10月26日のWindows 8発売に合わせて、マウスコンピューターのゲーマー向けブランド・G-TuneからもWindows 8プリインストールモデルが続々と登場している。今回はその中から、SSD+HDDのツインドライブ、Core i7やKepler世代のGeForceなどを搭載しながら、10万円以下の価格を実現したゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i510SA5-SP」を、実機の評価を交えながら紹介しよう。

Windows 8搭載、最新アプリもすぐに使える

「NEXTGEAR-NOTE i510」シリーズは、フルHD(1920×1080)表示対応の15.6型光沢液晶ディスプレイを搭載し、ツインドライブ構成に対応したゲーマー向けノートPCだ。割高な価格設定が常識だったゲーミングノート市場において、10万円以下でも十分パワフルな構成を実現し、コストパフォーマンスの高さとゲーマーのニーズを満たす設計が高く評価されてきた。

NEXTGEAR-NOTE i510SA5-SP

今回の新製品ではWindows 8(BTOオプションでWindows 8 Proも選択可能)をプリインストールしたことで、これまでに登場したWindows 7以前のゲームはもちろん、Windowsストアを通じて提供される新しいアプリも、すぐに楽しむことができる。Windows 8では、SkyDriveをはじめとするマイクロソフトのクラウドサービスや、Xbox 360との連携が強化されるなど、パワーユーザーやゲーマーにとっても見逃せない機能が数多く用意されている。いち早く導入したいというユーザーには、電源オンですぐに新しいWindowsの世界が楽しめる、プリインストールPCが最適な道といえるだろう。

ブラックの奥にドットパターンが見える、力強くも落ち着いた天板デザイン

Core i7+GeForce GT 650M搭載でフルHDゲームもサクサク

CPUはコードネーム"Ivy Bridge"で呼ばれる最新世代のCore i7-3630QMを搭載。動作周波数2.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時は最大3.40GHzで動作するクアッドコアプロセッサで、ゲームはもちろん動画エンコードなど、負荷の高い作業にも十分対応できるパフォーマンスを備えている。また、BTOオプションではさらに上位のCPUも用意されており、Core i7-3740QM(動作周波数2.70GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.70GHz)またはCore i7-3840QM(同2.80GHz、3.80GHz)を選択することも可能だ。

グラフィックスチップには"Kepler"アーキテクチャを採用した、NVIDIAのGeForce GT 650Mを採用。ミドルクラスのGPUだが、従来の製品でいえばGeForce「GTX」シリーズに分類されてもおかしくないパフォーマンスを搭載しており、3Dグラフィックスを多用するゲームも快適に楽しめる。

また、CPU内蔵グラフィックス機能とGeForceのどちらを利用して描画処理を行うか、負荷に応じて自動選択するOptimusテクノロジに対応している。Webブラウジングや文書の編集など負荷の小さい作業を行っているときは、GeForceをオフにしてCPU上のグラフィックス機能に任せることで、自動的に消費電力を抑えるようになっている。また、AC電源の取れない場所でのバッテリー駆動時や、騒音や発熱を抑えたいときなどは、キーボード左上の「VGA」ボタンを押すことで、強制的にCPU内蔵グラフィックスに固定することも可能だ。

負荷の軽いときにはCPU内蔵グラフィックスで動作し、緑のランプが点灯する 高負荷時には自動的にGeForceがオンになり、オレンジのランプに切り替わる 消費電力を抑えたいときには、VGAボタンを押すとCPU内蔵グラフィックスに固定される

SSD+HDDのツインドライブで快適さと大容量を両立

冒頭で紹介した通り、「NEXTGEAR-NOTE i510」シリーズの大きな特徴がSSD+HDDというツインドライブ構成への対応だ。底面カバーを開けるとわかるように、本体内部には2.5インチドライブを搭載するスペースを2基備えており、今回紹介するNEXTGEAR-NOTE i510SA5-SPは120GBのインテル520 SSDと1TB(5400rpm)のHDDを搭載。高速なストレージアクセス性能と大容量のデータ保存領域を両立している。デスクトップPCのパワーユーザーの間では今や当たり前となったツインドライブが、ノートPCでも標準で実現されているのはうれしいところだ。

2.5インチドライブは左下(SSD)と中央(HDD)の2カ所に搭載可能

また、ストレージに関しては特に豊富なBTOオプションが用意されており、標準構成以外にもSSDはインテル330シリーズの120/240GB、インテル520シリーズの240/480GB、HDDは7200rpmの500GBを選択できる。SSD+HDD以外にも、HDD1基のみ、SSD1基のみ、SSD2基の構成が可能なので、予算とニーズに応じて求めるスペックを自由に作り上げることができる。

なお、上の写真では2本のメモリスロットを確認できるが、NEXTGEAR-NOTE i510SA5-SPの場合は最大容量である16GB(8GB×2)のメモリが標準で装着されている。あとからメモリの増設を行おうとすると、もともと装着されていたメモリモジュールが無駄になってしまうことがあるが、最初から最大容量を搭載していればそのようなこともない。このほかの主要パーツでは、光学ドライブが標準のDVDスーパーマルチドライブからブルーレイコンボドライブ(ブルーレイは読み込みのみ)またはブルーレイディスクドライブ(書き込み対応、BDXL書き込みにも対応)に変更可能だ。