プリント/ コピー/ スキャン/ ファクスの機能がコンパクトな1台に!

「複合機」と言っても、一体何ができるのかイメージしづらい人もいるかもしれない。あらためて説明すると、「MFC-J6973CDW」はプリンター/コピー機/スキャナー/ファクスとしての機能を備えた、1台4役なインクジェット複合機だ。このすべての機能をA3用紙で行なえるという点が最大のポイントとなる。

「MFC-J6973CDW」の基本機能
・A3カラー/モノクロ文書の印刷(プリンター機能)
・A3カラーコピー/モノクロコピー(コピー機能)
・A3文書や写真の取り込み(スキャナー機能)
・A3カラー/モノクロファクスの送受信(ファクス機能)

最大A3までの自動両面印刷に対応している。もちろんカラー文書もOK。用紙コストを片面印刷時の半分に抑えられるので、ページ量の多い文書の印刷に向いている

ADFには最大35枚までのA3サイズ原稿をセット可能。両面スキャン対応で、いちどに70ページ分の書類をコピー/ファクスしたり、取り込んだ文書をPDF化したりできる

また自動両面印刷やADF(複数枚の原稿を自動的に読み取るための装置)など、大量の書類を効率よく扱うための機能も用意されている。いわゆる「全部入り」と呼ばれるモデルだ。

これほどの機能を備えた上でしかもA3サイズ対応となれば、本体サイズはかなり大きくなりがちだ。あまり大きいとオフィスや店舗に設置できない、と心配する人もいるのではないだろうか。

だがその点については、ご安心いただきたい。「MFC-J6973CDW」の接地面積は幅553×奥行き433mmと、非常にコンパクトだ。サイズをいまひとつイメージしづらい場合は、A4用紙を2×2枚に並べていただきたい。その状態から長辺を4cm(正確には41mm)減らし、短辺を1cmちょっと(正確には13mm)増やした大きさが「MFC-J6973CDW」の接地面積だ。この大きさなら設置できるというケースも少なくないだろう。

「MFC-J6973CDW」の本体サイズは幅553×奥行き433×高さ310mmで、ADFを開くと高さは414mmとなる

本体前面には2段の給紙カセットが用意されており、それぞれに最大250枚の用紙をセットできる。対応用紙サイズはA3まで。さらに手差し用の給紙トレイも用意されており、最大給紙枚数は合計で501枚となる。大量の文書を印刷する際は実質的に2つのカセットを利用することになるが、それでもA4/A3用紙を一度に500枚もプリントできるのはありがたい。ふちなし印刷にも対応しているので、チラシやPOPなどの制作にもピッタリだ。

前面にある2段の給紙カセットには、それぞれ最大250枚の用紙をセット可能。それぞれにA3用紙とA4用紙をセットしておくといった使い方も便利だ

本体背面の手差しトレイを利用することで、厚手の紙や封筒にも印刷できる。途中で紙がロールしないので、まっすぐの状態のまま仕上げることができる

インクにはカラー3色の染料インク(シアン、マゼンダ、イエロー)と、顔料インクのブラックを使用する。染料インクはカラー文書を色鮮やかに出力できるというメリットがあり、ポスターや写真の印刷向けだ。顔料インクは線のメリハリがはっきりしているのが特徴。細かな文字や罫線をシャープに印刷できるので、モノクロ文書はもちろんのこと、設計図などち密な文書の印刷に向いている。

インクは前面右のカバー下にセットする。容量はカラーでは標準の約2倍、ブラックで標準の約4倍。インク残量を気にすることなく、大量の文書を印刷可能

黒の印刷には印刷がシャープな顔料ブラックを採用。水に濡れてもにじみにくいので、屋外で利用する文書の印刷にも向いている

前述のとおり「MFC-J6973CDW」はランニングコスト、つまり文書の印刷にかかる費用が安いのが特徴だ。A4カラー文書の印刷コストは1枚あたり約6.1円、A4モノクロ文書の印刷コストは1枚あたり1.4円となっている(大容量タイプのインクカートリッジ使用時)。

さらに「インク節約モード」を利用することで、インクの使用量を最大52.2%も減らすことができる。このモードで印刷した文書は輪郭線が強調され色合いが全体的に薄くなるが、社内で閲覧する文書やドラフト印刷であれば特に問題ないはずだ。なにより、1枚ぶんのインクコストでほぼ2枚の文書を印刷できる点がうれしい。

「インク節約モード」を利用すると、インクの消費量を最大52.2%削減できる。あらかじめモードを有効にしておくと、印刷の際に自動的にインクが節約される(※イメージ図)