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1 クルマのクイズ

三菱自動車が作ったアメ車も顔負けな1台! クルマの名前は?

MAR. 13, 2025 08:00
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問題をおさらい!

  • このクルマの名前は? という問題でした

正解はこちら!

【答え】三菱自動車工業「コルトギャラン」

コルトギャランは、いわゆる初代「ギャラン」として1969年12月に登場します。若き日のジョルジェット・ジウジアーロがデザインに携わったと言われ、当時の流行の最先端をゆくくさび型シルエット“ダイナウェッジライン”が採用されています。

  • 三菱自動車「コルトギャラン」

    正解は三菱自動車の「コルトギャラン」でした!

クルマに詳しい人なら、ジョルジェット・ジウジアーロのデザインと聞いて何の疑いも持たないはずです。しかし、コルトギャランに関しては、少々事情が異なります。

実はコルトギャランのデザインは、三橋慎一氏を中心とした三菱自動車の社内チームとジョルジェット・ジウジアーロがそれぞれ行い、2つが競い合う形で決まったのです。勝利を手にしたのは、三橋慎一氏を中心とした社内チームでした。だからといってジョルジェット・ジウジアーロが全く関わっていないわけではありませんので、携わったという表現は間違いではないのですが、基本的には自社のデザインなのです。

“ダイナウェッジライン”についても少し触れておきます。本来、くさび型(またはウェッジシェイプともいいます)とは、クルマをサイドから見た時にフロントからリアにかけて三角形の形をしていることを言います。まさにその名の通りくさび(楔)のようなデザインです。代表的モデルとしては、ランボルギーニ「カウンタック」や60系「プリウス」が挙げられます。

  • ランボルギーニ「カウンタック」

    「ウェッジシェイプ」の代表格といえばランボルギーニ「カウンタック」です

ここで、「コルトギャランのどこがくさび型?」と思った方は多いはずです。当時は、ベルトラインが水平の四角いデザインが一般的でした。ところが、コルトギャランはこのベルトラインがリヤに向かっていくほど上がっています。例えば、当時のライバルだった「510ブルーバード」と比べて見ればその違いは一目瞭然です。

  • 三菱自動車「コルトギャラン」

    「ダイナウェッジライン」を採用した三菱自動車「コルトギャラン」

  • 「ダットサンブルーバード1600デラックス」(510ブルーバード)「ダットサンブルーバード1600デラックス」(510ブルーバード)

    こちらは水平なベルトラインで四角いデザインの「ダットサンブルーバード1600デラックス」(510ブルーバード)

ベルトラインはリヤに向かって上がっていく角度が急なほど、躍動感のあるスポーティーなスタイリングになると言われています。くさび型については意見がわかれるところですが、いずれにしても、コルトギャランはジョルジェット・ジウジアーロさえも超える斬新なデザインを手にしていたのです。

ちなみに前期型のコルトギャランには、コンシールド(隠された)タイプのライトカバーが純正オプションで用意されていました。写真のコルトギャランは、そのライトカバーを装着しています。コンシールドのヘッドライトと言えば、初代シボレー「カマロ」が有名です。もしかしたらコルトギャランは、ライバルの国産車だけでなくアメ車も意識していたのかもしれません。

  • シボレーの初代「カマロ」

    1967年に登場したシボレーの初代「カマロ」。コンシールドタイプのライトカバーを装着しています

最近の三菱自動車は力強いデザインが印象的ですが、このような歴史があったことを知ると自然と頷けてしまいます。

それでは、次回をお楽しみに!

監修: 旧車王(https://www.qsha-oh.com/)

旧車王」は20年以上の実績を誇る、全国出張型の旧車専門の買取サービスです。スポーツカーや特殊なモデル、希少車も多く取扱っております。旧車王の特徴は、お客様の愛車を査定ではなく「鑑定」し、高価買取を実現していることです。「鑑定」とは、年式や走行距離、グレードだけでなく、機関系の状態や足回りの状態、下回りの錆やステアリングの状態、車台番号とエンジン番号の確認などさまざまな情報をもとに旧車の価値を見極めることです。また、車輌そのものの状態だけではなく、お客様の愛車に対する想いまでを汲み取り、買取金額に反映いたします。大事なおクルマを責任をもってお預かりし、長い歴史が刻まれた旧車を「自動車文化遺産」として次世代へつないでいくため、次のオーナー様へと橋渡ししております。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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