カスペルスキーとZERO スーパーセキュリティの違いを6項目で比較！おすすめはどっち？

カスペルスキーのプランは、利用可能台数2パターンと利用年数3パターンの組み合わせ。合計6つの選択肢から選ぶ形になります。

ZERO スーパーセキュリティは購入価格も低めに抑えられていますが、「更新料0円」というZEROシリーズならではの強力な特徴を備えています。これにより、総合セキュリティソフトの機能をかなり低いコストで利用し続けることが可能となります。

ただし、注意すべきは、ZEROシリーズのライセンスは最初にインストールしたデバイスにだけ紐付けられるという点です。アンインストールして、他の端末に再インストールするといった使い方はできません。

軽さ

カスペルスキーとZERO スーパーセキュリティの動作の軽さを、AV-TESTの「Performance」テストを参考に比較していきます。両者の結果は、以下の通りです。

【Performanceテスト結果】

※カスペルスキーの結果
※ZERO スーパーセキュリティ

この項目では、カスペルスキーセキュリティとZERO スーパーセキュリティは対照的な結果を示しました。

カスペルスキーは、Webアクセスの性能低下が大きめでアプリインストール性能が優れているという結果。対して、ZERO スーパーセキュリティは、Webアクセス性能が良好でアプリのインストール性能で劣るという結果となっています。

それぞれ得意・不得意とする項目が異なりますが、実使用をするうえで利用頻度が高いのはWebアクセスでしょうから、ZERO スーパーセキュリティの方が軽く感じられる可能性が高いです。

軽さの点ではZERO スーパーセキュリティに軍配が上がります。ただ、カスペルスキーのWebアクセス性能は向上しており、ZERO スーパーセキュリティもアプリのインストール性能を改善してきていて差は小さくなっています。

ユーザビリティ

正規のプログラムをマルウェアと判定してしまう誤検出などをチェックする「Usability」テストの結果も、確認しておきましょう。

誤検出など、セキュリティソフトが招く問題が多いほど、ユーザビリティが低い＝使いづらいと考えられます。

【Usabilityテスト結果】

※カスペルスキーの結果
※ZERO スーパーセキュリティ

このテストでは、カスペルスキーが優秀な結果を出し続けています。2023年4月までの半年でも「誤検出がゼロ」でした。

これに対し、ZERO スーパーセキュリティはこの評価をかなり苦手としていたのですが、2023年に入ってから大きな改善があったのか非常に安定した動作を示すようになりました。一応、この項目に関して今後も安定した動作が続くのかウォッチが必要とは思いますが、導入時の安心感は増した形です。

防護能力の高さと誤検出の数は相反しやすい項目ですが、ZERO スーパーセキュリティと同様に防護機能が高いカスペルスキーは、誤検出の項目に関しても優秀な成績を残しています。

そのため現時点では、ユーザビリティを重視する方はカスペルスキー セキュリティを選ぶほうが安心感は高いでしょう。

サポート

カスペルスキーとZERO スーパーセキュリティ、それぞれのサポート内容は、以下の通りです。

カスペルスキーで利用できるサポートのチャンネルは、3つ。ZERO スーパーセキュリティとの比較では、リアルタイムチャットの有無が大きな要素となりそうです。LINEなどの普及度合いを考えると、今はリアルタイムのサポートとして電話よりもチャットをチョイスする人が多そうですよね。

対して、ZERO スーパーセキュリティにはリアルタイムチャットの窓口がなく、電話対応時間もやや短め。サポートの手厚さという点は、カスペルスキー セキュリティに軍配が上がりそうです。

カスペルスキーとZERO スーパーセキュリティおすすめはどっち？

カスペルスキーセキュリティ、ZERO スーパーセキュリティとも総合セキュリティソフトとしてまとめられた製品ですが、機能数はZERO スーパーセキュリティに分があります。

また、コスト面もZERO スーパーセキュリティに強力な強みがありますが、誤検出の少なさなどを含めた動作の安定感についてはカスペルスキーが大きく上を行く結果となっています。

これらの特徴、観点を踏まえ、それぞれのソフトがマッチするユーザータイプをまとめます。

カスペルスキーがおすすめの方

カスペルスキーには、他のセキュリティソフトにはできないような、かなり詳細な箇所まで防護機能のカスタマイズが行えるという特徴があります。その代わり、使いこなしはやや難しい部分があり、「玄人向け」と呼ばれるケースがありました。が、これは過去のお話になるかもしれません。

新しい完全に新規設計となるユーザーインタフェースを搭載して、シンプルで分りやすいビジュアルシェルをかぶせてきたイメージです。もちろん従来通り、深い使い込みが可能な機能は健在。他のソフトにはない詳細な設定も出来ます。

ZERO スーパーセキュリティと比較した際は、誤検出の少なさもカスペルスキーの大きな強みになります。ネットワークゲームのユーザーなどには、カスペルスキーの方がマッチするケースが多いでしょう。

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ZERO スーパーセキュリティがおすすめの方

ZERO スーパーセキュリティは「豊富なセキュリティ機能をリーズナブルな料金で」利用可能な点に、最大の特徴があると言って良いでしょう。

機能的にはカスペルスキーの上を行きますから、セキュリティ機能の幅広さで選ぶならこちらということになります。

コスト面に関しても「更新料0円」という強力な特徴があり、セキュリティソフトにかかるコストを大幅に抑制できる可能性がある製品です。

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セキュリティソフト乗り換え時の手順

ライセンスを更新して同じセキュリティソフトを使い続けるのではなく、セキュリティソフトを変更する際は注意が必要です。

具体的には、新しいセキュリティソフトをインストールする前に、以前使っていた製品のアンインストールをしておきましょう。アンインストールをせずに新しいセキュリティソフトをインストールしてしまうと、干渉しあって動作が重くなる、削除しあって不具合が起こるといった問題が生じてしまいます。

新規でセキュリティソフトを導入するのではなく、今のセキュリティソフトから乗り換えを行う際は、必ずそれまでのソフトをアンインストールしてから新しいソフトをインストールするようにしましょう。

まとめ

機能数、コスト面に強みを持つZERO スーパーセキュリティに対し、誤検出の非常に少ない安定した動作と詳細な設定が可能なカスペルスキー。

ハッキリした個性を持つ2製品ですので、製品の選択は行いやすい組み合わせかもしれません。

どちらも基本防護能力に関しては全く問題がありませんので、この点は安心してください。

最後に、それぞれのソフトがどんなユーザーにおすすめかという点を簡単にまとめておきます。ご自身のニーズに合った方を選んでください。

カスペルスキー セキュリティがおすすめのユーザー

• 誤検出などが少ない安定した動作のセキュリティソフトが欲しい方
• セキュリティソフトを活用する際に詳細なカスタマイズを行ないたい方

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ZERO スーパーセキュリティがおすすめのユーザー

• 総合セキュリティソフトをリーズナブルな価格で利用したい方
• 更新の手間・コストを省きたい方

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コスパの良さはZERO スーパーセキュリティの特徴ですが、家族みんなのデバイスを保護するなどインストール台数が多い場合には、インストール台数無制限のマカフィーリブセーフがコスパ最強製品になる可能性があります。

また、この2製品よりさらに幅広い防護機能が欲しい方はノートン 360も検討してみてください。