銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは、ホステスに「もっと痩せなよ」と指摘するやや太めのおじさん。
六本木のキャバ嬢はスタンダードではない
ホステスに「もっと痩せなよ」と指摘するお客様に限って、ご自身はやや太めというか、明らかに不摂生な食事、自堕落な生活をしていそうなルックスなのはあるあるかもしれません。
私なんかは実際に太いので「もっと痩せなよ」に対しては、ごもっともなご指摘です、としか思わない。いえ、本音は「お前にだけは言われたくないな~」です。しかし、中には全然太っていない女の子にまで「もっと痩せなよ」と注文しているおじさんも時々いらしてびっくりします。
六本木のキャバ嬢ばかり見ているからでしょうか。
36歳の中年(私)に言うならまだ良いとして、現役の大学生さんなど成長期の子どもにそれを言うのはちょっと悪趣味すぎますよね。
「もっと痩せてくれたら付き合ってあげる」なんてことを言い出すおじさんもまれにいらっしゃいまして、思わず椅子から落ちそうになりました。
私たちが男性に対して好意のある"ふり"をするのは、おもてなしの一部です。あくまでお仕事です。
よって、残酷なお話ですが、おじさんの「もっと痩せてくれたら付き合ってあげる」がダイエットのモチベーションになることはありません。南無。
ファンタジーをファンタジーとして受け取らないピュアな中年男性へ
繰り返しになりますが、私たちが男性に対して好意のある"ふり"をするのは、おもてなしの一部です。
ホステスの「~さんのことが大好きです」はいわばファンタジー。
ファンタジーをファンタジーとして受け取らず「俺も大好きだよ~」と浮かれているおじさんはよく言えば可愛い、少し悪意のある言い方をすれば、非常にくみしやすく、ありがたい。
その浮かれ顔を横目に見ながら、「どうかそのままピュアなままでいてください」と願っています。