無料のeラーニングシステムおすすめ5選を紹介!メリット・デメリットも解説

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無料のeラーニングシステムは、手軽に導入できて社内教育にも使える便利なツールです。ただ、無料の場合は利用人数の制限などがあるため、自社に適しているかどうかを確認する必要があります。本稿では無料でおすすめのeラーニングシステムを紹介した後、無料のシステムを利用するメリットとデメリットについて解説します。

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無料のeラーニングシステムおすすめ3選

eラーニングシステムは、標準的なビジネス教育用の教材が用意されているほか、自社の独自の教材を登録して教育を行い、テストの結果などの管理を行う機能もあります。そんなeラーニングシステムの中には、無料で提供されているものもあり、会社での利用も十分に可能です。無料のeラーニングシステムの中でも、教材を作成して登録するタイプのシステムとしておすすめの3製品を紹介します。

20ユーザーまで無料で全機能利用可能「SmartBrain」
株式会社キバンインターナショナル

POINT
  • 提供形態:ASP、オンプレミス
  • 対応機能:SCORM適合、動画対応、成績管理、受講管理、教材作成、スマホ対応

「SmartBrain」は、20ユーザー・同時接続2名まで無料ですべての機能が利用できるeラーニング教材作成システムです。パソコンだけではなく、スマートフォンやiPadからのアクセスも可能で、いつでもどこでも受講できます。コンテンツ、データベース、アクセスログなどを含めて合計1GBまで利用可能です。

教材はWordやExcel・PDF・HTML形式のファイルを登録でき、システム上でクイズ形式のテストを作成することもできます。ビデオ教材も登録でき、途中で早送りをせずに最後まで見たら受講完了、1度でもビデオを開くと受講完了などの設定も可能です。機能は豊富ですが利用できるデータ容量は少なめなので、小規模な会社でeラーニングシステムを利用するケースに向いています。


10アカウントまで全機能を無料利用可能「learningBOX」
株式会社龍野情報システム

POINT
  • 提供形態:クラウド
  • 対応機能:SCORM適合、動画対応、成績管理、受講管理、教材作成、スマホ対応

10アカウントまでなら無料で期間の制限なく利用できるeラーニングシステム「learningBOX」。機能の制限もありませんが、利用できるコンテンツの容量は1GBまで、1教材の最大サイズは30MB(※)という制限があります。ただしVer2.12より、1教材に限り、30~500MBまでの大容量でも利用可能です。 ※一部教材(WEBページ・虫食いノート・レポート課題・認定証)は最大サイズよりも低い容量となります。

教材の作成配布だけでなく、成績管理・受講者管理など、eラーニングシステムの機能は一通りそろっています。データ容量やアカウント数が足りなくなり有料版に切り替えた場合でも、機能が充実しているため使い続けられる点もおすすめポイントです。


簡単にクイズが作れて利用人数無制限「クイズジェネレーター」
株式会社龍野情報システム

POINT
  • 提供形態:別途問い合わせ
  • 対応機能:教材作成、スマホ対応

「クイズジェネレーター」は、誰でも簡単にクイズや問題が作成できる、無料のeラーニングシステム。パソコンおよびスマートフォンからも利用できます。クイズ・問題の形式は全部で13種類。問題文には画像や音声も配置可能です。

商用利用も個人利用も可能なので、新人教育の研修や社員教育にも利用できます。利用人数の制限がない点もメリットです。ただし、無料ユーザーは、カスタマイズができません。

無料講座のあるeラーニングシステム2選

無料講座が受講できるeラーニングシステムをお探しの場合に、おすすめの2つを紹介します。

無料のID登録でビジネス関連講座を受講できる「大塚ID ビジネスeラーニング」
株式会社大塚商会

POINT
  • 提供形態:ASP、ホスティング
  • 対応機能:スマホ対応

大塚商会のeラーニングシステムは、さまざまなカテゴリの教材を無料で利用できるようにしたオンラインシステムです。

無料で提供されている教材のカテゴリは、セキュリティ・ビジネスマナー・働き方改革・営業スキル・社会人モラル・ビジネス教養・スキルアップなど。ビジネスにすぐ役立つ情報や、新人教育に最適な内容が網羅されています。本サービスを利用するには、大塚商会の会員登録が必要ですが、登録は無料です。新型コロナウイルス拡大などでテレワークとなり、なかなか新人教育ができない場合や、社員のスキルアップなどさまざまなシーンで活用できます。


福利厚生サービスで200以上の無料講座を提供「えらべる倶楽部」
株式会社JTB

POINT
  • 提供形態:別途問い合わせ
  • 対応機能:スマホ対応

「えらべる倶楽部」は、会社が加入できる福利厚生サービスの一種です。えらべる倶楽部内では、サービスの一環として200以上もの豊富な無料講座を用意。特に資格取得などスキルアップに役立つ講座が多く、回数の制限なく受講できます。

非常に魅力的なサービスですが、会社が福利厚生サービスの利用登録をしないと使えません。その他のサービスも含めて入会を検討する必要があります。

無料のeラーニングシステムのメリット

無料のeラーニングシステムを利用するメリットとしては、コストが不要である点、独自の教材を追加して利用できる点、操作性を試せる点などがあります。メリットの具体的な内容について解説します。

1、少人数ならコストをかけず導入できる

無料のeラーニングシステム、特に教材を追加して利用するタイプは、機能制限はせずに利用人数や使えるデータ容量で制限がかかる場合が多い傾向にあります。そのため、少人数で利用する場合ならコストをかけずにeラーニングが利用できます。

無料講座を受講できるタイプのeラーニングシステムの場合は、利用人数制限を設けていないサービスも見受けられます。無料講座はビジネスマナーなど社会人として知っておきたい知識が中心です。ビジネスマナー関連の教育は、新人教育や定期的な社員研修などで使える教育を、低コストで導入できます。

2、独自の教材を追加できるものもある

無料のeラーニングシステムの中には、独自の教材を試用できるeラーニング教材作成システムもあります。自社独自の教育や研修に利用したい場合は、教材を追加できる無料のシステムを選びましょう。

ただし、eラーニング教材作成システムの場合、無料版だと利用人数や教材データなどの容量に制限がかかっているケースが多く見られます。eラーニング教材作成システムを利用する場合は、自社で使えるかどうか確認しましょう。

3、無料版で操作性などを確認した後有料版にアップグレード可能

機能制限のある無料版を利用するメリットは、操作性をじっくりと確認できるという点です。試用期間の設定されている試用版に比べると、時間をかけて操作性の確認ができます。有料版のeラーニングシステム導入を検討している場合は、無料版を活用しましょう。

4、用意された講座分の作成・メンテナンス工数が不要になる

無料で利用できる講座の多くは、どの会社でも利用できるように汎用的な内容になっています。新人教育や定期的な社員教育が必要なセキュリティやビジネスマナー講座などはその一例です。

無料講座を利用することで、提供されている講座数分の教材を作成する手間は不要となります。教材は、作成だけでなく定期的なメンテナンスも必要となるため、メンテナンス工数も不要となる点は大きなメリットです。

無料eラーニングシステムのデメリット4つ

無料のeラーニングシステムを利用する場合にデメリットとなる点もいくつかあります。デメリットを確認したうえで、それでも利用する価値の方が大きいかどうかを検討しましょう。

1、結局何らかの費用が発生する場合がある

無料eラーニングシステムとはいいつつも、結局費用が発生するケースも少なくありません。コンテンツの利用料が必要となったり、データ容量が足りなくなったりして、有料版に切り替えざるを得ないケースは十分に想定されます。

費用が発生する可能性があるなら、有料になった場合のコストともともと有料版として展開しているeラーニングシステムとのコストを比較しましょう。最初から有料のeラーニングシステムを導入した方が、結果的にコストが安く済むかもしれません。

2、コンテンツが作れない場合がある

「コンテンツが作れない」には2つのケースが考えられます。1つは、無料版を使っていてデータ容量を最大まで使い切り、コンテンツを追加できなくなるケース。もう1つは、そもそも独自のコンテンツ作成ができないシステムだというケースです。

自社独自の教材を登録してeラーニングを行いたい場合は、独自の教材コンテンツの作成・配布が可能なeラーニングシステムを選びましょう。すでに過去の資産として教材になるファイルがある場合は、ファイル容量が無料で使えるデータ容量に収まるかどうかを確認してください。

3、セキュリティ面や運用面の不安

無料のeラーニングシステムは、どうしてもセキュリティ面や運用面での不安が付きまといます。有料版も提供している場合は、有料版でセキュリティ対策をしていたり、サポートを手厚くしたりしているケースもあります高いセキュリティを求める場合や運用・サポート面の充実を求める場合は、やはり有料版を検討しましょう。

4、利用人数の制限

利用人数の制限には2種類あります。利用アカウント数に制限がある場合と、同時利用人数に制限がある場合です。無料版のeラーニングシステムを利用する場合は、利用アカウント数と同時利用人数がどれぐらいになるかを見積もり、無料版が使えるかどうかを確認しましょう。

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有料のeラーニングシステムおすすめ4選

最後に、有料版でおすすめのeラーニングシステムを4製品紹介します。

「AirCourse」
KIYOラーニング株式会社

POINT
  • 参考価格:初期費用0円、100~299ユーザーの場合ベーシック月額240円、コンテンツプラス月額380円(月額は1ユーザーあたり)その他は別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
  • 対象従業員規模:100名以上
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:動画対応、成績管理、受講管理、教材作成、スマホ対応
  • 無料トライアル:あり

「AirCourse」は、低コストで利用できるクラウド型のeラーニングシステムです。料金プランは人数と提供コンテンツの利用有無で細かく分かれます。コンテンツプラスを選択すると、会社の研修で多く利用される標準的な教育コンテンツを利用できます。

成績管理や受講管理では、社内で行う研修全て(eラーニング・集合研修)を管理。出欠管理・リマインドなど手間のかかる管理業務を大幅に効率化できます。管理レポート機能やナレッジ共有SNS機能など、無料版ではなかなか見られない機能も充実しているおすすめの製品です。


「Step Up Nihongo」
有限会社アイシーアイ

POINT
  • 参考価格:【eSUN関連コース(ハイブリッド日本語eラーニング)】各コース49,500円など、その他別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:成績管理、受講管理
  • 無料トライアル:別途お問い合わせ

「Step Up Nihongo」は、日本語を学んだことのない方が、早く正確に日本語を学ぶことができるクラウド型のeラーニングシステムです。解説言語は英語・中国語・ベトナム語・インドネシア語・イタリア語の5ヵ国語に対応しています。サービス提供者は専任の日本語インストラクターおよび各種レベル別の学習コースを提供。利用企業側は、教材や講師のアサインなど気にすることなく社員の日本語学習を進められます。

成績管理や受講管理もStep Up Nihongo teamで行い、適切なタイミングでフォローするなど、受講者は修了率を高めるサポートを受けられます。


「UIshare(ユーアイシェア)」
株式会社ユイコモンズ

POINT
  • 参考価格:初期費用0円、月額費用1,000円~
  • 提供形態:クラウド / SaaS / サービス
  • 対象従業員規模:100名以上
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:動画対応、受講管理、スマホ対応
  • 無料トライアル:あり

「UIshare」は、eラーニングシステムとしても利用できる動画共有プラットフォームです。動画配信やライブ配信によるオンライン講義に強みがあるため、社内教育に動画を活用したい場合には特におすすめです。

オプションでオンライン学習コンテンツも提供。ジャンルは一般ビジネスから、仕事で必要になるAdobe・Office・DTPなどのソフトウェア、語学系など多岐にわたります。

導入支援やサポートプランに力を入れている点も本製品の特徴です。初期導入パッケージプランと運用サポートプランを組み合わせれば、導入・運用の自社負担はかなり軽減できます。動画コンテンツ制作のノウハウがない場合は、動画コンテンツ制作サービスを活用するのもいいでしょう。


「SAKU-SAKU Testing」
株式会社イー・コミュニケーションズ

POINT
  • 参考価格:サクテスライト30(利用者人数30人~・1IDあたり)月額748円、サクテススタンダード300(利用者人数300人~・1IDあたり)月額429円、契約期間、人数等に応じて別途ボリュームディスカウントあり
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
  • 対象従業員規模:全ての規模に対応
  • 対象売上規模:全ての規模に対応
  • 対応機能:動画対応、成績管理、受講管理、教材作成、スマホ対応
  • 無料トライアル:あり

「SAKU-SAKU Testing」は、初期コスト不要で、月額料金も手ごろなクラウド型のeラーニングシステムです。利用人数が増えると月額料金はディスカウントされるため、大企業でもお得に利用できます。

教材はマルチメディアに対応。インタラクティブに学習できる動画や音声、スライドショーなども教材コンテンツとして使えます。成績管理や受講管理など、管理者機能が充実している点も本製品の特徴です。

システム利用者が自由に利用できる教育コンテンツも充実。ビジネス関連の知識を確認できるドリル問題集や新人教育用やコンプライアンス教育用などに最適化されたパッケージもあり、そのまま使えます。

eラーニングを無料にするかどうかは自社の状況で判断

無料のeラーニングシステムにもさまざまなメリットがあります。コストをかけずオンライン教育が可能になる点は大きな魅力でしょう。ただ、利用人数の制限や登録できる教材の量など、使い続けていくと不便に感じる点もあります。

有料版のeラーニングシステムなら、利用人数は料金プランで選べ、登録できる教材量も十分にあります。無料版と有料版を検討して、自社に向いているのはどちらか検討してみてはいかがでしょうか。有料版のeラーニングシステムを検討する場合は、本記事で紹介したほか多数の製品がありますので、各製品をよく比較してみてください。

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