今回のテーマは「お金持ち男性がやりがちなファッションに関する失敗」です。
「まだその話してんの?」と言われてしまいそうなのですが、まずはあえてパーカーおじさん騒動について触れたいと思います。
コラムニストの妹尾ユウカ氏がYouTube「新R25チャンネル」で「40歳近くになってパーカーを着ているおじさんはおかしい」と発言。これを発端に「おじさんがパーカーを着るのはアリかナシか」という議論がネット上で盛り上がりました。
パーカーがビジネスやフォーマルなシーンに相応しいか否かはさておき、素材やフォルムにこだわったパーカーをオシャレに着こなしていらっしゃるお金持ち男性は案外いらっしゃいますし、そこまでおかしいと感じたことはありません。
パーカーは着こなし方によっては子どもっぽくなりがちなアイテムですが、そんなのはまだまだマシ。
ホステスとして日々おじさま方をおもてなしさせていただく中で「これはパーカー以上にヤバい」と心配になってしまうファッションがあります。
皆さんも知らず知らずのうちにやってしまっているかも……。
ではさっそく解説します。
数珠のブレスレット
これは数年前からしつこく言い続けていることなのですが、おじさま方がこぞって身に着けている数珠のブレスレットは、オブラートに包まずに言うとすごくダサいです。数珠ではなく正しくはパワーストーンのブレスレットなのですが、どんなにラグジュアリーなスーツやネクタイ、シューズも台無しにするある意味最強のアイテムだと思います。
一部の男性は、女性がタロット占いや御朱印集めなどに夢中になるノリとは比べ物にならないような熱量で、滝行や風水等、スピリチュアルなものに傾倒していらっしゃいます。パワーストーンもおそらくその一種なのでしょう。ストイックな男性ほどハマっちゃうのかもしれませんね。
どれほどの効果があったのか聞いてみたいです。
何を目指しているのかよくわからないストレートパーマでサラサラの髪
お金を稼ぎはじめて生活にゆとりが出てくると、食生活や住環境だけでなく、ルックスにもこだわりたくなるものです。美容室にこまめに通って清潔感のあるヘアスタイルをキープしたり、クリニック等で薄毛対策をしていらっしゃる男性はとっても素敵です。
しかし、中には何を思ったのかストレートパーマをあてて髪を必要以上にサラサラにしてしまうおじさまがいます。髪質だけ少年で、その他は当たり前に中年なので不気味です。
「売れない男性声優みたいだなあ」と思っています。
大物ロック歌手を彷彿とさせる平成の眉毛
吊り上がった細い眉を見ると大物ロック歌手を連想してしまいます。大物ロック歌手はいわばそういうキャラクターを演じている方々ですし、加えてきちんとメイクをしているのでノープロブレムですが、プレーンの状態のおじさんが眉毛だけhyde(ロックバンド「ラルク アン シエル」のボーカル)さんだと違和感しかありません。
こだわるならとことんこだわってファッションも大物ロック歌手に寄せないとバランスが悪い。かといって50、60代のおじさんがシャツのボタンをおへそのあたりまで開けたりするのは正気の沙汰とは思えないので悩ましいところです。
たぶん火野正平さんにしか着用を許されていないゆるっとしたコットン素材の帽子
俳優の火野正平さんが愛用してらしたコットン素材のゆるっとしたシルエットの帽子を、火野正平さん以外のおじさんが着用してしまうと、どうしても生活感がありすぎる。年代が同じというだけで、火野正平さんほどハンサムでもセクシーでもない男性が火野正平さんをロールモデルにしてしまうのは危険です。
年齢を重ねた男性は20代の男性と比較して、たとえ実際にはどんなに清潔でも、"清潔感"に関しては劣ってしまいます。それは女性も同じ。よって、ゆるっとした素材のアイテムはなかなか着こなすのが難しくなってきます。
ヒゲ、ダメージジーンズ、サンダルあたりも鬼門と思っておいた方がいいでしょう。あなたは火野正平さんにはなれません。