シンプルなデザインでインテリアとしても調和しやすい

次はデザインだが、特に目を引くのはEW2440Lのわずか1mmというベゼル幅だ。パネルの下側は、OSDの操作系があるため1mmとはいかないものの、それでも幅は10mmほどで、全体的にスリムに仕上げている。正面から眺めたさまは、さながらOSのウィンドウのようで、スタンドを外して壁掛けしても面白そうだ。一方のEW2740Lは強度面の関係か、上下左右とも11mmほどになっている。EW2440Lほどのインパクトはないが、それでもほかの27型に比べると、かなりスリムといえるだろう。

EW2440L(左)のベゼル幅は1mmと非常にスリムに仕上げている。幅広く見えるEW2740L(右)のベゼルでもわずか11mmほどで、マルチモニタに用いるにも不満はない

両機はスタンドも同様にシンプルなデザインになっており、動作はチルトのみだ。さらには電源をACアダプタに委ねているために本体は非常に薄く、インテリアとしても十分活用できる洗練されたデザインとなっている。

動作はチルトのみで下5度/上20度

各種の入力端子はパネルの背面に縦方向に並んでいる。信号入力はD-Sub、HDMIのほかにMHLもサポート。このため、MHL-HDMI変換アダプタを用意することなく、そのままスマートフォンなどのMHL搭載機器と接続して、動画や写真、ゲームを楽しむことができる。端子の挿し込み方向が水平になっているので、HML経由での運用で頻繁に抜き差しする場合も、ケーブルの取り回しがスムーズだ。端子はこのほかにオーディオ入力、ヘッドフォンジャック、DC電源入力ジャックを配置している。

端子は縦並びで水平方向に挿し込むよう設計されている。上からD-Sub、HDMI、HDMI(MHL)、オーディオ入力、ヘッドフォンジャック、DC電源入力ジャックだ

フリッカーフリーバックライトで体調への配慮も万全

最後は"目への負担の軽減"だが、いうまでもなくベンキューモニタといえばフリッカーフリーバックライトの存在である。映像やゲームといった用途だと、漫然とネットサーフィンをしているよりも、画面に対する集中度は格段に高い。しかも表示内容が高速で切り替わるため、普通に楽しんでいるだけでも目にかかる負担はかなりのものになる。しかもそれなりの時間を要すため、疲労の蓄積も非常に大きい。休憩を入れればマシだろうが、映画やゲームに没頭している最中に、「目の健康のために」という理由で中断するのは、強靭な自制心が必要にであろうことは想像に難くない。このような状態でフリッカーまで生じていては、それこそあっという間に視力低下まで症状が進んでしまうだろう。

この点、EW2740LとEW2440LはどちらもフリッカーフリーのLEDバックライトを採用している。液晶ディスプレイのフリッカーは、パルス幅変調方式(PWM方式)の調光方式とLEDバックライトの組み合わせによって発生するとされる。PWM方式はバックライトの明滅を利用して明るさの見え方を調整するのだが、これが眼精疲労や睡眠障害といったさまざまな症状の原因になるといわれている。PWM方式はバックライトが冷陰極管のころから用いられていたが、冷陰極管は残光の時間が長いためフリッカーが影響することはなかった。これに対してLEDは残光時間が非常に短いため、その明滅が目などに影響を及ぼすのだ。

これを回避するために、ベンキューのフリッカーフリーバックライトでは、DC調光方式を採用している。DC方式はバックライトへの電流値を変化させることで明るさを制御する方法だ。要は明るさの調整に一切の明滅を必要としない。フリッカーの大本であるバックライトの明滅を根源から排除したわけである。

また、昨今話題となっているブルーライトへの対策も、Senseyeに「ブルーライト軽減」モードを搭載することで行っている。色味が変わるので映像鑑賞やゲームに用いるのは難しいが、それ以外の用途で目を大事にするのにいいだろう。

このようにEW2740LとEW2440Lは高い表示性能に、ユニークで有用な表示機能を組み合わせており、エンターテインメント・ディスプレイとして頭一つ抜き出た製品に仕上がっている。そして、極めつけはフリッカーフリーバックライトの存在だ。前述のとおりエンターテインメント用途は目への負担が大きい。しかもホビーユースはビジネスユースよりも抑えが効きにくいため、使用するデバイスへの配慮は入念にしておきたいものである。その意味で両機は、エンターテインメント・ディスプレイを求める層には打ってつけの製品であり、特に長期間に渡って利用することを考慮した場合、「目への負担を軽減してくれるディスプレイを買っておいて良かった」となることは間違いないだろう。

(マイナビニュース広告企画)

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