです。営業社員も人によって、特性や得意な営業方法が変わります。率先して提案するのが得意な人がいれば、とにかく相手の話を聞くことを長所としている人もいます。つまり、人によって営業の武器や得意分野は異なるわけです。

苦手なスキルを無理に押し付けようとすれば、かえって逆効果になりかねません。各社員の特性を踏まえつつ、本人の意向を確認してください。自分の得意を伸ばしたい人、苦手を改善したい人など、個人の意志も踏まえて研修を導入しましょう。社員自身の意志を反映すれば能動的に参加でき、より良い効果を期待できます。

まとめ

ここまで、営業力強化研修のおすすめのサービスやメリットなどを解説してきました。営業力強化研修には、以下3つのメリットがあります。

  1. 実践的な営業スキルを強化できる
  2. 営業社員のモチベーションアップにつながる
  3. 営業スキルのバラツキを減らせる

研修を受けることで、営業部門全体のスキルを底上げできます。一部の社員だけが成果を上げているなどの偏りをなくすことで、どの営業社員も成果をあげられる強い組織へと成長できます。

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