平成生まれのみなさん。これがいったい何かわかるだろうか。
これは、1988年にセガから発売されたゲーム機『メガドライブ』。メガドライブといえば、80〜90年代に青春時代を過ごした30代後半〜40代、特に男性にとっては思い深いものだろう。当時としては高性能な16ビットCPUを搭載し、数多くの名作タイトルを生み出してきた。
ここからメガドライブに対する熱い想いを10,000字ほど書こうとしたところでふと思ったのだが、平成生まれの若者にこの思いは理解してもらえるのだろうか。いや、そもそも若者たちはメガドライブ自体を知っているのだろうか……?
そんな疑問を解消すべく、平成生まれの若者526人を対象にアンケート調査を行ってみることにした。
平成生まれのゲーム事情
まずは大前提として、ゲーム機を持っているかどうかを調査。昔はどの家庭にも1台はあったものだが、いまはもうスマートフォンの時代。もしかして若い人はもう、家庭用ゲーム機を持っていないのでは……。
調査の結果、「持っている」と回答した人が約半数という結果になった。よかった、少なくとも若い人がゲーム機への興味を完全に失ったというわけではなさそうだ。
続いて、どんなゲーム機を持っている(いた)のかも調査したところ、プレイステーション2がもっとも多く、次いでスーパーファミコン、Wii、初代プレイステーション、NINTENDO64が続く結果に。比較的新しいハードの所有率が高いのは、やはり年代のせいか(そう考えるとスーパーファミコンの所有率はすごい)。
ちなみに我らがメガドライブの所有率は約3%。……非常にコメントに困る数字である。
では、いよいよ本題へ。ずばり、メガドライブを知っているのかどうかを聞いてみる。
「知っているし、遊んだことがある」と答えた人は……11.2%!!
微妙!
いや、でも所有率が3%だから、自宅以外(友だちの家とか)で遊んでいた人を入れてもたしかにそんなものだろう。納得の数字ではある……が、やっぱりメガドライブ世代としてはちょっとさみしいものがある。
じゃあそんな平成世代はいま、メガドライブで遊んでみたいと思うのか。
「まったく思わない」と「あまり思わない」を合わせて約7割が興味ナシ!
まぁそうですよね。
そもそも「知らないハードで遊んでみたいと思うか」と聞かれても、「いや、別に……」という答えになるよね、そりゃ。
でも、ちょっと待って?
メガドライブに「興味がない」「遊んでみたいと思わない」というのは、「メガドライブ自体を知らないから」という理由が大きな要因なんじゃないだろうか。
つまり、四の五の言わずに遊んでみたら、メガドライブの楽しさに平成生まれ世代も気づいてくれるのではないか。
よーし、そういうことなら実際に遊んでもらうことにしよう!
「メガドライブってなに?」そんな平成生まれ、集結せよ
ということで今回用意したのは、9月19日に発売となる『メガドライブミニ』!
公式サイトを見にいくと、「時代が求めた16bit 令和最初の新ハード登場!」とか「20年ぶりの新作ゲーム『ダライアス』『テトリス』を収録!!」とか、「あれ、今何年だっけ?」と時代感覚がぐちゃぐちゃになりそうなフレーズが並んでいる。
そんなメガドライブミニ、メガドライブの筐体を忠実に再現したデザイン。大きさはだいぶコンパクトになっていて、懐かしの名作たちが42タイトルも収録されている。まさに往年のファン必携のアイテムである。
ソフトはすべて内蔵なので当時のようにカートリッジを差し込む仕様ではないにも関わらず、カートリッジスロットがパカパカ開くというコストのかけ方が最高!
電源をつけると、ずらりと収録タイトルのパッケージが並び、そのあまりの懐かしさに思わず涙してしまう……。あー! そうそう『シャイニング・フォース ~神々の遺産~』! 思えばこれが最初に買ったメガドライブのゲームだったなあ……。
と一人で興奮してしまったが、今回遊んでもらうのは平成生まれの"メガドライブを知らない若者たち”。果たしてどんな反応になるのか、ちょっとドキドキする。もし筆者の青春を全否定されたらどうしよう……。
ということで集まっていただいたのは、21歳と22歳の男女。メガ子さんとドラ男くん(もちろん仮名)。
わ、若すぎる……。
そもそもメガドライブが発売されたころ、彼らはまだ生まれてすらいないのだ。
しげしげとメガドライブミニを見つめる2人におそるおそる聞いてみる。
メガドライブ、知ってる? |
知りません |
知りません |
ですよね……!
まあ、いいんです。
じゃあ、さっそく遊んでいただきましょう。なお、2人とも普段はスマートフォンでゲームを遊んでいるとのこと。時代だねえ〜。
メガドライブミニに収録されているタイトルは、「メガドライブの時代」をテーマに選ばれたというだけあって名作揃い。ただ、『シャイニング・フォース』のようなRPGは一人用だし時間もかかる。今回は短時間で遊べるタイトルをチョイスしてみよう。
まずは落ち物ゲームの金字塔 『ぷよぷよ通』である。
あっ、これは知ってます! |
僕も知ってます。遊んだことはないけど |
さすがぷよぷよ。今もシリーズ作品が出続けている人気作だけあって、知名度は抜群。たぶんメガドライブ本体より有名である。平成生まれへのアンケートでも、「遊んでみたいタイトル」でぶっちぎりの第1位に選ばれていた。
これ、どういうルールなんでしたっけ? |
ボタンの並び方が思っているのと逆だ |
始める前にはそんなことを言っていた2人も、プレイを重ねるごとにどんどん上達! 平成世代の吸収力すごいな。
うわー! また負けた! |
やった! これで3連勝! |
あっというまに腕を上げて連戦連勝するメガ子さん。2人とも夢中になってプレイしてくれている。これは幸先の良いスタートでは?
楽しいです! めちゃくちゃ面白い! |
そりゃ、あれだけ勝ったら気持ちいいよね……でもたしかに面白いです。ルールが複雑なゲームはそれだけでちょっと敬遠してしまうけど、ぷよぷよはルールが簡単で画面もシンプルだからすぐに理解できるのがいい |
おお、かなり好評だ! この調子で次は『幽☆遊☆白書 ~魔強統一戦~』にいこう。「幽☆遊☆白書」は有名なので、入りやすいんじゃないかという狙いだ。
ゆうゆうはくしょ……? |
ゆうゆうはくしょ……? |
マジか。
そうか、『幽☆遊☆白書』も知られていなかったのか。もちろん、『幽☆遊☆白書』のスマホゲームだってリリースされているし、若い世代でも知っている人は知っているのだけど、たしかに漫画を読む趣味がないといまはたどり着かないかもなあ。
なお、2人には「『HUNTER×HUNTER』と同じ作者の漫画だよ」と説明したところ「へえ~!」と納得してもらえた。
ということでゲームをプレイ! 『幽☆遊☆白書』のキャラクターを操作するオーソドックスなスタイルの格闘ゲームで、コマンドを入力すると必殺技が出せる。……が、さすがに初プレイでは自由に技を出せるところまでは難しい。
でも、とりあえず動かしてるとたまに必殺技が出ますね! うまく決まると気持ちいい! |
負けるとむちゃくちゃ悔しい……! 負けず嫌いなんです! |
キャラクターはわからなくても、ちゃんと楽しんでくれているようだ。よかった。
ちなみに戸愚呂(弟)と幻海の対戦では、メガ子さんから「体格違いすぎません?」というものすごく真っ当なツッコミが入って答えに困った。
最後は 『コミックスゾーン』。
コミックの世界に迷い込んだ人気マンガ家が、コマからコマへと渡り歩いて恐ろしいミュータントたちと戦うという斬新な設定のアクションゲームだ。セガらしい怪作、いや失敬、意欲作である。
ゲーム性はシンプルなアクションゲームなのだけど、グラフィックの雰囲気などが独特なのでどんな反応がくるか心配していたら、
めっちゃ面白いです! コマを移動しながら先へ進むっていうのも斬新で他のゲームで見たことないし、わちゃわちゃした雰囲気も楽しい |
見ていても面白いですね。そこから移動できるんじゃない? とか、2人で一緒に話しながら遊べるのがイイ! 対戦ゲームより好きかも |
まさかの大好評!
レトロゲームを収録したメガドライブミニを平成生まれの若者がどう感じるのか心配していたが、終わってみればどのゲームも夢中になって遊んでくれた2人。終わってみて感想を聞いてみると、
ぜんぶ面白かったです! 昔のゲームってことでシンプルなんだけど、初めて遊ぶならそれが逆に良いですね。これが家にあったら絶対に盛り上がりますよ! |
遊び方がすぐわかって、皆でワイワイ楽しめるところは、ボードゲームみたいな楽しみ方にも近いのかなって思いました。でも、タイトルを見ていたら、一人用のRPGもあるんですね。そっちはじっくり時間をかけて遊んでみたいです |
30〜40代のリアルタイム世代はもちろん、平成生まれの若者も楽しく遊べる『メガドライブミニ』。結局のところ、面白いものはいつだって面白いのだ。
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\『メガドライブミニ』/
2019年9月19日(木)発売。全国のゲーム販売店等で予約受付中。
付属コントローラー「ファイティングパッド6B」の数による2種類展開。
※「コントロールパッド 単品売り」は2,500円(税別)で、セガ公式のECサイト・セガストア限定販売
▼本体仕様
本体サイズ | 幅 15mm × 高さ 39mm × 奥行 116mm |
コントローラーサイズ | 幅 140mm × 高さ 70mm × 奥行 29mm |
コントローラーケーブル | 長さ 約2m |
入出力端子 | HDMI端子、USB端子(USB Micro-B) |
映像出力 | 720P、480P |
音声出力 | HDMIからのリニアPCM出力 |
(C)SEGA
原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊)
(C)Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (C)ぴえろ/集英社
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