「作業時間の短縮がクオリティ向上に役立ちます」
MN:PCの性能が上がったことで、具体的にどのようなシーンで役に立ちますか?
菅原氏:先ほども申し上げたとおり、レンダリング時間が大幅に短縮できる点がまず挙げられます。処理がすぐ終わるので、あまった時間で作品の精度を向上でき、クオリティを追求できます。これはグラフィックデザイナーの立場としては、非常にありがたいことです。それと「プレビューレンダリング」がストレスなく行えることも役に立ちます。プレビューレンダリングは、簡易的にレンダリングを行い、作品の仕上がり具合をチェックできる機能なのですが、CPUの処理性能が遅いと表示も遅くなります。それがストレスなく利用できるので、やはり作品のクオリティ追求という面で助かります。また、最近はより緻密なグラフィックを求められるクライアントが多くなっていて、校正の回数が大幅に増加しています。こうしたクライアントの要求に応えるためにも、処理の速いPCが必要なのです。
MN:ほかにマシンを新しくしてよかったと思うことはありますか?
菅原氏:マシンの動作が安定しているのがありがたいです。CG作成を始めた頃のPentium 4搭載マシンでは、よく動作が停止して泣きそうになったことがありました(笑)。また、その後に導入したCore 2 Duoを搭載したマシンでも同じようなことが起こりました。しかし、現在使っているCore i7搭載マシンでは、そういったことは一切起こりません。この安定感は、業務でPCを利用しているユーザーにとって何よりも重要かもしれません。それと動作音の静かさにも感心しています。Pentium 4マシンはレンダリングを開始すると、爆音ともいえるほど動作音が増しました。でも、現在使っているマシンでは、レンダリングが開始されてもほとんど動作音が変わりません。あれ? レンダリング作業を開始しているのかなと、逆に心配してしまうくらいです(笑)。
MN:菅原さんはShadeの開発にも携わっておりますが、開発者としてPCに要求したいことはありますか?
菅原氏:レンダリングに一晩もかかるような暗黒時代を体験していますから(笑)、CPUやグラフィック機能の性能向上には非常に満足しています。また我々もソフトの動作がなるべく軽くなるように開発していますから、CG作成にかかるハードウェアの負担は軽減していると思います。ただ、ディスプレイの性能差についてはやはり気になるところです。Shadeで表現できる色味にこだわっても、ディスプレイの性能差で表示されるカラーが変わってしまうのは残念な気がします。
MN:最後になぜeX.computerを選んだのか教えてください。
グラフィック作成作業を行う菅原氏。現在使用しているのはeX.computer エアロストリーム「RM7J-E41/S2」のBTOカスタマイズモデル。Core i7-2600、NVIDIA GeForce GTX 560を搭載して直販価格は84,980円となる。菅原氏はこのモデルをベースにし、メモリを16GBまで追加している |
菅原氏:まず、予算が安くすむところがeX.computerの特徴ではないでしょうか。同じパーツを使っていても、他メーカーよりもワンランク安くなる点がポイントでした。しかも、メモリやグラフィックボードなど、採用メーカーを明確にしているので安心感があります。それとツクモの店頭スタッフが丁寧にマシンを説明してくれるのがありがたかったです。実際、私も秋葉原の店頭に赴いて、スタッフさんを質問攻めにしました(笑)。ちなみにツクモのTSUKUMO eX.の店内には、Shade推奨モデルが展示されていて実際に体験することができます。グラフィックデザインに興味がある方なら、店頭に赴いて実際に触れてみるのもよいかもしれません。
菅原氏は最後に「レンダリング処理を優先するならグラフィックボードの性能、プレビューレンダリングやエフェクトの作業をスムーズにしたいのならCPUの性能、広い領域でポリゴン数の多いCGを扱いたいならメモリ容量を重視するとよいでしょう」と、CG作成対応PCの選び方を教えてくれた。
インタビューを通じて感じたのは、CG作成は以前に比べハードルが大幅に低くなったということだ。eX.computerのマシンならば、予算10万円ほどでハードウェアが入手でき、最新のCG作成ソフト「Shade 13」もダウンロード版で10,000円、パッケージ版で12,800円から用意されている。現在、CG作成を行っているユーザーが作業時間短縮のためにハードウェアを買い換えるのはもちろん、CG作成に挑戦してみようかと思っている初心者にとってもチャンスなのではないかといえる。
(マイナビニュース広告企画)
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