CPUやメモリなしでBIOSを更新できるQ-Flash Plusを搭載

"Haswell-E"にはGPUが内蔵されていないため、バックパネルに映像出力端子は備えていない。その分スペースに余裕があるため、USB3.0ポート×7、USB2.0/1.1ポート×5、PS/2ポート、光出力端子付きのHDオーディオポート、ギガビットLANなど端子は豊富だ。LANコントローラには安定性と低消費電力で定評のあるIntel製の「I-218V」を採用しており、ネットワークの遅延を減らし、反応性を向上させるソフト「cFos Internet Accelerator」を利用することも可能となっている。

またCPUオーバークロッキングボタンとBIOSスイッチボタンを備えている点が、OCシリーズならでは。白く塗装されたUSB端子は「GIGABYTE Q-Flash Plus」を利用するためのポートとなっており、CPUやメモリが取り付けられていない状態でもUEFI BIOSを更新することが可能。Q-Flash Plus用コントローラとしてITE EC 8951Eを搭載しているため、システムがブート不能な状態になってもUEFI BIOSのアップデートが行える。更新時にはマザーボード上のLEDにより状況を伝えてくれるので、安心して利用可能だ。定番のDual BIOSももちろん搭載されているので、UEFIには2重の保険が掛けられているといえる。

拡張スロットの構成はPCI-Express x16が4基、x1が3基。1つ目のx16スロットの下部にはPCI Express3.0スイッチチップであるNXP LO4083Bが確認できる

GIGABYTEの十八番であり、安心感の源でもあるDual BIOSも合わせて搭載されているため、いざという時にも様々な方法でBIOSの復旧が可能だ

バックパネルにはOCシリーズらしくOCボタンとBIOSスイッチを備えている。白いUSBポートはQ-Flash Plus用となり、CPUやメモリなしでUEFI BIOSを更新可能だ

最後に、オーディオ周りにも触れておこう。本機でサウンドに拘る方は少ないかもしれないが、オーディオ機能にも妥協はない。再生時SN比115dB、録音時SN比104dBを実現した最新のサウンドチップ「Realtek ALC 1150」を採用し、金属板でシールドするとともに、ニチコン製のオーディオコンデンサを配置。またデジタルノイズをアナログ回路に混入させないようPCB基板が分離されており、電源投入時には「SOC Force」のロゴとともに点灯するという演出も施されている。

さらに左右のオーディオチャネルの信号を別々のPCB基板上に配置するという工夫により、クロストークを減らすことにも成功している。機能面では、リアパネルからの7.1ch再生とは別に、フロントパネルから2chの独立したステレオ再生が可能だ。オーバークロックを終え、常用する際にこれらの機能は役立ってくれることだろう。

オーバークロックに主眼を置いたOCシリーズだが、PCB分離ラインやシールドされたサウンドチップ、ニチコン製のコンデンサなど、オーディオへのこだわりも見える

6/8コアのCore i7をオーバークロックして最速を目指そう

現在発売されている"Haswell-E"は、Core i7-5960X、5930K、5820Kの3製品。それぞれ動作クロックのほか、コア数やPCI-Expressのレーン数などが違うが、いずれもオーバークロックに対応した製品だ。CPUコアとヒートスプレッダ間はソルダリング(はんだ付け)によって充填されているため、熱伝導率の高さも期待できる。オーバークロックを志向している人にとっては最高の素材といえる"Haswell-E"と、最高峰のオーバークロック向け機能と性能を備えた「X99-SOC FORCE」で、ぜひ他のCPUを圧倒する処理性能や動作クロックを狙ってみてほしい。

なお、GIGABYTEのX99 Express搭載マザーボードはこの他にUltra Durableシリーズやゲーミングシリーズのマザーボード7製品がラインナップされている。オーバークロックよりもサウンドやWi-Fiなどのデバイスを重視したい方や、よりコストパフォーマンスに優れた製品を選択したい方は、ぜひ他の製品も確認してみると良いだろう。きっと目的に合ったマザーボードが見つかるはずだ。

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