マウスコンピューターは、6月に新型15.6型ノートPC「m-Book K 685シリーズ」を発売した。「m-Book K 685シリーズ」は最新の第7世代CPU Intel Core i7-7700HQ プロセッサ(Kaby Lake)と、外部グラフィックス(dGPU)として「NVIDIA GeForce GTX 950M」を搭載したハイスペックノートPC。写真の現像や動画の編集などの負荷の高いクリエイター向けアプリケーションや3Dゲームなどを、快適に動作させられるパフォーマンスを備えつつ、最小構成で10万円(送料・税別)を切る価格を実現している。今回はその中の「MB-K685BN1」を借用したので、詳細スペック、使い勝手、気になるパフォーマンスなどについてレビューしよう。

マウスコンピューター、m-Book K685シリーズ「MB-K685BN1」

パッケージには本体、バッテリー、ACアダプタ、電源ケーブル、マニュアル類(製品仕様書、ファーストステップガイド、マウスコンピューターサポートマニュアル、保証書が同梱されている

10万円アンダーで購入可能なdGPU搭載ノートPC

今回レビューする「MB-K685BN1」は、同シリーズの最小構成モデル。CPUは「Intel Core i7-7700HQ(2.80/3.80GHz)」、外部グラフィックスは「GeForce GTX 950M(2GB)」、ディスプレイは15.6型フルHDノングレア (1,920×1,080ドット、LEDバックライト)を採用。するほか、8GBのメモリ(DDR4-2400 SDRAM)に、ストレージとして500GB HDD(SerialATAII、5400rpm)が搭載されている。下記の通り、より大容量なメモリ、高速なストレージを搭載したモデルも用意されている。

m-Book K685シリーズ
型版(価格:税別) メモリ ストレージ
MB-K685BN1(99,800円) 8GB 500GB HDD
MB-K685SN1-S2(109,800円) 8GB 240GB SSD
MB-K685XN1-S5(124,800円) 16GB 480GB SSD
MB-K685XN1-SH2(124,800円) 16GB 256GB M.2 SSD、1TB HDD
MB-K685XN2-S10(144,800円) 16GB 1TB SSD
MB-K685XN3-S10(154,800円) 32GB 1TB SSD

なお、どのモデルを購入する場合でも、メモリは最大8GB/16GB/32GBから、SSDは速度と容量の異なる10モデル(最大1TB、NVM Express SSDを用意)から、HDDは500GB/1TB/2TBからカスタマイズ可能だ。

旧モデルより約200gの軽量化と、約4.1mmの薄型化を実現

本製品のサイズはW378×D267×H25.2~35.6mm、重量は約2.2kg。マウスコンピューターによれば、従来モデルより約200gの軽量化と約4.1mmの薄型化を実現しているとのこと。常に携帯するのは少々厳しいが、自宅やオフィス内で移動するぐらいなら気軽に持ち運べる。

本製品の実測重量は2280g。TDP45Wのプロセッサと外部グラフィックスを搭載したノートPCであることを考えれば納得できる重さだ

ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測567g

ACアダプタの仕様は入力100-240V、出力19.5V/6.15A、容量120W。TDP45Wのプロセッサと外部グラフィックスを駆動するためのACアダプタは、それなりの大きさが必要となる

最新のUSB Type-C、レガシーなUSB 2.0やD-subに両対応

インタフェースは、USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0×1、HDMI×1、D-sub×1、SDカードスロット、ギガビットイーサネット、ヘッドフォン出力、マイク入力と非常に充実している。USB 3.0 Type-C端子に加えて、いまとなってはややレガシーなUSB 2.0やD-sub端子のどちらも搭載しているので、現在家庭やオフィスで使われているPC用周辺機器のほとんどをそのまま接続できるわけだ。

本体天面はほぼフラット。中央にはマウスコンピューターのロゴが印刷されている。ディスプレイ上部には細かく溝が彫られており、ディスプレイを開閉する際に指がかかりやすいようになっている

本体底面は基本的にフラットな構造だが、冷却用にスリットが設けられており、大型のヒートパイプが透けて見える。ゴム足は大型・肉厚で、テーブルに置いた際に熱がこもりにくい設計だ。バッテリーは取り外し可能で容量は4200mAh。バッテリーがへたっても、本体をメーカーに送らずに新品と交換できるわけだ

本体前面の左右にはステレオスピーカーを配置。サウンドソースに合わせて最適な再生環境を設定可能な「Creative Sound Blaster Cinema 3」がプリインストールされている

本体背面の右側には大型の排気口が設けられている。高負荷時には高温になる可能性がある場所なので、動作させたまま持ち歩く際には注意したい

本体右側面には、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB 2.0、USB 3.0 Type-Aが並ぶ。古いUSB対応機器との互換性を確保するために、USB 2.0端子が残されている。一番右には盗難防止のケンジントンロックも用意されている

本体左側面には、電源端子、ギガビットイーサネット、D-sub、HDMI、USB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-A、SDカードスロットが並ぶ。最新USB機器はUSB 3.0 Type-Cで、オフィスにまだ多く残っている古いプロジェクタなどはD-sub端子で接続できる。フルサイズのSDカードスロットが搭載されているのもうれしいところ