ソニー・ホンダモビリティ(SHM)は2025年1月26日にグランドオープンした「Ginza Sony Park」(銀座ソニーパーク)5階屋上で新型電気自動車(EV)「AFEELA 1」(アフィーラワン)の展示イベントを実施中だ。会期は3月17日まで。どんなクルマなのか、一足早く実物を確認してきた。
日本での発売は?
アフィーラワンはSHMが「AFEELA」ブランドとして販売する最初のモデルだ。すでに米国カリフォルニア州では予約の受け付けが始まっている。内覧会で話を聞いたSHM担当者によると、予約受け付け開始後の反応は「順調」とのこと。「もともと、たくさんの台数を売っていこうというクルマではないのですが、我々が実現したかったコンセプトを具現化した初めてのクルマですし、販売後にはソフトウェアの(OTAによる)アップデートも行っていきます。お客様の反応やクルマの走行データなども見ながら、ご提供するコンテンツも進化させていければと思っています」というのが同氏のコメントだ。
米国モデルはオハイオ州にあるホンダの工場で生産し、2026年中旬には納車を開始する予定だ。このクルマ、日本でも2026年中の納車開始を目指すとのことだが、予約開始の時期や価格などは現時点で未定となっている。
車内でエンタメ楽しみ放題! サウンドもスゴい?
アフィーラワンは装備やカラー設定の異なる2トリム(トリムはグレードのようなもの)展開となる。米国モデルの価格は「AFEELA 1 Origin」が8.99万ドル、「AFEELA 1 Signature」が10.29万ドルだ。この価格には「AFEELA Intelligent Drive」、「AFEELA Personal Agent」、厳選されたエンタテインメントコンテンツ、車両をデジタルでカスタマイズできるさまざまなテーマセット、5Gデータ通信の3年間無料のサブスクリプションが含まれる。フル充電での走行可能距離は最大300マイル(約483km)を目指して開発中。
「AFEELA Intelligent Drive」はSHM独自のADAS(先進運転支援システム)だ。40のセンサー(カメラ、LiDAR、レーダー、超音波センサー)が周囲をセンシングして収集するデータと、最大800TOPSの計算能力を持つ電子制御ユニット(ECU)を駆使して、AI技術により「Perception」(認識)、「Prediction」(予測)、「Planning」(行動計画)の各工程で高度な運転支援を提供する。
銀座でのアフィーラワンの展示は3月17日まで。SHM担当者は「このクルマで新しい価値を提供したいと思っています。そういうものを面白がって、楽しんでいただける方には、ぜひ見に来ていただきたいです」と話していた。ちなみに、「Ginza Sony Park」自体もかなりカッコよくて先進的な建物なので、そこも含めて要チェックなイベントだ。