必要十分なフルHD解像度、映り込みの少ないノングレアディスプレイ

MB-K685BN1」は、15.6型フルHDノングレア (1,920×1,080ドット、LEDバックライト)ディスプレイを搭載している。画面解像度に換算すると141dpiとなるが、一般的な用途には十分な解像度だ。ノングレア(反射防止)タイプを採用しており、光源が多いオフィスなどで利用する際には、映り込みを最小限に抑えてくれるはずだ。

なお本製品は、出荷時にディスプレイの「拡大縮小とレイアウト」が125%に設定されている。15.6型と大きなディスプレイを搭載しているので、100%に設定したほうがより広くデスクトップを使えると思う。

ディスプレイの色域は公表されていないが、基本的には素直な発色で、輝度も実用上十分だ。もしディスプレイパネルの個体差により色味が不自然だったら、「設定→システム→ディスプレイ」から「アダプターのプロパティの表示」で「色の管理」を選び、「詳細設定」タブの「ディスプレイの調整」で発色を調整しよう

「設定→システム→ディスプレイ」の「拡大縮小とレイアウト」で文字サイズなどを変更できる。125%に設定していると、「Adobe Premiere Pro CC」などで一部操作しにくいウインドウがある。そのようなアプリケーションを利用する際には、事前に100%表示に設定しておこう

キーピッチ18mm、キーストローク1.8mmの打ちやすいテンキー付きキーボード

本製品のキーボードをタイピングしたときの印象は、人によって異なりそうだ。キーストロークは約1.8mmと十分な深さが確保されているが、キーピッチは約18mmと一般的なキーボードの19mmよりやや狭めだ。ただし、そのおかげで表計算ソフトなど大量に数字入力する際に必須となる、テンキーが搭載されている。長さ20cmと手が大きめの筆者でもタッチタイピングが可能なので、一般的な手の大きさの方なら、すぐに快適に打鍵できるようになるだろう。

キーとキーの間に仕切りのあるアイソレーションキーボードを採用。キーピッチは約18mmだが、キーとキーが離れているので同時に押す心配はない

筆者の手の長さは20cmと一般人よりかなり大きめだが、タイピング時、窮屈に感じることはなかった

本製品は高精度タッチパッドに対応している。Windows 10で実装されたさまざまなジェスチャー操作をすべて利用可能だ

気になるパフォーマンスはいかに?

さて最後に本モデルの特長ともいえるパフォーマンスをチェックしてみよう。今回は「PCMark 8 v2.7.613」「CINEBENCH R15」「CrystalDiskMark 5.2.1」「Adobe Photoshop Lightroom CC」「Adobe Premiere Pro CC」でベンチマークを実施してみた。

PCの基本性能を示す「PCMark 8」や「CINEBENCH R15」などのスコアは非常に満足のいく結果だ。「MB-K685BN1」には前述の通り「Core i7-7700HQ」が採用されている。一般的なモバイルノートPCに多く搭載されている「Core i7-7500U」などのTDPは15Wだが、「Core i7-7700HQ」のTDPは45W。消費電力が大きいぶんハイパフォーマンスなのだ。

注目したいのが「Adobe Photoshop Lightroom CC」「Adobe Premiere Pro CC」の結果。今回、外部グラフィックスの「GeForce GTX 950M」を有効にしたときと無効にしたときの処理時間を計測してみたが、まさに圧倒的な差が出た。特に「Adobe Premiere Pro CC」で外部グラフィックス搭載による効果が顕著に表われ、半分に近い所要時間で処理を終えている。

一方、注意点もある。まずACアダプタ接続時とバッテリー動作時の性能差だ。「CINEBENCH R15」では、ACアダプタ接続時とバッテリー動作時の両方のスコアを計測したが、バッテリー動作時はパフォーマンスが大幅に制限される。本製品はバッテリー動作時でも一般的なモバイルノートPCと同等の処理性能を発揮するが、バッテリーから供給可能な電力の上限によって最大性能が制限されるため、負荷の高い作業を行う際には、本製品の性能が発揮できるようACアダプタが接続できる環境で行いたい。

また大容量が魅力のHDDだが、そのアクセス速度は、SSDと比べてしまうとかなり見劣りする。本製品はプラス1万円程度でSSD搭載モデルを選択できるので、予算が許せばSSD搭載モデルを選ぼう。

「Adobe Photoshop Lightroom CC」「Adobe Premiere Pro CC」などのクリエイティブ系アプリケーションで、TDPの高いプロセッサ、外部グラフィックスを搭載している恩恵を受けられる

モバイルノートPCをはるかに超えるパワーを10万円アンダーでゲット!

モバイルノートPCと比べれば、一回り大きく重量感もある「MB-K685BN1」だが、TDPの高いプロセッサと外部グラフィックスを搭載しているぶん、そのパフォーマンスははるかに上だ。自宅やオフィスを中心に利用するのであれば、本製品は非常に魅力的。そしてコストパフォーマンスに優れた選択肢といえる。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

検証機のスペック

メーカー マウスコンピューター
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア液晶(1,920×1,080)
CPU Intel Core i7-7700HQ
メモリ 8GB PC4-19200 DDR4 SO-DIMM
HDD 500GB SerialATAII
チップセット モバイル Intel HM175 チップセット
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 950M
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN×1、
IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.0×3(Type-A/左側面×1、右側面×1、Type-C/左側面×1)、
USB 2.0×1(右側面)
サイズ W378×D267×H25.2~35.6mm(折り畳み時)
重量 約2.2kg
バッテリー駆動時間 約7.7時間

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2017/7/10(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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