ユニットコム 法人営業部からPCを導入したきっかけとは

マイナビニュース:津山中央病院が電子カルテを導入したのはいつごろですか?

村上氏:私がこの病院に入った平成9年ごろ。ちょうど二階町から現在の場所に引っ越す前だったのですが、そのころはカルテの電子化はほとんど進んでいませんでした。それどころか、院内には診療報酬明細書を作成するレセコン(レセプトコンピュータ)ぐらいしかなく、汎用PCは10台未満という状態だったんです。しかし、中核病院としての設備に電子カルテは欠かせません。まずは自力でネットワークを配線・構築し、徐々にPCの台数を増やしていった格好です。

このような状態でしたので、導入以前はメディカルスタッフのほとんどがPC操作に不慣れでした。PCに慣れてもらうために、院内でPC教室を開いたり、PC購入のあっせんを行ったりと、いろいろな準備をしましたよ。おかげさまで、現在では院内のほぼ全スタッフが基本的なPC操作を行えるようになりました。学会発表などでもWord、Excel、PowerPointは必須ですから、覚えざるを得ないですよね。

入口の総合案内においても、ユニットコム製(パソコン工房)のPCが随所で確認できる

マイナビニュース:ユニットコム製(パソコン工房)のPCを導入した経緯について教えてください。

村上氏:最初にユニットコム 法人営業部からPCを導入するにあたり、経営陣から「地元に利益を還元してほしい」という要望があったんです。地元メーカーから購入することを最優先に考えた時、平成9年当時の岡山ではあまり選択肢が無かったんですね。その中で人づてで繋がりがあったのがユニットコム 法人営業部(パソコン工房)さんでしたので、お願いしてみたのがきっかけです。現在の場所に引っ越す際にまずは300台ほど購入しましたね。

マイナビニュース:ユニットコム製(パソコン工房)のPCは全体の何割を占めていますか?

村上氏:専門医療機器を制御するためのPCを含めると他のメーカー製のPCもありますけれども、基本的に当院で使用しているクライアントPCのほぼ100%がユニットコム製(パソコン工房)のPCです。

ユニットコム製(パソコン工房)のPCを導入したきっかけとは?

マイナビニュース:ユニットコム製(パソコン工房)のPCを使い続けている理由は?

村上氏:一言で言うと、長年のお付き合いから生まれた信頼でしょうか。当初は買い取りという形でPCを導入していまして、パーツ単位で購入し、すべてスタッフで組み上げ、メンテナンスも行っていました。システムのイメージファイル作りなどもすべて自分たちで行っていたんです。しかし、さすがに導入から不具合対応まで自分たちで対応するのは時間がかかりすぎました。実業務が進まない状況に陥ってしまいましたので、それ以来自作はやめ、ユニットコム 法人営業部さんから提案のあったオリジナルPCをリース採用しました。これによって導入の手間や修理費用、不具合対応にかかる時間がだいぶ削減できましたので、ずいぶん楽になりましたね。

具体的には、あらかじめユニットコム 法人営業部さんから送っていただいた評価機に、当院で電子カルテなどの必要なソフトをインストールして送り返すと、イメージファイルを作ってくれるんです。実際に納品される数百台のPCはすべてこのイメージが導入されたものとなります。また賃貸物件ということで現場スタッフのみなさんが、以前より少しだけPCを大切に使ってくれるようになったかなと思います。医療業務の大変さもあり、みなさん結構、ラフに扱われるんですよね。先日もさっそく、ノートPCの液晶ディスプレイが破損したという報告がありました(笑)。

なお、昨年からはレンタルという形でPCを導入しています。修理費用等も含めたコストをトータルで見ると、リースよりもさらに若干減りましたので、価格面でのメリットも大きいですね。

コ・メディカルスタッフもPCを業務の中心として利用する。ナースステーションでは棚の上にPCが設置されていた

津山中央病院がユニットコム製(パソコン工房)のPCを採用した最初の理由は地域への貢献という側面が強いようだが、長年の対応によって、いまではすっかり高い信頼を得ているようだ。それでは、実際に導入されているPCはどのようなものだろうか。