
「たくさんのWebサイトやアプリのパスワードは重要だけど、覚えきれない」
「1Passwordが良いと聞くけど、実際の使い勝手はどうなんだろう?」
このような方を対象に、世界1500万人以上が利用する人気のパスワード管理ツール「1Password」を徹底レビューします。
1Passwordの基本的な特徴から、導入手順、そして核となる3つの機能の具体的な使い方までを分かりやすく解説。さらに、実際に使って感じたリアルなメリット・注意点まで、忖度なくお伝えします。

お得な購入先についてもご紹介しますので、1Passwordの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
1Passwordとは?3つの特徴を持つパスワード管理ツール
1Password(ワンパスワード)とは、WebサイトやアプリのID・パスワード、クレジットカード情報といった重要な情報を、たった1つの「マスターパスワード」で一元管理できる非常に人気の高いパスワード管理サービスです。
カナダの1Password社が提供しており、「覚えるパスワードは1つだけ(1Passwordのログインに必要なパスワードだけ)」というコンセプト通り、複雑化するログイン情報の管理からユーザーを解放し、安全性と利便性を劇的に向上させます。

まずは、ブラウザ標準の無料パスワード管理機能と比較し、1Passwordが特に優れている3つの特徴を確認しておきましょう。
- すべての情報を安全に保管する「デジタル保管庫」
- 強力なパスワードの自動生成と「Watchtower」による監視
- あらゆる端末でシームレスに連携
すべての情報を安全に保管する「デジタル保管庫」
1Passwordは、ログイン情報はもちろん、クレジットカード、住所、ソフトウェアライセンス、重要なメモまで、あらゆる機密情報を「保管庫(Vault)」と呼ばれる暗号化された領域で安全に管理します。
データは軍用レベルの「AES-256」という方式で暗号化され、ユーザーのみが知るマスターパスワードと、各端末で発行される「シークレットキー」がなければ誰も解読できません。

これはサービス運営会社でさえアクセス不可能な「ゼロ知識アーキテクチャ」と呼ばれる仕組みで、最高レベルのセキュリティが保証されています。
強力なパスワードの自動生成と「Watchtower」による監視

1Passwordは、推測されにくい強力なパスワードをワンクリックで自動生成する機能を搭載しています。そのため、サイトやアプリごとに異なる複雑なパスワードを自分で考える必要がありません。
また、「Watchtower(監視塔)」というセキュリティ監査機能により、保存された情報に脆弱性がないかを常時監視します。

特に、Watchtower機能は無料のパスワード管理ツールには見られない特徴です。「パスワードの使い回し」や「過去に漏洩が報告されたパスワード」などを検知して警告してくれるため、プロアクティブなセキュリティが可能となります。
あらゆる端末でシームレスに連携
1PasswordはWindows、Mac、iOS、Androidといった主要なOSすべてに対応しており、ChromeやSafariなど主要ブラウザの拡張機能も提供しています。
利用できる端末の台数に制限はなく、データはクラウド経由で自動的に同期。

自宅のPCで登録したパスワードを外出先のスマートフォンですぐに利用するといった、シームレスな体験が可能です。
1Passwordの料金プラン|安く購入したいならソースネクスト版がお得

1Passwordはサブスクリプション制のサービスで、無料プランや買い切りプランはありません(14日間の無料トライアルは有り)。
購入方法は公式サイトと日本の販売代理店であるソースネクストの2つがありますが、長期間利用するなら、円建てで価格が固定されているソースネクストの「3年版」が圧倒的にお得です。
| プラン | 公式サイト版 (3年換算) |
ソースネクスト版 (3年一括) |
|---|---|---|
| 個人版 (1人) |
約16,000円 ($107.64) |
12,800円 (約4,200円お得) |
| ファミリー版 (5人) |
約27,000円 ($179.64) |
21,480円 (約5,500円お得) |
※2025年10月時点、$1=150円で換算。
公式サイトは米ドル建てのため、円安が進むと実質的な価格は上がってしまいます。
その点、ソースネクスト版は為替変動の影響を受けない固定価格である点が、大きなメリットです。

さらに、ソースネクストでは不定期に割引キャンペーンが実施されることもあり、タイミングが良ければよりお得に購入できます。
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【図解】1Passwordの導入・初期設定の手順
続いては、お得なソースネクスト版を例に、導入から初期設定までの流れを解説します。セットアップは画面の案内に従うだけで、非常に簡単でした。
- ソースネクストで製品登録
購入後、ソースネクストのマイページで「シリアル番号」を入力して製品を登録します。 - 1Password側でライセンス認証
画面の案内に従って1Passwordのサイトへ移動し、発行された「ライセンスコード」を入力して認証します。

- ブラウザ拡張機能を追加
続いて、お使いのブラウザ(Chrome, Edgeなど)に1Passwordの拡張機能を追加するよう案内されます。
これが1Passwordの本体となるため、「機能を追加」ボタンを押してインストールします。

- 1Passwordアカウントを作成
氏名とメールアドレスを登録し、1Passwordのアカウントを作成します。
このとき決める「マスターパスワード」は、1Passwordの保管庫を開ける唯一の鍵です。絶対に忘れないようにしてください。

- シークレットキーを保存
非常に重要な「シークレットキー」が生成されます。これはマスターパスワードと並ぶ最重要情報で、ないと二度とデータにアクセスできなくなります。
必ず「Emergency Kit(非常用キット)」というPDFをダウンロードし、印刷するなどして安全な場所に保管してください。

以上で、基本設定は完了です。

最後に、ブラウザのツールバーに1Passwordのアイコンをピン留め(固定表示)しておくと、いつでもすぐに呼び出せて便利です。

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1Passwordの基本的な使い方
初期設定が終わったら、基本的な使い方をマスターしましょう。

日常的に使う主な機能は、以下の3つ。いずれも直感的に操作可能です。
- ログイン情報を保存・管理する
- 強力なパスワードを自動生成する
- ID・パスワードを自動入力する
ログイン情報を保存・管理する
ログイン情報の保存に関して最も簡単で確実なのは、実際に各サービスにログインした際に、1Passwordが表示する「保存しますか?」という通知から直接登録する方法です。
ブラウザで初めてのサイトにログインすると、画面上部に通知バーが現れます。そこで「保存」ボタンをクリックするだけで、入力したIDとパスワードがサイト情報と共に1Passwordに記録されます。手入力の手間がなく、非常にスムーズです。

また、既存のブラウザ(Chromeなど)に保存されているパスワードを、CSVファイル経由で一括インポート(お引越し)することも可能です。
すでにブラウザ保存しているパスワードはインポートできる

アカウント情報のインポートを行ってみましたが、1Password拡張機能のウィザードによるガイドが完璧で操作に迷うことは一切ありませんでした。

読み込んだデータは項目ごとにラベル設定が可能で、簡単な操作で自動入力の誤動作を抑制できる作りになっています。この点も、分かりやすく上手な作りだと感じました。
強力なパスワードを自動生成する
1Passwordを利用すれば、新しいWebサービスに登録する際にパスワード設定で悩む必要はもうありません。人間には覚えられないような、非常に強力なパスワードを1Passwordが自動で生成してくれるからです。
具体的には、アカウント登録画面のパスワード入力欄をクリックすると1Passwordのアイコンが表示され、「新しいパスワードを生成」といったメニューが選択できます。
生成されるパスワードは長さや記号の有無などを自由にカスタマイズ可能。作成したパスワードは1Passwordが記憶してくれるため、ユーザー自身が覚えておく必要は一切ありません。
新しい規格のパスキーにも対応
2023年以降、1Passwordは新技術の「パスキー(Passkeys)」にも対応しました。
パスキーとは指紋や顔認証など生体認証を利用してログインする次世代の認証方式で、対応サイトではもはやパスワード自体を使いません。そして、1Passwordは各種デバイス間でパスキー(公開鍵認証データ)を安全に同期保管できるようになっており、AppleやGoogleなどプラットフォームごとでバラバラだったパスキーを一元管理できます。

つまり、将来的にパスワードレスのサービスが増えても、1Password上で一括管理・利用できるということです。
このように「現在は強力なパスワードを生成・管理し、将来はパスワード自体を不要にする」方向に進化している点は、安心できるポイントと言えるでしょう。
ID・パスワードを自動入力する
一度1Passwordに保存したサイトにアクセスすると、ログイン画面でIDとパスワードの入力欄に1Passwordのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックするだけで、保存された情報が自動で入力され、瞬時にログインが完了します。
スマートフォンのアプリでも同様に、キーボードの上部に表示される候補から選択するだけで自動入力が可能に。Face IDや指紋認証と連携させておけば、さらに高速にログインできます。
この快適さは、一度体験すると手放せなくなるレベルです。
ワンタイムパスワードの入力フィールドにも配慮あり
1Passwordでは、ワンタイムパスワードの入力フィールドにもある程度の配慮が行われています。
さすがにワンタイムパスワードの生成・入力にまで対応できるわけではありませんが、入力用フィールドをワンタイムパスワード用としっかり識別して表示されるため、誤った値が自動挿入されるような誤作動は完全に予防できる作りとなっています。
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【生レビュー】1Passwordを実際に使って分かったメリットと注意点
続いては、一連の機能を使ってみて感じた、カタログスペックだけでは分からないリアルな使用感をレビューします。
メリット
まずは、1Passwordのメリットからです。
- 圧倒的な時間短縮とストレス軽減
- セキュリティレベルが劇的に向上する安心感
- パスワード以外の重要情報も一元管理できる
- あらゆる端末でシームレスに使える
自動入力のおかげで、各サイトへのログインが一瞬で完了し、「IDとパスワードを探して入力する」という日々の煩わしい作業から完全に解放されました。
クレジットカード情報などもまとめて管理できる「デジタル金庫」としての利便性も、想像以上に高いものでした。
また、Watchtower機能によって自分のセキュリティ状況が「見える化」され、具体的な対策を取りやすい点も大きなメリットです。この機能は、ブラウザに標準搭載されているパスワード管理ツールに無い、1Passwordならではのメリットと言えるでしょう。
注意点
続いて、1Passwordを利用するうえでの注意点をお伝えします。
- マスターパスワードは絶対に忘れてはいけない
- 初期設定と既存パスワードの移行に手間がかかる
- 有料サービスであること
マスターパスワードの紛失は、最大の注意点です。ゼロ知識設計のため、マスターパスワードとシークレットキーを両方紛失した場合、運営会社ですらデータを復旧することはできません。データは永久に失われてしまいます。
また、便利になる反面、導入時に既存のパスワードを整理・移行する作業はどうしても発生します。もちろん、無料ではないため、コストをかけたくないユーザーには向きません。
1Passwordはどんな人におすすめ?
これまでのレビューを踏まえ、1Passwordがどのような人におすすめできるのかをまとめます。
おすすめな人
- SNSやECサイトなど、多数のネットサービスを利用している人
- セキュリティ上まずいと分かっていても、ついパスワードを使い回してしまう人
- 自宅のPC、会社のPC、スマホなど、複数の端末を使い分ける人
- 家族やチームで、安全にアカウント情報を共有したい人
日々多くのオンラインサービスを使いこなし、アカウント数が増えれば増えるほど1Passwordの恩恵は大きくなります。
セキュリティを高めたいという意識はあるものの、管理の煩雑さから、ついパスワードを使い回してしまう。そんな方という方にとって、まさに最適な解決策になるでしょう。
また、複数のデバイスを横断して作業するユーザーにとっては、そのシームレスな同期機能が強力な武器になるはずです。
おすすめできない人
- 利用するネットサービスが数えるほどしかない人
- 有料のサービスに一切課金したくない人
- クラウド上に個人情報を保存することに、どうしても強い抵抗がある人
- マスターパスワードの管理に全く自信がない人
利用するアカウントが数個程度で、ブラウザの管理機能で満足している場合は、オーバースペックかもしれません。
また、1Passwordの利便性はクラウド同期が前提のため、ローカル環境のみで完結させたいユーザーには不向きです。
そして最も重要な点として、マスターパスワードを管理する責任を負う覚悟がない場合は、データにアクセスできなくなるリスクが利便性を上回る可能性があります。
まとめ
1Passwordは、煩雑でリスクの高いパスワード管理の悩みを一挙に解決してくれる、現代のデジタルライフにおける必須ツールです。
強力なセキュリティと圧倒的な利便性を両立し、一度使い始めれば「なぜもっと早く導入しなかったのか」と感じるほどの快適さをもたらしてくれるでしょう。
また、料金面、ソースネクストの3年版ライセンスを選べば、公式サイトで契約するより大幅にコストを抑えることが可能です。

ぜひこの記事を参考に、1Passwordで安全で快適なデジタルライフを実現してください。
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